Appleが2026年9月に配信予定の「iOS 27」について、MacRumorsが新機能をまとめて紹介しました。今年のアップデートは既存OSの磨き込みとバグ修正が主軸ですが、生成AI時代に合わせて再構築された文脈対応Siriをはじめ、Apple Intelligenceを活かした新機能が数多く追加されます。現時点でパブリックベータが公開されており、希望するユーザーはすぐに導入することも可能です。ベータは不具合の可能性があるため、業務利用中の端末は避け、必ずバックアップを取ってから試してください。
目玉は文脈対応Siriと自然言語で組めるショートカット
最大の目玉は、生成AI時代に合わせて再設計された文脈対応Siriです。加えて、ショートカット作成も自然言語対応となり、Shortcutsアプリで「New Shortcut」をタップすると開く「Describe a Shortcut」画面から、やりたいことを説明するだけでApple Intelligenceが適切なアクションを組み立ててくれます。たとえば「最初のカレンダー予定に合わせて明日のアラームをセットし、Sleep Focusを有効化し、寝室の照明を暗くする」といった複数ステップの自動化も、コマンド操作なしで作成できます。
リマインダーとカレンダーも自然言語入力に対応し、「今夜18時にお父さんを迎えに」(原文:Pick up Dad at 6 p.m. tonight)と入力するだけで日時や場所を自動抽出します。予定作成の手間が一段と減ります。
ロック画面・写真・Safariの体験を底上げする新機能
ロック画面壁紙には新たに「Extend」機能が加わり、Apple Intelligenceが写真の外側を自動生成して画面全体を自然に埋めます。トリミングされすぎた画像や余白が生じるアスペクト比の写真でも、無理に切り抜かずに済みます。同機能は写真アプリからも利用できます。
Safariでは、開いているタブをApple Intelligenceがトピック別に自動整理。冷蔵庫探しと旅行計画のタブが混在していても、それぞれのコレクションにまとめてくれます。Tab Viewを開き右上の三本線アイコンから「Automatically Create Topics」をオンにすると有効化できます。
カメラアプリには新たに「Siri」モードが追加され、Visual Intelligenceが被写体を認識・解説します。植物・動物・食べ物などを識別でき、料理であれば名称に加えてカロリー情報を返してくれます。またイベントのチラシを撮影してカレンダーへ日付を追加したり、テキスト翻訳や割り勘計算にも利用できるとされています。
Wallet・Messages・Mapsの実用アップデート
WalletアプリではiOS 26で航空会社の搭乗券に導入された新デザインが、メンバーシップ、ギフト、ロイヤリティ、リワードカードにも拡大されます。背景画像やロゴ、カスタマイズ可能なヘッダー/フッター、任意のバーコードを含む「Poster Generic」レイアウトが利用でき、会場へのルート案内やポイント残高確認といったクイックアクションを最大2つまで配置できます。
Messagesでは、Androidユーザーからのメッセージ(緑の吹き出し)に対しても長押しでインライン返信が可能になります。iOS 26まではiMessage同士(青の吹き出し)に限られていた機能が、他プラットフォーム相手にも拡張された形です。
Mapsの「Flyover」はApple Intelligenceで航空画像がより高精細に描画されます。木々や建物、ランドマークが精緻な質感と正確なジオメトリで描画され、光の反射も改善されます。Appleによれば、この強化は世界の一部の都市(select cities)が対象で、ガラス張りの高層ビルへの光の反射や木々の形状までよりリアルに見えるとされています。Flyover自体は350以上の都市で3D表示に対応しており、iOS 27はその品質をAIで底上げする位置づけです。
ロック画面のコンパクトクロックほか、細部の作り込みも
ロック画面には、時刻を上部に小さく配置する新しい「コンパクトクロックモード」が追加されます。Font & Colorパネルの右上から選択できるレイアウトオプションとして提供され、時刻の位置を従来の中央大型表示から上部のコンパクト表示へと切り替えられます。壁紙を広く見せたいユーザーに向いた選択肢です。
その他、押さえておきたい主な追加機能は以下の通りです。ここでは特に日常利用で使用頻度が高いものを抜粋しました。
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| リマインダー/カレンダーの自然言語入力 | 「今夜18時にお父さんを迎えに」等の入力から日時・場所を自動抽出 |
| ロック画面壁紙のExtend | Apple Intelligenceが画像の外側を自動生成し画面全体にフィット |
| Safariのタブ自動整理 | 買い物や旅行計画などトピック別にコレクション化 |
| カメラのSiriモード | Visual Intelligenceで植物・動物・食べ物などを識別、料理のカロリーにも対応 |
| Wallet新デザイン拡大 | メンバーシップ/ギフト/ロイヤリティ/リワードに「Poster Generic」を適用 |
| Messagesインライン返信 | Androidユーザー(緑の吹き出し)にも長押し返信が可能 |
| MapsのFlyover強化 | 一部都市の航空画像がより高精細に |
| コンパクトクロック | 時刻をロック画面上部に小さく配置する新レイアウト |
対応iPhoneと機能ごとの動作要件
iOS 27の対応機種はiPhone 11以降およびiPhone SE(第2世代)以降で、iOS 26と同一のラインアップが引き継がれます。すでにiOS 26が動作している端末はそのままアップデート可能とされています。ただし、目玉となるApple Intelligence関連の機能は端末側の性能要件が細かく分かれている点に注意が必要です。
| 機能レイヤー | 必要な機種 |
|---|---|
| iOS 27本体 | iPhone 11以降 / iPhone SE (2nd gen)以降 |
| Apple Intelligence | iPhone 15 Pro / 15 Pro Max / iPhone 16シリーズ以降 |
| 最先端オンデバイスAI | iPhone 17 Pro / 17 Pro Max / iPhone Air |
つまり文脈対応Siriやカメラの「Siri」モードといった生成AI系の目玉を体験するには、少なくともiPhone 15 Pro以上のハードウェアが求められます。旧世代のiPhone 11〜14ユーザーはOS更新自体は受けられるものの、AI機能の恩恵は限定的となります。
ベータから正式版までのリリーススケジュール
iOS 27の配信は段階的なベータを経て9月中旬に到達する見通しです。Developer Beta 1は2026年6月8日に公開され、Beta 2が6月22日、Beta 3が7月6日と、およそ2週間ペースで更新が続きました。
- Developer Beta 1:2026年6月8日
- Developer Beta 2:2026年6月22日
- Developer Beta 3:2026年7月6日
- Public Beta:2026年7月13日
- Release Candidate:9月初旬見込み
- 正式リリース:9月14日前後
Public Betaは7月13日に一般ユーザー向けにも開放され、正式版を待たずに新機能を試せるフェーズへ移行しました。Release Candidateは9月初旬の登場が見込まれており、最終的な一般配信は9月14日前後、9月中旬のタイミングが有力視されています。ハードウェア要件との組み合わせでアップデート可否が決まるため、対象機種を持つユーザーは配信開始のタイミングを把握しておくと導入判断がしやすくなります。
Q&A
Q. iOS 27をベータで今入れる際の注意点は? Appleは2026年9月にiOS 27を配信予定で、現時点でパブリックベータが公開されています。ベータは不具合を含む可能性があるため、業務利用中のメイン端末は避け、必ずiCloudやPC経由でバックアップを取ってから導入するのが妥当です。導入は自己責任となる点にも留意してください。
Q. カメラの「Siri」モードは何に使えますか? Visual Intelligenceで被写体を認識し、植物・動物・食べ物などの情報を返します。料理であれば名称やカロリー情報が得られるほか、イベントのチラシからカレンダーへの日付追加、テキスト翻訳、割り勘計算などにも対応するとされています。
Q. MapsのFlyoverの高精細化は全都市で使えますか? Appleによれば、今回の高精細化は世界の一部の都市(select cities)が対象とされています。Flyover自体は350以上の都市で3D表示に対応していますが、AIによる質感向上が全都市に均一に適用されるとは明言されていません。
正式配信は2026年9月とされていますが、機能の詳細や対応範囲は今後のベータで変わる可能性があります。ベータ導入は業務利用中の端末では避け、サブ機やバックアップを取ったうえで試すのが妥当です。