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中国Lisuanが「Founder Edition」を投入か——LX 7G100が1000台限定で予約開始

GadgetDrop 編集部7
中国Lisuanが「Founder Edition」を投入か——LX 7G100が1000台限定で予約開始

中国のLisuanが自社GPU「LX 7G100」の小売第1弾として、シリアルナンバー入りの1000台限定モデル「Founder Edition」の予約を開始したと報じられています。WHQL認証取得や3DMarkスコアといった具体情報が出てきている一方で、性能数値は同社からの公称値にとどまっており、独立検証はこれからという段階です。

1,000台限定のコレクター仕様——シリアルとCEO署名入り

報じられているところによると、LX 7G100の小売版第1陣は「Founder Edition」と名付けられ、1000台限定で本日から予約が始まったとされています。各カードには固有のシリアルナンバーと、Lisuan共同創業者兼共同CEOであるXuan Yifang氏の署名が刻まれる仕様で、通常の量販ロールアウトというよりはコレクター向けのローンチに近い性格と伝えられています。

TrueGPUアーキテクチャと6nm——主要スペック

LX 7G100はLisuanが自社開発を主張するアーキテクチャ「TrueGPU」を採用したコンシューマー向けカードです。同社は独自の命令セットとソフトウェアスタックを社内で開発したと説明しています。公開されている主要スペックは以下のとおりです。

項目仕様
製造プロセス6nm
メモリGDDR6 12GB
インターフェースPCIe 4.0 x16
映像出力DisplayPort 1.4a ×4
最大解像度8K 60Hz(HDR/FreeSync/DSC対応)
動画支援HEVC 8K 60fps デコード/HEVC 8K 30fps エンコード
対応APIDirectX 12、Vulkan、OpenGL 4.6、OpenCL 3.0

加えて、Microsoft WHQL認証をLisuanがグラフィックスドライバで取得した点も併せて伝えられています。

同社公称ではRTX 4060クラスの結果と比較——独立検証はこれから

性能面ではLisuan側がGeForce RTX 4060クラスの結果との比較を提示しているとされ、報じられている数値は次のとおりです。

  • 3DMark Fire Strike:26,800点
  • Steel Nomad:2,268点

ただしこれらはあくまで同社側から報告されている数値であり、独立した第三者ベンチマークの結果ではありません。「中国メディアはすでにカードを入手しており、実機性能の情報が出るのは数時間から数日のうちと見られる」とも伝えられており、本記事執筆時点では性能評価は確定していません。

特定のベンチマークでRTX 4060クラスのスコアが示されること自体は、ゲーミング全般・各種ワークロードでもそうなるとは限りません。実際の挙動については、独立レビューが揃ってから判断する必要があります。

WHQL認証は取得済み

ハードウェア仕様と並行して伝えられているのが、Microsoft WHQL認証をLisuanがグラフィックスドライバで取得した点です。WHQLはWindows環境でのドライバ互換性・安定性に関するMicrosoftの認証プログラムで、Windowsエコシステムでの動作確認という観点での前進にあたります。

現時点での評価と読者向けの判断材料

現時点で判明している情報を整理すると、確定しているのは「1000台限定のFounder Editionで予約が始まった」「6nm/12GB GDDR6/PCIe 4.0という構成」「WHQL認証は取得済み」という点まで。RTX 4060クラスとの比較や具体的なベンチマークスコアは、あくまで同社側の公称値にとどまっています。

中国国内向けの限定モデルでもあり、コレクター要素が強いローンチである点を踏まえると、現時点では**「同社公称の性能値は参考程度に留め、独立レビューを待ってから判断するのが妥当」**な段階と言えます。実機を入手した中国メディアによる第三者ベンチマークが数時間〜数日のうちに出るとされており、続報を待ちたいところです。

中国メディアによる実機ゲームベンチマークが公開——RTX 4060クラスには届かず

予約開始と前後して、中国メディアChaowanke(潮玩客)による初の実機ゲームレビューが公開されました。テストされたのはFounder EditionのNo.55個体で、TrueGPUアーキテクチャを採用した12GBコンシューマー向けカードの初の本格的なゲーミングレビューとされています。

主要タイトルでの実測値

  • Cyberpunk 2077(1080p、FSR3 Quality+フレーム生成):LX 7G100が平均88FPS、RTX 4060が232FPS、Arc B580が243FPS
  • Black Myth: Wukong:LX 7G100が56FPS、RTX 4060が115FPS。Forza Horizon 5は48FPSにとどまる

レイトレーシングには非対応で、Lisuanはこの機能を第二世代GPUで実装予定だとレビュアーに伝えています。MSI Afterburnerでもメモリ使用率など基本情報しか表示されないなど、モニタリング周辺の整備も限定的です。3DMarkでもRTX 3060と同等かそれ以下という評価が示されており、同社公称のFire Strike 26,800点という数字とゲーム実測の差が浮き彫りになっています。

LXブランドの全体像とLisuan Techの企業背景

LX 7G100は単独製品ではなく、Lisuanが展開する「LX」ブランドの一角を担うコンシューマー向けSKUです。同ブランドにはゲーミング向けの7G100に加え、プロ向けの「LX Pro」(24GB GDDR6)と「LX Max」(12GB)、さらに「LX Ultra」が用意されており、用途別にラインアップが分かれています。

企業としての歩みと技術的特徴

Lisuan Techは2021年にS3 Graphics元従業員3名が上海で創業されました。2024年には経営破綻寸前まで追い込まれましたが、DRAMメーカーDosilicon等から約3億2,800万元を調達して再建を果たし、Dosiliconが35.87%を保有する筆頭株主となっています。

項目内容
演算ユニット48 CU
最大動作クロック2.0GHz
FP32性能最大24 TFLOP/s
アップスケーラ独自技術NSRR
OS対応Windows on ARMにも対応

対応CPUはIntel・AMDに加え、Hygon・Loongson・Phytium・Zhaoxinといった中国系プロセッサも含まれ、OS側もWindows・UOS・Ubuntu・Kylinsoftまでサポート対象に組み込まれています。中国国内エコシステムを広くカバーする設計方針が明確に打ち出されています。

Q&A

Q. LX 7G100の「Founder Edition」はNVIDIA製ですか? いいえ、中国のLisuanが自社GPU「LX 7G100」の小売版第1弾として打ち出したモデルで、NVIDIA製品ではありません。1000台限定で、シリアルナンバーと共同CEO Xuan Yifang氏の署名が入る仕様とされています。

Q. RTX 4060と同等の性能と考えてよいですか? 現時点では、Lisuanが公開した3DMark Fire Strike 26,800点・Steel Nomad 2,268点という数値が、RTX 4060クラスの結果との比較として示されているだけです。独立した第三者によるベンチマークや実ゲームでの検証はまだ揃っておらず、ゲーミング全般で同等性能が出るとは限りません。

Q. 日本での発売予定はありますか? 公開情報の範囲では、今回の小売ローンチは中国市場向けです。日本での発売や流通については現時点で明らかにされていません。

出典

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