「削除ボタンを押したら即消え、取り消し不可」——日記アプリとしては踏み込みにくかったPixel Journalの現行仕様が、改善される見込みです。GoogleのジャーナリングアプリPixel Journalに、削除の取り消しを含む複数の使い勝手改善が順次配信されていると、Android Authorityが報じています。加えて同メディアによるAPK解析では、AIが投稿を整えてくれる「Auto format」機能の開発痕跡も見つかったとされています。ただしAPK解析による発見は未公開コードに基づくもので、最終製品の仕様や提供有無は変わる可能性があります。
配信中とされる主な改善点
Android Authorityによると、これまで開発途中と見られていた項目を含む複数の変更が確認されています。主な内容は次の通りです。
- リマインダー時刻のカスタマイズ: 朝・昼・夜のいずれで通知を受け取るかを選択できるようになり、生活リズムに合わせて書く習慣を続けやすくなります。
- 写真・動画の表示レイアウト切替: 画像をまとめて表示する「Compact」と、個別に大きく見せる「Full」を選べるとされています。旅行の記録は大きく、日常のメモはコンパクトにといった使い分けが可能です。
- 削除時の確認ダイアログとUndo: 現行版では削除ボタンをタップすると即座に消え、取り消しもできません。新版ではまず確認を求め、削除後も一定時間はUndoが表示されるとされています。誤タップで日記を失うリスクが軽減されます。
- Health Connectの睡眠データ連携: これまでの活動データに加え、睡眠情報の読み取り権限を求めるようになると報じられています。睡眠データを許可すれば、書くネタの提案に睡眠情報も加味される可能性があります。
AIが日記を整える「Auto format」の兆候
APK解析では、書き終わった投稿をAIが整えてくれる「Auto format」機能に関する文字列が発見されたとされています。見つかった文字列は次のようなものです。
Once you're done speaking or typing, auto format can clean up your entry
さらに「Simple」「Expressive」という2つのモードを示す文字列と、それぞれで実行に必要な最低単語数に言及する文字列も含まれていたと報じられています。SimpleとExpressiveの違いについてGoogleは明言していませんが、Simpleは原文の言い回しを保ちつつ構造を整える方向、Expressiveはより自由に表現を膨らませる方向ではないかと見られています。最低単語数の具体値は現時点で明らかにされていません。
Android Authorityは、短すぎる投稿でAIが不要な脚色や事実誤認(ハルシネーション)を起こさないよう、最低単語数の制限が設けられた可能性があると推測しています。ただしこれは推測であり、Googleは仕様を公表していません。なお元記事は約986語の分量で、Auto formatの正式提供時期や対象デバイスの詳細には触れられていません。
現時点で言えること——配信済み項目とAI機能の温度差
Auto formatはAPK内の未公開コードから発見された段階の機能であり、正式提供の保証はなく、最終的な仕様は変わる可能性がある点に注意が必要です。一方、リマインダー・レイアウト・削除確認・睡眠データ連携といった項目は既に配信が始まっているとされているため、Pixel Journalを日常的に使っているならアプリを最新版に更新することで体験できる可能性があります。特に削除の取り消し不可は日記アプリとして踏み込みにくい仕様だっただけに、確認ダイアログとUndoの追加は待望の改善と言えます。
Q&A
Q. Auto format機能はいつ使えるようになりますか? 現時点でGoogleからのリリース時期に関する発表はありません。APK解析による発見のため、そのまま正式提供に至らない可能性もあります。
Q. 睡眠データの連携は自動的に有効になりますか? いいえ。Health Connectで睡眠データを渡すには、改めて権限を許可する必要があるとされています。
Q. SimpleモードとExpressiveモードの違いは? Googleは公式に説明していません。Simpleは原文の言い回しを保って構造を整える方向、Expressiveはより自由に表現を膨らませる方向ではないかと見られていますが、あくまで推測の段階です。
Q. 削除時のUndoは何秒間表示されますか? 公開情報の範囲では具体的な秒数は明らかにされていません。新版では削除後に一定時間Undoが表示され、その間なら取り消しが可能とされています。