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発売から待望、ANBERNIC「RG Vita Pro」がPlay Storeにようやく対応

GadgetDrop 編集部6
発売から待望、ANBERNIC「RG Vita Pro」がPlay Storeにようやく対応

中国の携帯ゲーム機メーカーANBERNICが、PS Vita風デザインのハンドヘルド「RG Vita Pro」向けにAndroid側のアップデートを配信開始しました。発売時には欠けていたGoogle Play Storeのサポートがついに追加され、購入者が抱えていた「Androidアプリを直接入れにくい」という不満がようやく解消される内容です。これによりエミュレーションを離れたタイミングで、一般的なAndroidアプリを直接ダウンロードできるようになります。

発売時に入っていなかったPlay Storeがついに搭載

ANBERNICはYouTube動画を通じてRG Vita ProのAndroid側アップデートを発表しました。今回の最大の改善点は、発売時には搭載されていなかったGoogle Play Storeへの対応です。これまでAndroidアプリを導入するには別経路で入手する必要があり、PS Vita風の見た目を持つこの携帯機を「素のAndroid端末」として活用しにくい状態が続いていました。

Android AuthorityのTushar Mehta氏は、Play Storeが当初未搭載だったことに気づいた人は多くなかった可能性があると指摘しています。これは、PS Vitaエミュレータ自体がそもそもPlay Store経由で配布されていない事情と関係しています。アップデートにはこのほか、システム面の改善とバグ修正も含まれているとされますが、具体的にどの問題が修正されたかについては公表されていません。

デュアルOS構成のPS Vita風ハンドヘルド

RG Vita Proは、ソニーの携帯ゲーム機PS Vitaにインスパイアされた外観を持つ「Pro」モデルとして登場した端末です。LinuxとAndroidの2つのOSを搭載するデュアルOS構成を採用しており、用途に応じて切り替えて使う仕組みになっています。今回アップデートが行われたのはAndroid側のインターフェースで、エミュレーション以外の場面でも一般的なAndroid端末に近い使い勝手が得られるようになります。

Play Storeの正式対応によって、ANBERNICが示しているように、ゲームをプレイしていない時間に各種Androidアプリを直接ダウンロードして利用しやすくなります。

Vita3KもPlay Storeにない理由

発売時にPlay Storeが入っていなかったことが大きく問題視されなかった理由として、Android向けのPS Vitaエミュレーション環境がまだ限定的である点が挙げられています。

エミュレータ位置づけPlay Storeでの配布
Vita3KAndroid向けの数少ない選択肢なし
その他のVita向けエミュレータ近年新たな選択肢が登場なし

Vita3Kはこれまでほぼ唯一の現実的なAndroid向けVitaエミュレータだった可能性があり、近年は別の選択肢も登場しつつあるとされています。ただし、いずれもPlay Store経由では配布されていないため、Vitaエミュレーション目的だけを考えるとPlay Storeの有無はあまり影響しません。広く普及しているPSPエミュレーションと比較すると、Vitaエミュレーション環境は依然として発展途上の状況です。

既存ユーザーは即適用してよい更新

RG Vita Proをすでに所有しているユーザーにとって、Play Storeの正式追加とバグ修正がセットになった今回のアップデートは、即座に適用すべき内容です。エミュレーション専用機としてだけでなく、Androidハンドヘルドとしての完成度も一段引き上がります。一方、これから購入を検討している人は、PS Vita自体のエミュレーション環境がまだ限定的である点を踏まえ、自分が遊びたいタイトルが現実的に動作するかを事前に確認しておくとよいでしょう。

ハードウェア仕様とカスタムファームウェアの選択肢

RG Vita Proの中身は標準モデルと一線を画しています。5.5インチIPS FHDタッチスクリーン、Rockchip RK3576 SoC、4GB RAM、64GB内部ストレージ、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、Android 14と64bit Linuxを搭載し、5000mAhバッテリー、3Dホールジョイスティック、最大2TBのTFカード拡張に対応します。

起動とカスタムOSの自由度

デュアルOS機としてLinuxとAndroidを搭載し、デフォルトではLinuxが起動、電源投入時にAnbernicボタンを長押しすることで標準的なAndroidランチャーが立ち上がる仕組みです。さらに注目すべきは開発者コミュニティとの連携で、ROCKNIX、KNULLI、GammaOSといったカスタムファームウェア陣営に事前にユニットが配布されており、発売初日から最適化されたソフトウェア体験へ乗り換えやすい状況が整っています。映像出力面でも標準版とは異なりHDMIポート、microSDカードスロット2基、DisplayPort対応のUSB-Cポートを備えます。

価格戦略と競合ハンドヘルドとの位置関係

価格設定は早期購入者を強く意識したものとなっています。

項目RG Vita Pro
早期予約価格(最初の72時間)139.99ドル
通常小売価格149.99ドル
予約開始3月23日 6:00 EDT

RG Vita Proの早期予約価格は最初の72時間で139.99ドル、その後149.99ドルへ上昇し、両機種の予約は3月23日午前6時EDTに開始されました。ただし市場環境は厳しく、小売価格150ドルは、約50ドルの追加でPS2やGameCubeをOLED画面で快適に動かせるRetroid Pocket 5などの上位機種のすぐ手前に位置しています。一方で独自の強みもあり、Linux側ではPortMasterに対応しており、Steam Deckを除けばLinuxを標準で起動できる中では最も強力な部類に入るため、MorrowindやGTA Vice Cityのように本来動かしにくいPCゲームも遊べます。加えてワンクリックガイド、リアルタイム翻訳、テキストから画像生成までこなすAIアシスタント機能も差別化要素となっています。

Q&A

Q. RG Vita ProのAndroidで何ができるようになりますか? 今回のアップデートでGoogle Play Storeが利用可能になり、Androidアプリを直接ダウンロードして使えるようになります。これにより、ゲームをプレイしていない時間帯にも端末を活用しやすくなります。

Q. 発売時にPlay Storeが搭載されていなかったのはなぜですか? 公式に理由は説明されていません。ただAndroid Authorityは、PS Vita向けエミュレータ自体がPlay Storeで配布されていないため、ターゲット層にとってPlay Storeの欠如が大きな不満として顕在化しにくかった可能性を指摘しています。

出典

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GadgetDrop 編集部

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