「右下の地球儀アイコンでスペースキーが狭くなる」「誤タップでキーボードが切り替わってしまう」——Gboardユーザーの不満として挙げられてきたこの仕様が、Android 17 QPR1 beta 3で消せるようになるかもしれません。Android AuthorityはGboardのAPKを解析した結果として、キーボード切替キー(地球儀アイコン)を無効化するトグルが追加されている様子を伝えています。
地球儀アイコンを「常時非表示」にできるトグルが発見された模様
Gboardの右下に表示される地球儀アイコン(キーボードスイッチキー)は、複数言語や別のキーボードアプリを有効化していると自動的に出現する仕様です。スペースキーが狭くなる、誤タップでキーボードが切り替わる、といった不満が多く寄せられてきた要素だとされます。
Android Authorityによると、Android 17 QPR1 beta 3のAPK解析で見つかった新しいオプションを有効にすると、Gboardの右下から地球儀キーが消える挙動になるという。複数言語を追加している場合や、ほかのキーボードアプリをインストール・有効化している状態でも、アイコンを表示しない設定が可能になる可能性があります。
非表示にしても、スペースキーを長押しすることで言語やキーボードの切り替えは引き続きできると説明されています。
「スペースキー長押し」には他社IMEの壁がある
ただし、この方法は万能ではありません。スペースキー長押しでのキーボード切替はサードパーティ製キーボードすべてで動くわけではない点に注意が必要です。
たとえばSwiftKeyではこの長押し切替が機能しないため、SwiftKeyからGboardに戻したい場合は、
- 設定アプリから地球儀アイコン表示を再び有効にする
- もしくはキーボードリストからSwiftKey自体を外す
のどちらかが必要になる模様です。複数IMEを併用しているユーザーは、地球儀キーを消すかどうかを使い方に合わせて判断する形になりそうです。
キーボードスイッチャーのUIも刷新中の様子
地球儀キーの可否トグルに加えて、Gboardはキーボードスイッチャー(切替メニュー)のUI自体も刷新を進めているという。Android Authorityによれば、Android 17 QPR1 beta 2時点のUIと、beta 3で確認された新しいUIの両方が公開されており、地球儀アイコンを隠した状態での新しいスイッチャー画面のスクリーンショットも示されているとのことです。
なお、これらの変更がAndroid 17の安定版に最終的に含まれるかどうかは、Android Authorityによれば現時点で確定していないと報じられています。APKティアダウンは開発中のコードから将来機能を推測する手法であり、最終製品の仕様は変わる可能性があり、製品版に到達しないケースもある点に留意が必要だと注記されています。
今すぐ試せる? それとも安定版を待つべき?
リーク段階の機能ではありますが、複数言語ユーザーや「地球儀キーを誤タップしてしまう」体験に不満を持っていた人にとっては待望のオプションといえます。現状ではAndroid 17 QPR1のベータ環境を待つしかなく、安定版での提供が確約されたわけではないと伝えられているため、今は続報を待つのが妥当です。SwiftKeyなど特定のサードパーティIMEを併用している場合は、切替動線が変わる点も合わせて把握しておくとよさそうです。なお、設定画面の具体的な導線や、非表示にした際にスペースキーが実際にどの程度広がるかといった数値情報は、公開情報の範囲では明らかにされていません。
地球儀キー以外でも進行するGboardの操作性改善
地球儀キーのトグル化と並行して、Gboardでは入力体験を見直す複数の機能が同時期に開発されています。
- 新カーソルモード(仮想トラックパッド): スペースバーを長押しすることで仮想トラックパッドが起動する新機能が開発中とされています。
- アポストロフィ後の自動切替: Gboardベータ版(v16.6)でテスト中の機能で、アポストロフィをタップした直後にメインの文字キーボードへ自動で戻る挙動になっています。
- Gemini活用の音声入力「Rambler」: I/O 2026で発表されたAI音声ディクテーション機能で、PixelとGalaxy向けに夏の先行展開が予定されています。
- ショートカット画面の再設計: Material 3 Expressiveのデザインを採用したショートカット画面が、ベータv17.3で広範囲に展開されています。
地球儀キーの非表示化は、こうした「キー周りの摩擦を減らす」流れの一部に位置づけられます。視覚面の刷新と入力動作の効率化が並行して進められている状況です。
Android 17 QPR1 Beta 3全体の位置づけと安定版までの流れ
地球儀キー関連の変更を含むAndroid 17 QPR1 Beta 3は、I/O 2026に合わせて配信された大型ベータの一部です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配信タイミング | I/O 2026でPixel向けに配信開始 |
| 対象端末 | Pixel 6からPixel 10シリーズまでのサポート対象機種 |
| 位置づけ | 9月のPixel Feature Drop(Pixel Drop)の土台となるベータ |
UI面ではQuick Settingsや電源メニューでブラーやフロストグラス効果が拡大され、バウンス系のアニメーションも追加されています。バグ修正面でも、メディア再生時の音声クラックリング、誤検知によるWi-Fi切断、再起動後にホーム画面ウィジェットが消える不具合などが解消されています。地球儀キーのトグルもこの「日常的なつまずきを潰す」流れに沿った調整といえそうです。安定版に向けた仕上げのフェーズにあるベータと捉えると、9月のPixel Dropまでの間に追加調整が入る可能性も視野に入れておくと良さそうです。
Q&A
Q. 複数言語を追加していない人にも、このトグルは表示されますか? 地球儀アイコン自体は「複数言語を有効化している」「別のキーボードアプリをインストール・有効化している」場合に出現する仕様だとされています。トグルがどのユーザー条件下で表示されるかについては、現時点では明らかにされていません。
Q. 現在のGboard安定版で、同じように地球儀キーを消す方法はありますか? 今回報じられているトグルはAndroid 17 QPR1 beta 3のAPK解析で見つかった開発中の項目であり、安定版に含まれるかは明らかにされていないと報じられています。APK解析で確認されたコードがそのまま正式リリースに到達しないケースもある点に留意してください。安定版での代替手段については、公開情報の範囲では言及されていません。
出典
- Android Authority — Android 17 could let you disable Gboard’s most annoying feature
- Android Police — Gboard is readying an upgrade to make typing noticeably better
- PhoneArena — Typing on Android is about to get faster with this Gboard update