GadgetDrop
スマートフォン注目

カメラ付きAirPodsは2027年後半か——20周年iPhone・折りたたみiPhoneと同時投入の可能性をBloombergが報道

GadgetDrop 編集部7
カメラ付きAirPodsは2027年後半か——20周年iPhone・折りたたみiPhoneと同時投入の可能性をBloombergが報道

AirPodsにカメラが載る——ただし「撮影」のためではありません。Bloombergは、Appleがカメラを内蔵したAirPodsを2027年後半に投入する可能性があると報じました。20周年モデルのiPhone、そして次世代の折りたたみiPhoneと同時期のローンチが見込まれており、Appleにとって初のウェアラブルAI製品になる位置づけです。当初は2026年の投入が噂されていましたが、AI開発の難航で後ろ倒しになったと伝えられています。

カメラはSiriの「目」——撮影機能ではない

報じられている内容によると、AirPodsに搭載されるカメラは写真や動画の撮影用ではありません。装着者の周囲の情報をSiriに送り、見ているものや目の前にあるオブジェクトについてSiriが回答できるようにする用途とされています。

具体的なユースケースとしては、状況に応じたリマインダー(contextual reminders)の提示や、徒歩でのターンバイターン案内の改善などが可能性として挙げられています。これが実現すれば、スマホをポケットから取り出してカメラを向けることなく、目の前のモノや看板についてその場でSiriに尋ねられるようになります。すでにAppleはVisual Intelligenceで類似の機能を提供しており、iOS 27では新しいSiriモードを通じてカメラアプリから利用できる仕様です。カメラ付きAirPodsは、このVisual Intelligenceの延長線上にあるハードウェアと位置付けられそうです。

外観はAirPods Pro 3ベース、ステムにカメラと通知用ライト

デザイン面では、現行のAirPods Pro 3に近い外観になると報じられています。違いはステム部分で、ここにカメラが埋め込まれる構成です。

加えて、カメラがSiriにデータを送信している最中であることを周囲に知らせるためのライトも搭載される見込みです。プライバシー上の懸念に配慮した設計と読み取れ、装着者の周囲にいる人物に「いま処理が走っている」状態を可視化する役割を担うとみられます。装着している本人だけでなく、周囲の人にとっても「録っているのか/いないのか」が一目で分かることは、日常利用の受容性を左右する重要な要素になりそうです。

2026年投入が後ろ倒しに——AI開発の遅延が背景

これまで複数のリーク情報、そしてBloomberg自身の過去の報道でも、カメラ付きAirPodsは2026年に登場する可能性があると示唆されてきました。しかし今回の報道では、AppleはAIまわりの開発に苦戦しており、周囲のオブジェクトを認識するための視覚モデルの開発が必要なことから、投入が遅れたと伝えられています。

Bloombergによれば、カメラ付きAirPods・20周年iPhone・次世代折りたたみiPhoneの3製品はいずれもiOS 28でテストされているものの、「タイミングは流動的で変更の可能性がある(timing remains fluid and could change)」とのことです。あわせて、Bloombergは、Appleがスマートグラスも開発中であり、「来年の年末頃(as early as the tail end of next year)」に登場する可能性があると報じています。実現すれば、AirPodsとほぼ同時期のローンチになるとみられます。

撮影デバイスではなく「Siriの目」——今回の報道の核

カメラ付きAirPodsは「撮影デバイス」ではなく「Siriの目」として設計されている点が、今回の報道で押さえるべき核心です。Visual Intelligenceの常時アシスタント化を、スマホを取り出さずに実現するハードと捉えるのが妥当でしょう。一方で、2026年想定が2027年後半に後退したこと、そしてBloomberg自身が「流動的」と注記していることを踏まえると、ロードマップは引き続き動く可能性があります。現時点ではAppleが目指す方向性の輪郭が出てきた段階と判断し、続報を待つのが妥当です。

スマートグラス側の輪郭——N401チップとGemini連携の構想

Bloombergおよび関連報道によれば、Appleが開発中のスマートグラスはディスプレイを持たず、iPhoneと接続してハンズフリーのSiri操作、通話、写真撮影を担う設計とされています。搭載カメラは2系統で、写真・動画用とコンピュータビジョン用に役割が分けられている点が、AirPods側の「Siriの目」用途と対照的です。

  • カスタムチップ「N401」はApple Watchチップのアーキテクチャを基にした設計
  • 想定価格帯は200〜500ドルでメインストリーム向けに位置付け
  • Vision Air開発は一時停止され、リソースをスマートグラスへ集約

加えて、Siriの刷新にGoogle Geminiを基盤モデルとして採用するとの報道もあり、視覚AIの処理品質を底上げする狙いがうかがえます。AirPodsと同時期投入が見込まれるなか、二つのウェアラブルがそれぞれ異なる視覚AIの入口として並列展開される構図が見えてきています。

折りたたみiPhone側の仕様像——薄型ブック型と2,000ドル級の価格

同時期に登場が見込まれる折りたたみiPhoneについては、ブック型デザインで内側7.7〜7.8インチ、外側5.3〜5.5インチのデュアルディスプレイ構成と伝えられています。生産性ユーザーをターゲットに、iPadに近い4:3のアスペクト比を採用する見込みです。

項目想定スペック
厚さ(折りたたみ時)9.2mm
厚さ(展開時)4.6mm
内側ディスプレイ7.7〜7.8インチ
外側ディスプレイ5.3〜5.5インチ
SoCA20チップ
リアカメラメイン+超広角の2眼(望遠なし)
想定価格1,999〜2,399ドル

展開時4.6mmという薄さはSamsungのGalaxy Z Fold系を意識した設計とみられ、ヒンジ部の折り目を抑える方向で開発が進められているとされます。望遠を省く一方で本体の薄さと大型バッテリーを優先した構成は、カメラ重視のフラッグシップとは異なる立ち位置を示しています。

Q&A

Q. カメラ付きAirPodsで写真や動画は撮れますか? 今回の報道では、カメラは撮影用ではなく、装着者の周囲の情報をSiriに送るためのものと位置付けられています。見ているオブジェクトについてSiriが回答したり、状況に応じたリマインダーや徒歩ナビの改善に使われる用途が想定されています。

Q. カメラ作動中であることは周囲から分かりますか? ステムに埋め込まれるカメラとあわせて、Siriにデータを送信している最中であることを示すライトが搭載される見込みです。装着者の周囲にいる人に対して、現在カメラが動作中であることを可視化する役割を担うと読み取れます。

Q. 同時期に他に何が出る可能性がありますか? 20周年モデルのiPhoneと、次世代の折りたたみiPhoneが2027年後半に同時投入される見込みと報じられています。加えて、Bloombergによれば、Appleが開発中とされるスマートグラスも「来年の年末頃」に登場する可能性があり、AirPodsとほぼ同時期になるとみられています。

出典

ポストLINEで送るはてブ
GD

GadgetDrop 編集部

スマホ・PC・AI・XRなど幅広いテクノロジーを、スペックの行間まで読む視点で解説します。速報から深掘り分析まで、テック選びと業界理解に役立つ情報をお届けしています。