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Apple Walletで財布を置いて出かけられる5つの機能——日本で使えるのは3つ

GadgetDrop 編集部8
Apple Walletで財布を置いて出かけられる5つの機能——日本で使えるのは3つ

Apple Walletは、クレジットカードの保管場所という枠を大きく超えて進化し続けています。9to5Macが紹介する5機能のうち、日本で利用できるのは3つ。エクスプレス交通カードを使えば改札でFace ID認証すら不要になり、Apple Walletは「財布と鍵を置いて出かけられる」存在になりつつあります。本記事では、5つの機能を順に解説します。

① Apple CashとiMessageでの送金

Apple IDがあれば、Wallet内に無料でデジタルのApple Cashカードを発行できます。銀行から現金をチャージしてApple Payと同じように利用できるデビットカード相当の存在で、iMessage経由のピア・ツー・ピア送金にも対応します。

  • Venmo・Cash App・Zelleなどのサードパーティ送金アプリの代替として機能する
  • FDIC(米連邦預金保険公社)の保護対象で安心感がある
  • ATMでの現金引き出しだけはネイティブでは行えない

Apple Cashは米国向けのサービスであり、日本では利用できない点には注意が必要です。

② Tap to Pay on iPhone — iPhone同士で直接決済

Apple Cashカードを持っていると、Tap to Pay on iPhoneも利用できるようになります。フリーマーケットや農産物市場で見かけるSquareのような専用端末を必要とせず、iPhone同士をかざすだけで支払いが完結します。

ソース記事に記載されている操作手順は以下の通りです。

  1. Walletアプリを開く
  2. Apple Cashカードをタップ
  3. 「送る/請求する」を選択
  4. 「Tap to Cash」をタップ
  5. 金額を選択
  6. ロックボタンをダブルタップ
  7. 自分のiPhoneを相手のiPhoneにかざす
  8. 相手のApple Cashカードに送金額が反映される

中間業者が不要で手数料もかからない仕組みで、9to5Macは「ゲームチェンジングな機能」と評価しています。

③ エクスプレス交通カード — Face ID不要で改札を通過

近年の地下鉄・バスの改札ではApple Payでのタッチ決済に対応しているケースが増えていますが、通常は端末を取り出してロックボタンをダブルタップし、カードを選んでかざす……という手順が必要で、急いでいる人にとっては摩擦になります。

エクスプレス交通カードを設定しておけば、Face IDも認証も不要で、iPhoneを改札にかざすだけで通れます。設定方法は以下の通りです。

  • 「設定」を開く
  • 「ウォレットとApple Pay」をタップ
  • 「エクスプレスカード」までスクロール
  • 使用したいカードを選択

なお、日本ではSuicaやPASMOがエクスプレスカードに対応しており、すでに恩恵を受けているユーザーも多いはずです(※この補足はソース記事には記載がない日本ユーザー向けの参考情報です)。

④ 物理カードを家に置いておける——Wallet内でカード番号を確認

以前のApple Walletでは、カードを追加しても表示されるのは取引用に暗号化された仮想カード番号のみで、本物のカード番号は物理カードを取り出さないと確認できませんでした。現在はこの制限が外れ、実際のカード情報をFace IDの背後に安全に保管できるようになっています。

確認の操作は次のステップで行います。

手順操作
1Apple Walletを開く
2保存済みカードを選択
3右上の三点メニューをタップ
4Face IDで認証して物理カード情報を表示

Apple Payが使えない場面で番号を手入力する必要がある時にも、物理カードを家に置いたまま対応できるようになります。9to5Macは「物理カードを家に置いておけるようになった大きな理由」と述べています。

⑤ デジタルカーキー・ホームキー — 家も車も鍵不要

Apple Walletはデジタルキーチェーンとしても機能します。Apple HomeKit対応のスマートロックを使えば、iPhoneをドアノブにかざすだけで解錠できます。車についても、対応する車であればキーフォブなしで施錠・解錠・基本操作が可能だと9to5Macは述べています。

近接センサーによる自動施錠・解錠の挙動も信頼できるレベルに達しており、9to5Macは「家を出る時に鍵を持たなくなった」と書いています。ただし、Apple HomeKit対応のスマートロックや、デジタルキーに対応する車種という前提条件があるため、誰でもすぐに置き換えられるわけではない点には留意が必要です。

まとめ:日本のユーザーが今すぐ使える機能は

紹介された5機能のうち、Apple CashとTap to Pay on iPhoneは米国向けで日本では利用できません。一方で、エクスプレス交通カード(Suica/PASMO)、物理カード番号の表示、デジタルキー(対応住宅設備・車種が必要)は日本でも活用できる機能です。普段Apple Payの決済機能しか使っていない人は、設定画面を見直すだけで体験が大きく変わる可能性があります。

iOS 26で進化したWallet——AIによる注文追跡とシステム全体のAutoFill

元記事で紹介された5機能に加えて、iOS 26ではApple Walletの実用性をさらに高める機能群が追加されています。中でも注目されるのが、Apple Intelligenceを活用した注文追跡機能です。

メールから自動で注文情報を集約

Apple Walletは、販売店や配送業者から送られてくるメールから注文追跡の詳細を識別・要約できるようになり、ユーザーの全注文について詳細や進捗通知を一か所で確認できます。注文情報へアクセスするにはWallet右上の三点アイコンをタップして「Orders」を選択し、通知設定もWalletのNotificationsメニューから構成できます。

さらに決済面でも改善が入っており、これまでSafari限定だったクレジットカードのAutoFillがOS全体に拡張され、Chromeや他のアプリ・サイトでもカード詳細を呼び出せるようになりました。元記事の「物理カード番号を確認できる」機能と組み合わせることで、財布を持ち歩かないライフスタイルがより現実的になっています。

米国で広がるDigital ID——パスポート派生IDと運転免許対応州の拡大

身分証明分野でも、Apple WalletはiOS 26.1以降で大きな前進を見せています。

項目内容
パスポートベースDigital ID居住州が未対応でも、米国パスポートを基にDigital IDを作成しTSAチェックポイントで提示可能
必要OSiOS 26.1またはwatchOS 26.1以降
利用範囲米国250以上の空港のTSAチェックポイントで国内旅行時の対面身元確認に対応
制限物理パスポートの代替ではなく、国際旅行や国境通過には利用不可

運転免許証についても、Appleは追加でアーカンソー、コネチカット、ケンタッキー、ミシシッピ、オクラホマ、ユタ、バージニアの7州がiPhoneとApple WatchのWalletアプリに運転免許証または州IDを追加できるようになると発表しています。ただしApple Wallet IDは法執行機関では受け入れられず、物理IDの携帯は引き続き必要です。日本ではマイナンバーカードのiPhone搭載が進む中、米国の動向は今後の参考になりそうです。

Q&A

Q. Apple Cashは日本でも使えますか? Apple Cashは米国向けのサービスで、日本では提供されていません。日本ユーザーにとっての送金手段としては、各種コード決済サービスや銀行アプリが代替になります。

Q. エクスプレス交通カードを設定するとセキュリティは大丈夫ですか? エクスプレス交通カードは利便性を優先する設計で、改札通過時にFace IDや認証を求めません。この仕様は改札ゲートでの素早い通過を目的としたもので、ソース記事ではセキュリティ上の懸念や紛失時の対応についての具体的な言及はありません。気になる場合は、Apple公式のサポート情報で紛失時の挙動を確認しておくと安心です。

Q. デジタルカーキーやホームキーはどの製品で使えますか? ホームキーはApple HomeKit対応のスマートロックが必要で、カーキーはデジタルキーに対応する車種が必要です。対応製品はメーカーや車種ごとに異なるため、購入前に確認が必要です。

出典

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