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CarPlayに新オーディオアプリ2本が追加——AI音楽生成「Suno」とラジオ「Zeno Radio」が対応

GadgetDrop 編集部6
CarPlayに新オーディオアプリ2本が追加——AI音楽生成「Suno」とラジオ「Zeno Radio」が対応

テキストプロンプトから作った“自分だけの楽曲”を、ハンドルを握りながら車のスピーカーで流す——そんな体験がCarPlayでも可能になりました。今週、AI音楽生成アプリ「Suno」と、ラジオ・ポッドキャストアプリ「Zeno Radio」の2つが新たにApple CarPlayに対応したと9to5Macが伝えています。夏のロードトリップ前のタイミングでの追加で、車内オーディオの選択肢が一気に広がります。

AI音楽生成「Suno」がCarPlayから操作可能に

1つ目の新対応アプリはSunoです。SunoはiPhone向けのAI音楽生成アプリとして人気を集めており、音楽の知識がなくてもテキストプロンプトから楽曲を作れる点が特徴です。

CarPlay対応によって、Sunoで生成した楽曲を車内から直接呼び出して再生できるようになりました。これにより、通勤や週末のドライブごとに「その日の気分に合わせて作った自作BGM」を流す、といった使い方が現実的になります。CarPlay版のSunoは以下の2つのセクションで構成されています。

  • Library: 「My Songs」コレクション、プレイリスト、Liked Songsから再生
  • Explore: 他のユーザーが作成したプレイリストなどを楽しめる

なお、SunoはApple CarPlayと同時にAndroid Autoにも対応しています。

伝統的ラジオとポッドキャストを束ねる「Zeno Radio」

2つ目はZeno Radioです。こちらはiPhone向けのアプリで、ストリーミング配信される従来型のラジオ局とポッドキャストを集約しているのが特徴です。

取り扱う放送ジャンルは幅広く、以下のような分野をカバーしています。

  • 子供向け
  • 大学・カレッジ放送局
  • コメディ
  • 音楽
  • ニュース・トーク
  • 宗教 など

通勤や長距離ドライブで「いつもと違う音」を流したいときに、ジャンル単位で探せる手軽さが魅力です。

iOS 26と並行して進むCarPlayの進化

CarPlayは現在2つの方向で進化を続けています。iOS 26では車内体験にウィジェットや、刷新されたMusic・Messagesアプリといった新機能が加わる予定です。一方で、サードパーティ製のCarPlayアプリも定期的に追加されており、プラットフォームとしての厚みが増しています。今回のSunoとZeno Radioも、その流れの中で登場した新顔です。

まとめ

SunoとZeno Radioはいずれも今週からApple CarPlayで利用可能です。AI生成音楽を試したい人はまずSunoのCarPlay画面で「My Songs」を開いて手持ちの楽曲を再生し、ラジオ派の人はZeno Radioでお気に入りのジャンルを1つブックマークしておくと、次のドライブからすぐに新しい音体験を始められます。

CarPlayが解禁した「AIチャットボット」枠とAmbient Musicの位置づけ

SunoとZeno Radioの追加は、CarPlayのアプリ拡張トレンドのなかで起きています。iOS 26.4ではCarPlayにAmbient Musicウィジェットと音声ベースのチャットボットアプリ対応という2つの新機能が加わりました。CarPlayは従来、特定カテゴリのアプリしか許可していませんでしたが、iOS 26.4で「voice-based conversational apps」という新カテゴリが追加され、ChatGPT・GeminiなどのAIチャットボットがCarPlay内に居場所を持てるようになっています。

安全性のためのガードレール

AppleはAIアプリに対し、起動時に直接ボイスモードへ入ること、テキストや画像を表示しないことを要件としており、運転中の注意散漫を最小化する設計です。現時点で大手から対応しているのはChatGPTとPerplexityにとどまり、Google GeminiやX社のGrok、Microsoft Copilotはまだ未対応です。またAmbient MusicウィジェットもiOS 26.4で追加された機能で、Apple Music非加入でも利用できる点が特徴です。車内での音楽体験とAI対話という2つの新領域が、同じアップデートで一気に開かれた格好になっています。

提供元Sunoの現在地——v5.5と急拡大するユーザーベース

CarPlay対応の背景には、Suno本体の急速な進化があります。2026年3月26日にSunoは最新モデル「v5.5」を公開し、同時にVoices、Custom models、My Tasteという3つの個人化機能を投入しました。

項目内容
公開日2026年3月26日
新モデルv5.5
追加機能Voices / Custom models / My Taste
Voices提供範囲Pro/Premier向け

Voicesはユーザー自身の歌声を取り込んで楽曲生成に利用できる機能で、Pro/Premier契約者向けに提供されています。

事業面でも勢いが目立ちます。Sunoは2025年11月に2.5億ドルを調達し、評価額は24.5億ドルに達しています。2026年時点で有料サブスクライバーは200万人、1日あたり700万トラックが生成されているとされ、車内という新たな再生面の獲得は次の成長ドライバーになりそうです。

Q&A

Q. SunoのCarPlay対応はiPhoneだけですか? SunoはApple CarPlayと同時にAndroid Autoにも対応したとアナウンスされています。iPhone・Androidどちらのユーザーも車内で利用できます。

Q. Zeno Radioではどんな放送が聞けますか? ストリーミング配信される伝統的なラジオ局とポッドキャストが中心です。子供向け、大学・カレッジ放送局、コメディ、音楽、ニュース・トーク、宗教など、幅広いジャンルがそろっています。

Q. SunoのCarPlayアプリでは何ができますか? ソースによれば、CarPlay版Sunoは「Library」と「Explore」の2セクション構成で、自分の楽曲コレクション・プレイリスト・Liked Songsの再生と、他ユーザーのプレイリスト等の発見ができます。新規生成そのものの可否はソース範囲では明示されていません。

Q. いつから使えますか? SunoとZeno Radioは、いずれも今週からApple CarPlayで利用可能と9to5Macが報じています。

出典

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GadgetDrop 編集部

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