Facebookの検索が、Googleに似た「AIが答える」体験に変わります。Metaは、検索強化と創作支援を狙った3つの新AI機能をFacebookに展開すると発表しました。Android Authorityの報道によれば、その中核は次の3点に集約されます。
- AIモード:Facebook内の公開投稿をAIが要約・提示する新検索
- ストーリー向け創作ツール:コラージュカットアウトのテンプレートとトランジションエフェクト
- AIフォトプリセット:髪型・服装・アクセサリーをAIで変更できる機能
FacebookにGoogle流の「AIモード」が登場
1つ目は、Facebookに搭載される「AIモード」です。ユーザーの質問に回答するだけでなく、GroupsやReelsを含むMetaアプリ群を横断し、人々が公開している投稿を情報源として回答や要約を提示する仕組みとされています。
Web全体を検索対象とするGoogle SearchのAI検索とは異なり、ソーシャル上に蓄積された生の声をベースに答えを組み立てる点が特徴です。検索バーを入口に、Facebook内の知見へ素早くたどり着ける設計になっていると伝えられています。
ストーリー動画が“映え”仕様に:新テンプレと演出を追加
2つ目は、カメラロール共有サジェスト機能の強化です。この機能に、コラージュカットアウトのテンプレートとトランジションエフェクトが追加されます。
Metaは、これらのツールによって「smooth, stylized video montages(スムーズでスタイライズされた動画モンタージュ)」を作れるようになると説明しています。なお、この機能はオプトイン限定で、いつでもオフに切り替えられる点が明記されています。プライバシーや利用範囲を自分でコントロールしたいユーザーにとっては安心できる設計です。
髪型・服装をAIで変える「フォトプリセット」
3つ目は、AIフォトプリセットです。AIによって自分の服装・髪型・アクセサリーを変更できる機能で、操作方法は次の2通りです。
- ストーリーで「AI edit」アイコンをタップし「Wear it」を選択する
- プロフィール画像から「Restyle」をタップする
写真を撮り直すことなく見た目を変更できるため、ストーリー投稿やプロフィール更新の心理的ハードルが下がります。生成AIによる外見編集はMetaのプラットフォーム横断で広がりつつある領域です。
読者への示唆:3機能の使い分け早見表
| 機能 | 主な用途 | 優先度の目安 |
|---|---|---|
| AIモード | Facebook内の情報収集・検索 | 情報収集に使う人は最優先 |
| カメラロール共有サジェスト強化 | ストーリー用の動画演出 | ストーリー投稿が多い人向け |
| AIフォトプリセット | 服装・髪型・アクセサリーの加工 | プロフィール更新やストーリーの見栄え重視派 |
検索体験を直接変えるのはAIモードで、Facebookを情報源として使うユーザーには最も恩恵が大きいアップデートです。創作系の2機能は、ストーリーやプロフィール画像の表現の幅を広げる位置づけと整理できます。展開時期や対応地域は現時点では明らかにされておらず、日本での利用可否は今後のロールアウト状況次第です。
グローバル展開は2026年6月15日スタート:自然言語クエリで横断検索
新機能群の展開開始日と入力方法が明らかになっています。TechCrunchの報道によれば、MetaはAIモードを含む一連のFacebook新機能を、2026年6月15日からAndroid版およびiOS版のFacebookアプリに向けてグローバルに展開し始めました。
利用開始時のチェックポイント
- 配信開始日:2026年6月15日(グローバル)
- 対応OS:Android/iOS
- 操作方法:検索バーにプレーンな自然言語で質問を入力する
AIモードでは、ユーザーが日常会話のような言葉で質問を投げかけると、Facebook上に公開されている投稿を横断し、AIが内容を合成したうえで回答を返す仕組みになっています。キーワードを組み合わせて検索する従来型の使い方とは異なり、問いの形のまま入力できる点が体験上の核となります。グローバル同時展開でありながらAndroidとiOSという主要モバイルOSがそろって対象になっているため、利用者層を限定せず幅広いユーザーが初日からアクセスできる構成です。
Instagram「Restyle」と並ぶ、Meta全体のAI編集機能戦略
FacebookのAIフォトプリセットは、Meta全体で進む生成AI編集機能の流れに連なる動きです。Instagram Storiesでは既に「Restyle」と呼ばれるAI画像編集機能が提供されており、こちらは2026年初頭にEUで先行展開され、その後他地域へ段階的に拡大しています。Restyleはテキストプロンプトを入力することで写真のビジュアルスタイルを丸ごと変換できる点が特徴です。
| 機能 | プラットフォーム | 主な編集対象 |
|---|---|---|
| AIフォトプリセット | 服装・髪型・アクセサリー | |
| Restyle | Instagram Stories | 写真全体のビジュアルスタイル |
PetaPixelによれば、Restyleでは「水彩画」「ヴィンテージフィルム」「鉛筆スケッチ」といったスタイル指定が可能で、元写真の構図や被写体は維持されたまま画像表現だけが置き換えられる仕組みとされています。被写体の要素を差し替えるFacebookのプリセットと、画像全体のスタイルを塗り替えるInstagramのRestyleで役割分担が明確になっており、両アプリを併用するユーザーには使い分けの幅が広がる構成です。
Q&A
Q. FacebookのAIモードはChatGPTやPerplexityなど他のAI検索と何が違いますか? ChatGPTやPerplexityがWeb全体を情報源にするのに対し、FacebookのAIモードはGroupsやReelsを含むMetaアプリ内の公開投稿を情報源として回答や提示を行う点が特徴です。ソーシャル上の生の声を起点にした検索体験になります。
Q. プライバシー面の懸念はありませんか? AIモードが参照するのは「人々が公的に投稿している内容」とされています。また、カメラロール共有サジェスト関連の機能はオプトイン限定で、いつでもオフにできることが明記されています。利用するかどうかをユーザー側で選べる設計です。
Q. AIフォトプリセットはどこから使えますか? ストーリー画面で「AI edit」アイコンをタップし「Wear it」を選択する方法と、プロフィール画像で「Restyle」をタップする方法の2つです。
出典
- Android Authority — Facebook is taking a page from Google’s playbook with these new features
- TechCrunch — Meta's new 'AI Mode' on Facebook pulls from public info across its platforms
- About Instagram — Edit & Restyle Instagram Stories Using Meta AI