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Gabe Newell氏が約815百万ドルの深海調査船「RV11000」発注かと報道——2030年就航・最大水深11,000mのSubnautica風スペック

GadgetDrop 編集部8
Gabe Newell氏が約815百万ドルの深海調査船「RV11000」発注かと報道——2030年就航・最大水深11,000mのSubnautica風スペック

Steam創業者が約1,270億円規模の深海調査船の資金提供に関与か—— Gabe Newell氏が約815百万ドル(約1,270億円)規模の深海調査船「RV11000」の建造資金の一部を提供したとLuxurylaunchesが報じました。最大水深11,000mに対応するSubnautica風の仕様で、完成予定は2030年とされています。ただし、これはLuxurylaunchesの報道をWindows Centralが取り上げたかたちの情報であり、Valveや本人による公式発表ではない点には注意が必要です。

ゲーム業界の超富裕層が個人資産をどこに振り向けているのか、その一例としても興味深い動きと言えそうです。

公式発表はまだ——VARDもValveも沈黙

Windows CentralのAlexander Cope氏は、Luxurylaunchesの報道を引用するかたちで、Gabe Newell氏がノルウェーの造船会社VARDと契約を結び、自身の深海研究組織Inkfish向けに「RV11000」と名付けられた新型調査船を建造させていると伝えました。Windows Centralは「Gabe Newell helped fund(資金提供に関わった)」という表現を用いており、Newell氏が建造資金の一部を支援したかたちと報じられています。

報道ベースでは契約規模は約815百万ドル(約1,270億円)で、深海潜水艇の支援や、世界でも特に深く危険とされる海域の海底マッピングを目的に設計されているとされています。Windows Centralの記事自体が「allegedly(伝えられるところによれば)」という表現を用いており、Valve・本人・VARDのいずれからも公式コメントは出ていない段階です。

RV11000の主要スペック——全長162m・水深11,000m対応

報道で示されているRV11000の主要スペックは、いずれも研究船としてかなり大型かつ高性能な部類に入ります。

項目内容
全長162メートル(531フィート)
最大対応水深11,000メートル
最大収容人数乗組員・研究者あわせて最大130名
搭載潜水艇2基(専用ハンガー)
静音稼働時間12時間(搭載バッテリー使用時)
完成予定2030年

水深11,000mというのは、地球上で人類がほとんど踏み込めていない領域に相当します。全長162mという大型の船体を「研究船」として建造しているという点が、今回のニュースの異質さを際立たせています。

船体には4基のアクティブスタビライザーと高度な定点保持システムが組み合わされ、長いケーブルや高感度スキャナー、乗員を伴う潜水艇を扱う複雑な作業中も位置を保てる設計だとされています。高解像度の海底マッピング機能や、世界最大とされる搭載バッテリーにより、12時間の静音観測が可能だとLuxurylaunchesは報じています。

居住面でも、100%外気換気の空調や高品質な内装材を採用し、長期間の航海でも研究者がコンディションを保てるよう配慮されていると伝えられています。

すでに調査船を運用中のInkfish、新たな旗艦級が登場へ

Inkfishは、Gabe Newell氏が2021年に設立したとされる深海研究組織で、Windows Centralによれば、すでに「RV Hydra」を含む調査船が運用されているとされています。今回のRV11000は、これらに続く新たな旗艦級の船として、Inkfishの調査能力を大きく引き上げる位置づけになると見られています。

Windows Centralの記事内でも、ゲーム業界の大物経営者であるGabe Newell氏が深海探査に踏み込んでいる事実そのものが意外だと評されており、「Gabe Newellと深海探査の組み合わせは、2020年代のビンゴカードには載っていなかった」と表現されています。Steamを通じて巨額の収益を得る人物が、その資産を地球最後のフロンティアと呼ばれる深海に投じているという構図は、テック業界の超富裕層の関心領域を読み解くうえでも示唆的です。

続報ウォッチポイント

今回の話題は、Luxurylaunchesの報道をWindows Centralが引用するかたちで広まった情報であり、現時点では確定情報として扱いにくい段階にあります。今後の続報を追ううえで注目しておきたいのは、以下の3点です。

  • VARDまたはValve・Inkfishからの公式建造アナウンスの有無
  • 約815百万ドル(約1,270億円)という金額や全長162m・水深11,000mといったスペックの最終的な確定値
  • 2030年とされる完成・進水スケジュールの正式発表

Inkfish自体は2021年設立で実在し、既存の調査船も運用中とされているため、新規調査船の発注自体は荒唐無稽な話ではないと報じられています。Valve関連の公式発表やVARDの建造アナウンスを待ちながら、続報を注視したい話題です。

VARDにとって過去最大規模——約7億ユーロ契約はノルウェー造船史上の単一発注最高額

ノルウェーの造船会社VARDは、今回の契約について約7億ユーロ規模で、自社にとって単一船舶の受注として史上最大であり、ノルウェーの造船所が獲得した同種の発注としても過去最大だと公表しています。引き渡しは2030年第1四半期が予定されており、船体は全長162mに加えて船幅28mと、研究船としては突出した規模感です。

VARDはイタリアのFincantieri傘下にあり、ハイエンドな特殊船建造で知られる存在です。RV11000には次の装備を統合的に組み込むとされ、造船所としても野心的なプロジェクトに位置づけられています。

  • 艇尾のAフレーム式潜水艇発進・回収装置
  • 11,000m級ROVの運用システム
  • 最大15,000mまで対応するリフティングシステム
  • 専用サイエンスウィンチおよび船上クレーン・オフショアクレーン

Inkfishの既存艦隊——元・Vescovo氏のDSSV Pressure DropがRV Dagonとして稼働中

Inkfishは2022年に、冒険家Victor Vescovo氏が保有していたDSSV Pressure Dropを取得し、「RV Dagon」と改名して運用しています。全長68.3mの同船は1985年に米Tacomaで建造された元米海軍艦で、47名分の居住スペースに加え、ウェット/ドライのサイエンスラボや格納式の潜水艇ハンガーを備えています。

Limiting Factorを搭載する深海プラットフォーム

RV Dagonは、世界最深部に到達可能な有人潜水艇Triton 36000/2「Limiting Factor」を搭載するプラットフォームとして機能しています。調査体制は、Vescovo氏の遠征でチーフサイエンティストを務めた西オーストラリア大学のAlan Jamieson教授が主導するかたちで継続されています。Inkfishはこれに加え、2028年に「RV6000」を艦隊に加える計画も公表しており、RV11000はこの拡張中の艦隊の中でも旗艦級として位置づけられる見通しです。

Q&A

Q. このRV11000はValveが運営する船なのですか? 報じられている範囲では、運営主体はValveではなく、Gabe Newell氏が個人的に設立したとされる深海研究組織「Inkfish」です。Valve・Steamのビジネスとは別枠の取り組みとして紹介されています。

Q. 完成予定の2030年というのは確定した時期ですか? 確定情報ではありません。Luxurylaunchesの報道として「2030年に完成し、Inkfishの調査船団に加わる見込み」とされている段階で、公式の進水スケジュールとして発表されたものではない点に注意が必要です。

Q. なぜGabe Newell氏は深海探査に取り組んでいるのですか? Windows Centralによれば、Gabe Newell氏自身が海洋への関心を持っており、2021年に深海研究組織Inkfishを設立したと紹介されています。背景の詳細は公表されていませんが、未踏領域の多い深海はゲーム『Subnautica』や『SOMA』でも題材になっており、テック業界の経営者が個人的なフロンティア探究に資金を投じる事例の一つとして紹介されています。

Q. Inkfishの既存の調査船は何を行っているのですか? Windows Centralでは、Inkfishが既に調査船を運用しているとされていますが、各船の具体的な調査内容については詳細は明らかにされていません。RV11000は、海底マッピングや深海潜水艇の支援を主目的として建造されているとLuxurylaunchesは報じています。

出典

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GadgetDrop 編集部

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