$2,899(約44万円)という超高価格帯の三つ折りスマートフォン「Galaxy Z TriFold」。極めて限られた地域でしか流通していないこの希少なフォルダブルに対し、Samsungが韓国に続いてOne UI 8.5の安定版アップデートを新たに3地域へ展開し始めました。次世代の折りたたみ市場の方向性を占う一台として、その動向は注目に値します。GSMArenaが報じています。
韓国に続き3地域でOne UI 8.5の配信開始
Samsungは先週、Galaxy Z TriFold向けにOne UI 8.5の安定版を韓国限定でリリースしていました。今回、配信対象が以下の3地域に拡大されています。
- シンガポール
- 台湾
- UAE(アラブ首長国連邦)
これらの地域に配信されているファームウェアのバージョンはF968BXXU4BZDPで、新機能と刷新されたUIが含まれているとされています。対象地域のユーザーで、まだアップデート通知が届いていない場合は、端末の「設定」→「ソフトウェア更新」から手動で確認できます。
約44万円・三つ折り——超高価格帯フォルダブルの現状
Galaxy Z TriFoldはSamsungの三つ折りスマートフォンで、ストレージ512GB・RAM 16GBという最上位構成が用意されています。GSMArenaが掲載している参考価格は$2,899.00(約44万円)で、フラッグシップフォルダブルの中でも特に高価格帯の製品です。
ただし米国市場ではすでに販売終了となっており、現時点で新規購入できる地域は限定的です。今回のアップデート展開も、もともと販売実績のあるアジア・中東地域が中心となっている形です。
続く展開と、後継モデルへの示唆
今回の拡大により、韓国・シンガポール・台湾・UAEでOne UI 8.5を受け取れる状況になりました。ほかの地域での展開時期は、本稿執筆時点で公表されていません。Galaxy Z TriFoldは流通地域が限られるため、ソフトウェアアップデートも段階的に進む傾向があります。
また関連情報として、後継モデルにあたるGalaxy Z TriFold 2は初代より薄型化される可能性があるとの観測や、将来の三つ折り機にS Penを統合する可能性も取り沙汰されています。いずれも未確定の情報であり、Samsungからの公式発表は出ていません。
なぜ日本のユーザーがこのニュースを追う価値があるのか——それは、三つ折りという新カテゴリーが量産フォルダブルとして成立しうるかを占うシグナルだからです。アップデート対応地域の広がりや後継機の薄型化観測は、いずれ縦折り・横折りに続く第3の主流フォーマットとして三つ折りが定着するかを判断する材料になります。
対象地域でGalaxy Z TriFoldを利用しているユーザーは、設定アプリから手動で更新を確認すると、いち早く新UIに触れられます。それ以外の地域のユーザーは、続く展開を待つのが妥当です。
One UI 8.5で何が変わるのか——主要新機能の整理
今回TriFoldに配信されているOne UI 8.5は、Android 16ベースのままOne UI 8.0からのスキン更新ですが、ベータ期間は5か月以上に及び、内容は小幅とは言えません。
注目すべき主な追加機能
- AirDrop over Quick Share:Quick Share経由でiPhone・iPad・Macへ直接ファイル送信が可能になります。
- AI Call Screening/ボイスメール文字起こし:AI通話スクリーニングやライブボイスメール文字起こし、Photo Assist強化が含まれます。
- Quick Panelのカスタマイズ強化:トグルの追加・削除やレイアウト変更の自由度が高まっています。
- ドキュメントスキャナ改善/Galaxy AI拡張:日常利用での生産性も底上げされています。
TriFoldユーザーにとっても、この一連の機能が同じバージョンで利用可能になる点が大きな価値となります。
TriFold 2への布石——ヒンジ刷新が示す薄型化ロードマップ
初代TriFoldのアップデート配信と並行して、後継機の輪郭も少しずつ見えてきています。薄型化はSamsungが新規開発中の「entirely new hinge solution」によって実現される見込みで、TriFold 2はミッド2027年発売との噂が出ています。
| 項目 | 初代 Galaxy Z TriFold | TriFold 2(噂・目標値) |
|---|---|---|
| 折りたたみ時の厚さ | 12.9mm | 約8.9mm |
| 重量 | 309g | より軽量を目指す |
| 発売時期 | 2025年末(限定地域) | ミッド2027年と噂 |
参考までに、Galaxy Z Fold 7は215g、S26 Ultraは214gで、初代TriFoldの309gは突出した重量となっています。注目すべきは波及効果で、TriFold 2向けに開発される新ヒンジ技術はGalaxy Z Fold 8、Z Flip 8、さらにFold Wideにも応用される見込みです。初代TriFoldは推定10〜20万台という限定生産にもかかわらず米国でも完売しており、三つ折りという形状への需要は確実に存在することが裏付けられた格好です。
Q&A
Q. 今回のOne UI 8.5アップデートはどの地域で受け取れますか? これまで配信されていた韓国に加えて、シンガポール・台湾・UAEの3地域で配信が始まっています。ファームウェアバージョンはF968BXXU4BZDPです。
Q. 手動でアップデートを確認する方法は? Galaxy Z TriFoldの「設定」→「ソフトウェア更新」メニューから手動でチェックできます。対象地域に住んでいる場合、通知が届いていなくてもこの操作で取得できる可能性があります。
Q. 日本でGalaxy Z TriFoldは購入できますか? Galaxy Z TriFoldは販売地域が極めて限定的で、米国でも販売が終了しています。日本での正規販売についての情報は出ていません。三つ折りフォルダブルに関心があるユーザーは、より広く流通しているGalaxy Z Foldシリーズの最新世代を当面の選択肢として、後継のGalaxy Z TriFold 2に関する続報を待つのが現実的でしょう。