GoogleがAndroid向けの最新AI機能群「Gemini Intelligence」を発表しました。Android Authorityによると、動作には12GB以上のRAM、フラグシップチップ、AI CoreおよびGemini Nano v3以上のサポートが求められるとされ、Pixel 9シリーズを含む近年のハイエンド機でも対象外になる見込みです。お手持ちのPixel 9も例外ではない可能性が高い点に注意が必要です。
最先端AI機能をまとめた新ブランド「Gemini Intelligence」
Gemini Intelligenceは、Googleが用意する最先端のAI機能群を指す総称です。今週放送された「The Android Show」のGoogle I/Oエディションで発表され、Android端末への展開が予定されていると伝えられています。
具体的な機能としては、以下のようなものが挙げられています。
- Gboardの音声入力強化機能「Rambler」
- 複雑なフォームにも対応する強化版Chrome自動入力
- ウィジェットを自動生成する「Create My Widget」
これらは単発の小機能ではなく、Googleが「最も高度なAI体験」と位置付ける機能群に該当するとされています。
動作要件のハードルが高いと報じられる
Android Authorityの報道によると、Gemini Intelligenceの対応端末には以下の条件が課されるとされています。
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| RAM | 12GB以上 |
| チップ | 「フラグシップチップ」 |
| ソフトウェア | AI CoreおよびGemini Nano v3以上のサポート |
このうち12GB RAMという条件だけでも、過去のPixel端末の多くがふるい落とされると指摘されています。さらに厳しいのがGemini Nano v3対応の条件です。Android AuthorityのコントリビューターであるAssembleDebug氏が指摘するように、GoogleはNano v3対応デバイスのリストを開発者向けページで公開しているとされています。
対象外となる主要モデル
Nano v3対応端末の多くは2026年に発売された機種で、例外的に対応しているのがPixel 10シリーズとOPPO Find X9シリーズだと報じられています。
逆に言えば、以下の機種はGemini Intelligenceの対象外になると伝えられています。
- Pixel 7 Pro
- Pixel 8 Pro
- Pixel 9シリーズ(全モデル)
Pixel 9シリーズは現行世代のフラグシップで、12GB RAMを搭載するモデルもありますが、Nano v3への非対応が理由で対象から外れる形だと報じられています。AndroidエコシステムにおけるAI機能の「世代の線引き」が鮮明になりつつあるといえそうです。
買い替えを検討する場合、Gemini Intelligenceを目当てにするなら、Pixel 10シリーズかOPPO Find X9シリーズ、あるいは今後登場するNano v3対応の新機種が現実的な選択肢になりそうです。手持ちのPixel 9で使い続ける場合は、Gemini Intelligenceに含まれない従来のGemini機能を中心に活用していく前提で考えるのが妥当だといえるでしょう。
RAMやチップ以外にも課される「長期サポート」要件
Gemini Intelligenceの動作条件は、ハードウェアスペックだけにとどまりません。Googleの公式ページによると、AI CoreとNano v3以上の統合、12GB以上のRAMやフラグシップSoCに加え、5世代以上のOSアップグレード、6年以上の四半期セキュリティアップデート、クラッシュ率などの品質基準まで要件に含まれるとされています。
長期サポートが事実上のふるい
要件はNano v3対応端末でも自動的にクリアできるものではなく、複数年にわたるOS/セキュリティ更新の継続提供が前提条件として強調されています。Nano v3対応として現在挙がっているのはPixel 10シリーズ、Galaxy S26シリーズ、OnePlus 15/15R、Honor Magic 8 Pro、iQOO 15、Realme GT 7T、Vivo X200/X300シリーズなどです。
一方で、Galaxy Z Fold 7、OnePlus 13、Xiaomi・Honor・Pocoの最近のフラグシップはNano v2にとどまり対象外とされており、最先端AI体験は新しいフラグシップに集中する構造となっています。
ロールアウトはこの夏から段階的に開始
要件の厳しさとは別に、展開スケジュールも明らかになりつつあります。Gemini Intelligenceの第一弾機能はこの夏に最新のPixelおよびSamsung Galaxyデバイスへ展開され、後半にはウォッチ、自動車、グラス、ラップトップにも拡大される予定です。報道では、Galaxy Z Fold 8が最初に新機能を搭載して登場するとされ、Galaxy Unpackedは夏(7月下旬予想)に開催される見込みです。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 3月 | Gemini画面自動化機能がGalaxy S26とPixel 10に展開済み |
| 6月下旬 | Gemini in ChromeとChrome auto browseの提供開始 |
| この夏 | Gemini Intelligenceの第一弾がPixel・Galaxyへ |
| 後半 | ウォッチ、自動車、グラス、ラップトップへ拡大 |
画面自動化機能はLyft、Uber、Uber Eats、Grubhub、DoorDash、Starbucksなどに対応しています。6月下旬からはGemini in Chromeがリサーチ・要約・比較を支援し、Chrome auto browseが予約や駐車場確保などの日常タスクを代行するようになります。
Q&A
Q. Pixel 9シリーズで Gemini Intelligence は使えないのですか? 対象外となる見込みです。Pixel 9シリーズ全体が要件を満たさないと報じられており、特にGemini Nano v3への対応がネックとなっています。
Q. Pixel 9でNano v3が将来配信される可能性はありますか? 現時点で公開されているNano v3対応デバイスリストにPixel 9シリーズは含まれておらず、将来的に追加されるかは明らかにされていません。現状の情報では対象外として扱うのが安全です。
Q. どの端末ならGemini Intelligenceを使えると見られていますか? 現時点で名前が挙がっているのは、Pixel 10シリーズとOPPO Find X9シリーズです。これら以外のNano v3対応端末も多くが2026年発売の機種に集中していると伝えられています。
Q. 12GB RAMがあれば必ず動きますか? RAM容量だけでは不十分とされています。フラグシップチップに加え、AI CoreとGemini Nano v3以上のサポートが必要で、3つの条件をすべて満たす必要があると報じられています。
Q. 買い替えタイミングはいつが妥当ですか? Gemini Intelligenceを重視するなら、すでに対応が確認されているPixel 10シリーズやOPPO Find X9シリーズが現実的な候補です。それ以外を待つ場合は、今後発表されるNano v3対応の新機種を見極めてからでも遅くないでしょう。
出典
- Android Authority — Gemini Intelligence requirements mean most Android phones are going to miss out
- Google (android.com) — Gemini Intelligence | The best of Gemini on our most advanced devices
- Ubergizmo — Will Your Android Be Compatible? Google Reveals Minimum System Requirements For Gemini Intelligence