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Geminiに「Thinking level」追加——StandardとExtendedで思考時間を選べる新機能が登場

GadgetDrop 編集部6
Geminiに「Thinking level」追加——StandardとExtendedで思考時間を選べる新機能が登場

GoogleがGeminiアプリに思考時間を切り替える「Thinking level」を追加したと報じられています。「Standard」と「Extended」の2段階を選べる仕組みで、Canva・Instacart・OpenTableの3つの新アプリ連携も準備中とされています。複雑なコード生成や長文要約のような重い推論タスクではExtendedを選んで回答の作り込みを促し、定型的な質問にはStandardで素早く返す——という使い分けが想定でき、Geminiでの作業の質と速度を場面ごとに切り替えられるようになる可能性があります。

モデルピッカー下部に現れる「Thinking level」

Android Authorityの報道によると、Geminiアプリのモデルピッカー下部に「Thinking level」という新オプションが表示されるようになっています。「Standard」または「Extended」のいずれかの思考レベルを切り替えられる仕組みとされています。

Extendedを選ぶと回答までの思考時間を長くとり、より深く検討させる狙いがあるとの見方もあります。シンプルな質問にはStandard、複雑な推論を伴うタスクにはExtendedといった使い分けが想定されると読めます。

自分はまだ使えない?段階ロールアウトの実情

ロールアウトは緩やかに進んでおり、現時点ですべてのユーザーが利用できる状態にはなっていないと伝えられています。Gemini AI Proのサブスクリプションを契約しているユーザーであっても、自身のGeminiアプリではこの「Thinking level」オプションをまだ確認できていないケースが報告されています。

Googleの新機能展開は段階的に行われることが多く、今回も例外ではないようです。サブスクリプション契約の有無にかかわらず、表示まで時間がかかる可能性があります。

Canva・Instacart・OpenTable連携でGeminiの作業範囲が広がる

Geminiにはアプリ連携の追加も予告されています。Googleのサポートページには、Canva・Instacart・OpenTableをGeminiから利用するための手順がすでに掲載されており、まもなく展開される見込みとされています。ただし現時点ではいずれの連携も実際にロールアウトされていません。

それぞれの連携で想定されている用途は以下のとおりです。

  • Canva: デザインの作成とアセット管理をGeminiから直接操作
  • Instacart: 食料品の買い物カートへのアイテム追加
  • OpenTable: レストランの予約をアプリ内で完結

これらの連携はGeminiアプリおよびWeb版の英語環境で提供される予定と伝えられています。日本語環境での提供時期については現時点で明らかにされていません。

段階ロールアウト中の追加機能

今回の「Thinking level」とアプリ連携の追加は、Geminiアプリのアップデートとして段階的に展開されている動きと位置づけられます。現時点ではすべてのユーザーが利用できる状態ではなく、サポートページの掲載やモデルピッカー下部のオプション表示など、準備が進んでいる段階と読めます。自身のGeminiアプリで「Thinking level」が表示されるかを確認しつつ、Canva・Instacart・OpenTable連携の正式展開を待つのが現実的な姿勢といえます。

Thinking levelが表示される条件とAI Studio側の3段階との関係

Thinking levelは、Geminiアプリのモデルピッカー上で「どのモデルを選んだか」によって表示の有無が変わる仕組みになっています。下部に新しいメニューが現れるのはFast(Gemini 3 Flash)またはGemini 3.1 Proを選択した場合のみで、Thinkingモデルでは出ない仕様とされています。

AI Studio/API側との対応関係

アプリ側の2段階は、開発者向けに用意されたより細かい段階分けと地続きの関係にあります。

  • アプリの「Standard / Extended」は、Google AI StudioがLow / Medium / Highの3段階思考レベルを提供しているのと対応する位置づけです
  • 開発者向けAPIではGemini 3系で thinkingLevel パラメータの利用が推奨されており、後方互換のため thinkingBudget も受け付けるとされています
  • Gemini 3系のモデルは常にdynamic thinkingを使用する設計になっています

エンドユーザー向けアプリでは2択、開発者向けAPIでは3段階+動的制御という層構造で思考量がコントロールされている点が読み取れます。

Canva・Instacart・OpenTable連携の実装像と競合勢の動き

新たに加わる3つの連携は、すでに展開済みの周辺アプリ群を補完する形になります。Geminiアプリの第三者アプリ連携には現時点でGitHub、OpenStax、Spotify、WhatsAppが含まれており、ここにCanva・Instacart・OpenTableが加わる流れです。

連携先想定される操作
Instacart店舗在庫の確認や、レシピのリンクから材料をまとめてカートに追加する操作が想定されています
OpenTableReserve with Googleを介してレストランの予約を完了する仕組みとされています

AnthropicもClaudeにInstacart・Spotify・Uberなど多数の消費者向けコネクタを追加し、Gemini・ChatGPTと競合する動きを見せています。

ChatGPT側もCanvaやZillowなどの第三者アプリ連携をすでに提供しており、日常タスクの入口を主要AIアシスタントが取り合う構図が一段と鮮明になっています。Geminiの今回の3連携追加も、こうした競争環境の中での布石と読み取れます。

Q&A

Q. Thinking levelのStandardとExtendedで何が変わりますか? モデルピッカー下部から思考レベルを切り替えられる機能で、ExtendedはStandardより回答にかける思考時間を長くする選択肢として用意されているとされています。具体的な処理時間や精度差は公表されていませんが、定型的な質問や短文の確認にはStandard、複雑なコード生成・長文要約・多段推論を伴うタスクにはExtendedといった使い分けが想定できます。

Q. Canva・Instacart・OpenTable連携はいつ使えるようになりますか? Googleのサポートページに手順は掲載されたものの、実際の展開はまだ始まっていません。サポートページが公開されたことから、近く利用可能になると見込まれています。

Q. Thinking levelは日本語環境でも使えますか? 新しいアプリ連携(Canva・Instacart・OpenTable)はGeminiアプリおよびWeb版の英語環境で提供される予定とされており、Thinking level機能を含む日本語環境での提供時期は現時点で明らかにされていません。

出典

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GadgetDrop 編集部

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