Googleアプリのベータ版(バージョン17.28.29.sa.arm64 beta)を解析したところ、Google Discoverに動画専用タブが組み込まれていたとAndroid Authorityが報じました。コード上の名称は「VideoModeMinusone」とされています。現時点では有効化しても動作しないと伝えられており、APK解析で発見された段階のリーク情報です。
ロック画面横のDiscoverに動画タブが入れば、ロック解除直後にYouTube Shortsのような縦型ショート動画を流し見できる導線が新たに加わることになります。「記事を読む場所」だった画面が「記事+動画」の2タブ制に再編される可能性があり、体感の使い勝手は大きく変わりそうです。
APK解析で確認されたとされる「VideoModeMinusone」の存在
Android Authorityは、Googleアプリのベータ版17.28.29.sa.arm64 betaをAPK解析にかけ、Discover画面内で動画タブを手動で有効化したと報じています。コード内では「VideoModeMinusone」という名称で参照されており、Discoverの一部として組み込まれていることが分かったと伝えられています。
ただし、有効化しても現状は何も表示されないとされています。どのような動画が並ぶのか、配信元プラットフォームは何になるのかは、コードから読み取れていないとAndroid Authorityは報じています。Android Authorityは「おすすめ動画が表示されるのではないか」と推測する一方、具体的な配信元については断定を避けています。
なお、Android Authorityによると、APK解析はアプリの未公開コードを読み取った情報であり、開発中の機能が一般公開に至らない可能性もあると伝えられています。最終的な仕様は公開時に変わる可能性がある点に留意が必要です。
「ホームタブ」と並ぶ新しいDiscover構成
注目したいのは、動画タブが単独で追加されるのではなく、新設の「ホームタブ」と並ぶ形で配置される点です。ホームタブには既存のDiscoverフィード(おすすめ記事の縦スクロール)が収まる構成になっていると報じられています。
これまで一画面で完結していた「記事だけのDiscover」が、記事と動画の2タブ制に再編される——というのが今回のリークから読み取れる構図です。Discoverフィード内に混在していた動画クリップを、独立したタブに切り出す設計だとの見方もあります。
また、Googleアプリ本体については、すでに「ホーム」「検索」「アクティビティ」の3タブ構成に動画タブが加わる兆候が見つかっていたとAndroid Authorityは触れています。今回のDiscover版動画タブは、その流れと連動した動きと読める情報です。
配信ソースはYouTubeか——複数プラットフォーム対応は不明
現行のDiscoverページが動画クリップをYouTubeから引いている点を踏まえ、Android Authorityは新タブでもYouTubeからのおすすめ動画が中心になるとの見方を示しています。一方、YouTube以外のプラットフォームの動画が表示されるかどうかは確認されていないとのことです。
これが実装されれば、ユーザーはロック解除直後に縦型ショート動画を流し見できる新たな導線を得ることになります。Android Authorityは「数分の時間つぶしには良い追加機能になり得る」と評価しつつ、「すでにDiscoverに時間を吸い取られている人にとっては、さらに沼にハマるリスクがある」とも指摘しています。
公開時期は未定——APK解析リークの信頼度をどう読むか
今回のリークは、Googleアプリのコード内に動画タブのUIが組み込まれていることをAPK解析で確認した、という段階の情報だとAndroid Authorityは報じています。Google公式からの発表はなく、動画タブが一般公開されるかどうか、どのバージョンで展開されるかも公表されていません。
APK解析は開発中の機能を先取りできる手法として知られますが、Android Authorityによれば一般公開に至らないケースもあるとされます。続報を待ちつつ、現時点では「Discoverの動画機能を強化する方向で開発が進んでいる兆候がある」と捉えるのが妥当でしょう。
YouTube ShortsとSNS投稿を取り込むDiscoverの拡張路線
Google Discoverフィードには、YouTube Shortsに加えInstagramやX(旧Twitter)の投稿を取り込む方針があるとされ、Googleは「動画やSNS投稿が混ざったDiscoverを楽しんでいるという声を受けた」と説明しています。ユーザーはお気に入りのクリエイターやパブリッシャーをフォローし、対応コンテンツを優先表示できる設計へと切り替わっています。
Google TVでもShorts専用フィードを展開
Google TVプラットフォームにもYouTube Shorts専用フィードがホーム画面に追加されると報じられており、まずは米国の機器で2026年夏から提供開始予定とされています。さらにDemand Gen広告キャンペーンも、Shorts枠やインフィード、インストリーム、Gmail、Discoverフィードを横断して配信されるようになっています。Discoverの動画タブ単独ではなく、Google全体で短尺動画への導線を増やす流れが先行して進んでいます。
2026年2月の「Discover専用」コアアップデートと動画の位置づけ
Googleは2026年2月5日、Discoverに特化した初の独立コアアップデートを公開したとSearch Central公式ブログで発表しています。これまで検索本体のコアアップデートに連動していたDiscoverの順位付けが、独自基準で動く構造へ切り替わったとされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開日 | 2026年2月5日 |
| 種別 | Discover初の独立コアアップデート |
| 重視軸 | ローカル性・専門性・扇情的コンテンツの抑制 |
更新の狙いは、ユーザーの居住国に根ざしたローカルコンテンツの優先、クリックベイトの抑制、専門領域で独自性のある記事の優遇とされています。短尺動画分野ではYouTube ShortsやGoogle Web StoriesがDiscoverで目立つようになり、パブリッシャー向けには60〜90秒のショート動画制作が推奨されています。動画タブが将来追加されれば、こうしたフォーマットの主戦場が広がる素地は既に整っていると読み取れます。
Q&A
Q. なぜホームタブと動画タブの2タブ制にする狙いがあるのでしょうか? Googleからの公式説明はありません。ただ、コード上の構成からは、これまでDiscoverフィード内に混在していた動画クリップを独立したタブに切り出し、記事と動画を明確に分離する設計が見て取れる、との見方もあります。
Q. 動画タブにはどのプラットフォームの動画が並びますか? YouTubeのおすすめ動画が中心になる可能性があるとAndroid Authorityは見ています。ただし、YouTube以外のプラットフォームの動画が含まれるかどうかは確認されていません。
Q. APK解析で見つかった機能は必ず公開されますか? 必ず公開されるとは限りません。Android Authorityによると、APK解析はアプリの未公開コードから今後の機能を予測する手法ですが、開発中の機能が一般公開に至らない場合もあるとされています。
出典
- Android Authority — Here’s your first look at Google Discover’s upcoming video tab
- NewsBytes — Google Discover now shows social media posts and YouTube Shorts
- Google Search Central — Google's February 2026 Discover Core Update