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Google Phoneが「連絡先になりすました通話」検知機能を開発か——APK解析で警告文言の可能性

GadgetDrop 編集部6
Google Phoneが「連絡先になりすました通話」検知機能を開発か——APK解析で警告文言の可能性

Google Phoneアプリに、連絡先の電話番号を装ったなりすまし通話を検知する機能が追加される可能性があります。Android AuthorityがAPK解析(アプリ内の未公開コードを解析する手法)によって、警告ダイアログに使われると見られる文字列を発見したと報じています。リリース時期は明らかにされていません。Pixelシリーズのスパム対策をさらに一段強化する取り組みと位置付けられる可能性がありますが、APK解析は未公開コードに基づく推測であり、最終製品の仕様は変わる可能性があります。

APK解析で見つかったとされる警告文言

Android Authorityが解析対象としたのはGoogle Phoneアプリ(Pixel向け)とされています。アプリ内には、通話中に表示するアラートと見られる文字列が含まれていたと報じられています。報じられた文字列の構成は、連絡先名に置き換わるプレースホルダーを含む見出し、「本物の発信者ではない可能性がある」旨の説明、「あなたの連絡先の番号からかけているふりをしている可能性がある」という補足、そして通話をすぐに切るための「Hang up(切断)」ボタンの4要素から構成されると伝えられています。

「あなたの連絡先の番号からかけているふりをしている可能性があります」という説明文と、通話をすぐに切るための「Hang up(切断)」ボタンが用意される構成です。発信者が連絡先の番号になりすましていると判断された場合に、ユーザーへ即座に警告するUIになる可能性があります。

ただし、これらの文字列はあくまでAPK内に存在が確認されたとされる段階のものであり、実際にどのような条件で表示されるか、最終的にどの文言が採用されるかは現時点では明らかにされていません。

なりすまし通話(caller ID spoofing)とは何か

caller ID spoofing(発信者番号偽装)は、実際には無関係な番号からかけているにもかかわらず、相手の電話に既知の連絡先番号や馴染みのある番号を表示させる手口です。受け手が「保存済みの連絡先からの着信だ」と思い込んで応答してしまうことを狙ったもので、詐欺電話の常套手段として知られています。

Google Phoneアプリにはすでにスパム通話保護、スパム検知、Call Screen(自動応答)といった対策機能が搭載されており、特にPixelユーザーにとっては心強い存在となっています。今回の機能が実装されれば、これらに加えて「保存済み連絡先からの着信を装った通話」という、より見抜きにくい攻撃に対する防御層が増えることになります。

通話認証関連の取り組みとの関係

Android Authorityは、通話認証関連の機能としてGoogleが取り組んでいる動きを伝えています。参加アプリからの通話を認証し、偽の番号からの着信であれば自動的に切断するシステムレベルの機能についても報じられているとされています。

今回のなりすまし検知機能は、こうした通話認証関連の取り組みの一つと位置付けられる可能性があります。ただし、Googleが実際にどのような方法で番号のなりすましを正確に検知するのかは現時点では明らかにされていません。

現時点での読者の判断軸

今回の情報はあくまでAPK解析に基づくもので、未公開コードから将来追加され得る機能を推測する性質のものです。Android Authorityも、予測された機能が公開リリースに到達しない可能性があると注意喚起していると伝えられています。

リーク段階の機能であるため、現時点では「PixelおよびGoogle Phoneアプリ利用者にとって朗報となる可能性がある開発」と捉えるのが妥当です。実装時期・対応機種・国別の展開などは公表されていません。続報を待ちましょう。

銀行なりすまし対策「verified financial calls」が同時並行で展開

Googleは2026年のAndroidセキュリティアップデートで、銀行や金融機関を装ったなりすまし通話を遮断する「verified financial calls」を発表しています。これは参加金融機関のアプリと連携し、なりすまし番号からの通話を自動的に終了させる新しい通話なりすまし防止機能です。参加銀行のアプリをインストールしてサインインしておくと、Androidが着信時にバックグラウンドでアプリへ確認を行い、実際に通話が発信されていないとアプリが応答した場合、システムが通話を終了します。

展開スケジュールと参加銀行

Android 11以上のデバイス向けに、Revolut、Itaú、Nubankを皮切りに数週間内で展開を開始し、他の銀行も年内に追加される予定です。銀行側は特定の番号を「inbound-only(着信専用)」として指定でき、その番号からの発信通話は自動的に切断される仕組みも用意されています。Europolの推計では、銀行の発信者番号を偽装したなりすまし通話による年間損失は世界で約9億8000万ドルに上ります。

業界標準STIR/SHAKENとDNO番号保護という技術的背景

今回のなりすまし検知機能は、業界全体で進む通話認証の流れの中に位置付けられます。業界が静かにSTIR/SHAKEN通話認証プロトコルを採用しつつある中での動きです。Android 11以降ではSTIR/SHAKENプロトコルがサポートされており、CallScreeningService API経由でキャリアの判定結果にアクセスできる仕組みが整っています。

  • Verified callerのシステム化: 開発中の「Verified caller」は、Google Phoneアプリ限定だった保護をPlay Services経由でシステムレベルへ拡張する取り組みとして位置付けられています。
  • DNO番号への対応: 本機能の鍵となる要素のひとつが、DNO(do-not-originate)番号の保護で、企業や政府機関の公開番号のなりすまし対策に対応しています。

Q&A

Q. この機能はいつ使えるようになりますか? リリース時期は公表されていません。APK解析によって発見された未公開コードに基づく報告であり、実際に公開リリースへ到達しない可能性もあると注意喚起されています。

Q. Pixel以外のAndroid端末でも使えますか? 解析対象はGoogle Phoneアプリ(Pixel向け)とされています。対応機種の範囲については現時点で明らかにされていません。

Q. すでに使える類似機能はありますか? Google Phoneアプリにはスパム通話保護、スパム検知、Call Screenが搭載されています。加えて、参加アプリからの通話を認証して偽番号を自動切断する通話認証関連の機能の開発についても報じられています。

出典

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GadgetDrop 編集部

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