iPhoneとのファイル共有がついに標準で可能になります。Android 17に追加されたAirDrop互換は、Apple側からも公認されたかたちで提供される長年待望の機能です。GSMArenaは2026年5月24日、Android 17のベータで追加された新機能のうち読者が最も注目しているものを問う恒例の週次投票を開始しました。AirDrop互換だけでなく、Instagram動画品質の引き上げなど、長く待たれていた要素が並びます。
AirDropとの互換性——iPhoneとの距離をようやく詰める
今回の追加で特に話題となっているのが、AppleのAirDropとの互換性です。AndroidからiPhoneへ、あるいはその逆方向へファイルをワイヤレスでやり取りする手段として、Apple側にも公認されたかたちで提供される点が大きな違いです。
AndroidとiPhoneが混在する環境では、写真や動画の受け渡しに毎回クラウドや別アプリを介する必要がありました。標準のAirDrop互換が成立すれば、その手間を大幅に削減できます。iPhoneユーザーとの共有がある人ほど恩恵が大きい更新です。
Instagram動画とカメラ周りの強化——撮影から投稿までを一気通貫で
Googleは、AndroidスマートフォンでInstagramに投稿する動画の品質について「主要競合と同等かそれ以上」になったとアピールしています。これは以下の3つの追加要素によるものとされています。
- 動画の手ブレ補正(video stabilization):歩きながらの撮影でも安定した映像が得られます
- Night Sightの統合:暗所でのInstagram撮影の画質を底上げします
- Instagram向けのUltraHDR写真サポート:明暗差の大きい被写体をより忠実に投稿できます
これらはクリエイター志向の機能を集中的に強化したものです。Instagramを主戦場としている層には、撮影後の編集や別アプリを経由する手間を減らせる更新となります。
スマホ⇔タブレットのシームレス連携と新しい録画演出
スマートフォンとタブレットの連携面では、「Continue On」が追加されました。スマートフォンで使っているアプリを、そのままタブレット側に引き継いで継続利用できる機能です。移動中はスマートフォンで、自宅ではタブレットで——という使い方が、特別な操作なしで成立します。
ユニークな追加として「Screen Reactions」も挙げられています。画面録画と自撮りカメラ映像を組み合わせるピクチャー・イン・ピクチャー形式の機能で、リアクション動画を撮るような用途を想定しているとみられます。GSMArenaはこれを「クールだがニッチな機能」と位置づけています。
なお、コメント欄では「バブル形式のアプリスイッチャー」を楽しみにする声も上がっています。読み物や調べ物をしながら別アプリの内容を参照したいユーザーから注目を集めているようです。
投票はスマホ単体にとどまらない——5カテゴリの広がり
今回の投票はスマートフォン本体の機能にとどまりません。GSMArenaは以下のカテゴリにも投票の対象を広げています。
| カテゴリ | 主な対象 |
|---|---|
| Gemini Intelligence | アシスタント機能の各種改善 |
| Wear OS | スマートウォッチ向け機能 |
| Android Auto | 車載UI・接続周り |
| Smart glasses | スマートグラス連携 |
| Googlebook | Android搭載のノートPC的デバイス |
Googleは関連発表をまとめた90秒のリキャップ動画を公開しており、コア機能・Gemini・Android Auto・Googlebookそれぞれの詳細動画も用意されています。投票は複数選択が可能で、本稿時点で74件のコメントが寄せられています。
読者へのアクション
Android 17はまだベータ段階ですが、AirDrop互換やInstagram動画強化のように、これまで「iPhoneと比べて惜しい」と言われてきた要素が一気に解消に向かいつつあります。普段からiPhoneユーザーとファイルをやり取りする、あるいはSNSへの動画投稿が多いという人は、正式版でどこまで体験が変わるかを今のうちに把握しておく価値があります。気になる機能があれば、GSMArenaの投票で意思表示しておくのも一案です。
AirDrop互換のこれまでの歩みとPixel以外への拡大
AirDrop互換は突然Android 17で追加されたわけではなく、段階的に対象を広げてきた経緯があります。Googleは2025年11月にPixel 10シリーズへ最初に提供を開始し、2026年2月にはPixel 9にも対応を拡大しました。技術面ではメモリ安全性の高いRust言語で実装され、ピアツーピア接続でデータがサーバーを介さない設計となっています。
利用条件とPixel以外への展開戦略
現状はAirDropの「Everyone for 10 Minutes」モードでのみ動作し、将来的には「Contacts Only」モードへの対応も検討されています。さらにGoogleはQuick ShareをPixel専用のシステムコンポーネントに紐付けるのではなく、Play Store配布のフルAPKに切り替えており、これにより異なるメーカーのAndroid端末への展開や更新が容易になっています。Pixel以外のAndroid端末への拡大が現実味を帯びてきた背景には、こうした配信設計の刷新があります。
Android 17本体のリリース計画と対象機種の整理
Android 17そのもののロールアウト計画も投票機能と並んで注目点です。Beta 4は2026年4月16日に最後のベータとして公開され、安定版のリリースは6月に見込まれています。対象はPixel 6からPixel 10シリーズまでで、Pixel 6シリーズにとってはAndroid 17が最後のメジャーOSアップデートとなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 安定版時期 | 2026年6月見込み |
| 対象Pixel | Pixel 6〜Pixel 10シリーズ |
| Gemini Intelligence要件 | 12GB RAM+Gemini Nano v3 |
| 他社展開 | Samsung、OnePlus、Motorola、Xiaomi等が後追い |
ただし注意点として、Gemini Intelligenceをはじめとする目玉AI機能は最低12GBのRAMとGemini Nano v3が必要で、Pixel 10シリーズやGalaxy S26のようなフラッグシップに限られます。古い端末やミッドレンジ機はプラットフォームのみ受け取り、AI機能は対象外となります。Samsung、OnePlus、Motorola、Xiaomiは安定版リリースの数ヶ月後に独自のAndroid 17ベースのビルドを順次展開する見込みです。
Q&A
Q. Android 17のAirDrop互換は、iPhone側でも追加設定が必要ですか? GSMArenaは、Apple側にも公認されたかたちで提供されると伝えていますが、iPhone側の具体的な操作手順や条件についてはこの記事では触れられていません。詳細仕様はGoogleとApple双方の正式アナウンスを確認する必要があります。
Q. Continue OnとScreen Reactionsはどう違いますか? Continue Onはスマホで開いていたアプリをタブレットに引き継ぐ「デバイス間連携」機能、Screen Reactionsは画面録画と自撮り映像を組み合わせる「録画演出」機能で、目的がまったく異なります。
Q. Googlebookとは何ですか? GSMArenaの記述によれば、Googlebookは今回の投票対象に含まれているAndroid搭載のデバイスで、Googleがコア機能・Gemini・Android Autoと並ぶ独立カテゴリとして詳細動画を用意していることが示唆されています。具体的な製品仕様はこの記事では触れられていないため、Googleの正式アナウンスを参照する必要があります。
出典
- GSMArena — Weekly poll: which Android 17 features are you excited about?
- SlashGear — 9 New Features Coming To Android 17 In 2026
- Bitdefender — Android 'Quick Share' Now Supports iOS 'AirDrop'