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HONORが中国で「Virtual Permissions」発表——アプリにダミーデータを返す権限保護、GoogleがPixel・Galaxyでも認めるか焦点

GadgetDrop 編集部6
HONORが中国で「Virtual Permissions」発表——アプリにダミーデータを返す権限保護、GoogleがPixel・Galaxyでも認めるか焦点

HONORが中国で「Virtual Permissions(仮想権限)」と呼ぶ新しいプライバシー機能を発表しました。連絡先やカレンダーなどの権限を要求するアプリに対し、空のダミーデータを返すというものです。ただし、過去にRealmeが類似機能を導入後に取り下げた経緯があり、グローバル展開の可否は不透明と報じられています。

アプリに「空のデータ」を返す権限保護機能

Android AuthorityがHUAWEI Centralの情報として伝えたところによると、HONORが中国向けに発表したVirtual Permissionsは、指定したアプリが機微な権限を要求した際に、本物のデータではなく空のダミーデータを送り返す仕組みです。Weiboに投稿された公式動画では、ユーザーがアプリごとに空データを返すかどうかを指定できる様子が示されています。

対象となる権限は、以下のような項目とされています。

  • 連絡先(contact list)
  • メッセージ
  • 通話履歴(call logs)
  • カレンダー

未知のアプリを試したいが個人情報を渡したくない場面や、すでに使っているアプリが幅広い権限を要求してくる場合に役立つ機能だと位置付けられています。

Realmeが2020年に類似機能を導入も、Android 11のCDDを理由に撤回

HONORは、この種の機能を提供する最初のAndroidメーカーではありません。Realmeは2020年に「Personal Information Protection」と呼ぶ類似機能を導入し、アプリが特定の権限を要求した際に空のデータを返す仕組みを提供していました。

しかし2021年、Realmeの担当者と見られる人物がフォーラムに投稿した内容では、Android 11の互換性定義文書(CDD)の更新を受けて同機能を撤回する方針が示されています。投稿の一部は次のように引用されています。

「Googleとの合意により、Android 11のCDDが更新され、OEMが含めるべき機能や、含めることが必須なのか強く推奨されるだけなのかが明確化されました。Androidの緊密なパートナーとして、またGoogleとの長期的な協力関係を維持するため、realme UI 2.0からPersonal Information Protection機能を削除する予定です。」

一部の端末ではすでに同機能を搭載しない状態で出荷されており、その他はOTAアップデートで削除されるとされています。Android Authorityのレビュー機(realme GT8 Pro)にも、この機能は搭載されていません。

Googleが要請したかは不明、HONOR版のグローバル展開にも不透明感

Googleが直接Realmeに撤回を要請したのか、それともRealmeがGoogleのガイドラインに抵触する可能性を考慮して自主的に取り下げたのかは明らかになっていません。Android Authorityによると、同メディアはGoogleとRealmeの双方に経緯を問い合わせており、HONORに対してもグローバル展開の有無を確認中とのことです。

筆者のHadlee Simons氏は、こうした機能がPixelやGalaxyにも来てほしいと期待を示しつつ、Realmeの一件を踏まえると、HONORが中国国外で同機能を提供しない可能性があると指摘しています。Googleがグローバル市場でこの種の機能を許容するかどうかが、今後の焦点となります。

リーク・観測段階の情報も含まれるため、現時点では「中国向けにHONORが発表した機能であり、グローバル展開やPixel・Galaxyへの波及は確定していない」と判断するのが妥当です。続報を待ちましょう。

MagicOS 10での配信状況と対応機種

Virtual PermissionsはMagicOS 10.0.0.160に含まれる形で配信が始まっており、Honor Magic 7、Magic V5、Honor 400などの対象端末で順次利用可能になっています。利用者は端末側の設定から、アプリごとに空のデータを返す対象を細かく指定できる仕組みです。

設定までの導線

  • 「設定 > プライバシーとセキュリティ > Virtual Permissions」から有効化します
  • アプリ単位で対象権限を選択し、本物の情報の代わりに空データを返すよう構成します

ベースとなるMagicOS 10自体は2026年第2四半期まで段階的に配信される計画で、グローバルでの対象は計46機種に上るとされています。そのため対象端末であっても、実際にVirtual Permissionsが手元で利用できるようになるタイミングには地域や機種ごとに差が生じる見込みです。配信のロールアウトが進むにつれ、対応機種リストや適用範囲がさらに明確になっていくとみられます。

Google公式アプローチ「Contact Picker」との違い

Googleは2026年2月に公開したAndroid 17のベータ第2弾で、連絡先アクセスの新しい仕組みとなる「Contact Picker」を導入しています。従来の包括的なREAD_CONTACTS権限の代替として、新APIであるIntent.ACTION_PICK_CONTACTSが用意されました。

アプリは利用者が選んだ連絡先のみに一時的・読み取り専用でアクセスでき、セッションが終了すると権限は失効し、再要求が必要になります。

Samsung向けにも、One UI 9でAndroid 17のContact Pickerが導入される予定がSammy Fansによって伝えられています。HONORが「ダミーデータを返す」方式で既存の権限フローと互換性を保ちながら利用者を守るのに対し、GoogleはAPI自体を刷新し「そもそも渡すデータを利用者に選ばせる」方式で標準化を進めています。両者は連絡先プライバシーという同じ課題に対し、OS側で渡す情報を制御するか、アプリ側に渡る情報そのものを最小化するかという、異なる解で挑んでいる構図になっています。

Q&A

Q. Virtual Permissionsは具体的にどんな権限に使えますか? 連絡先、メッセージ、通話履歴、カレンダーといった機微な権限が対象とされています。アプリごとに空のダミーデータを返すかどうかを指定できる仕組みです。

Q. PixelやGalaxyでも使えるようになりますか? 現時点で予定は公表されていません。過去にRealmeがAndroid 11のCDD更新を理由に類似機能を撤回した経緯があり、Googleがグローバル市場で許容するかが鍵になると見られています。

出典

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GadgetDrop 編集部

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