iOS 27のSiriは、ChatGPTやGeminiのようなチャットボット型アプリへと姿を変えるかもしれません。BloombergのMark Gurman氏が公開したレンダー画像では、ダークUIの入力欄に質問を打ち込み、画像も添付しながら往復会話する——そんな新しいSiri体験が描かれています。さらに、新SiriはDynamic Islandに統合される見通しで、加えて画面上部中央から下にスワイプすればどの画面からでも「Search or Ask」インターフェースを呼び出せるとも報じられています。なお、公開された画像は実機キャプチャではなく、Gurman氏が入手した情報をもとに作成されたレンダー(再現画像)である点に注意が必要です。
要点まとめ
- 対応機種:iPhone 15 Pro以降(Apple Intelligence互換要件のため)
- 発表:2026年6月8日(月)午前10時(米太平洋時間)、WWDC 2026キーノート
- 正式リリース:2026年9月見込み(ベータ期間を経て)
- UI刷新:ChatGPT/Gemini/Claudeに近いチャット型インターフェース
- 新機能:Dynamic Island統合・「Search or Ask」呼び出し
- 基盤:GoogleのGeminiがApple Intelligenceの一部基盤AIモデルを支える契約あり
ChatGPT風チャットUIへ——Siriが「会話できるアプリ」に進化
公開されたレンダーでは、新Siriアプリはダークインターフェースを既定とし、画面下部に「Ask Siri」のテキスト入力欄を備える設計です。音声モードに切り替えるマイクアイコン、画像やファイルを添付するためのペーパークリップアイコンも配置されており、ChatGPT・Gemini・Claudeといった既存のチャットボットアプリに近い構成になっています。
会話履歴を表示するページも用意され、過去のやり取りはバブル形式で並ぶとのこと。履歴には有効期限を設定して自動的に消去させることも可能と報じられています。アプリはiPhone・iPad・Macに展開され、テキストと音声の両モードで往復のある対話ができる見込みです。これまでの「一問一答で文脈を忘れる」Siri体験から、「前の質問を踏まえて深掘りできる」体験へと大きく変わる可能性があります。
「Personalized Siri」とDynamic Island統合——どの画面からでも一発でAIに質問
新Siriは、長らく待望されてきたパーソナライズ版の中核機能を備える見通しです。2024年のWWDCで披露されたデモでは、母親のフライト情報や昼食の予約をMailとMessagesから引き出して回答するユースケースが示されており、新Siriはオンスクリーン認識と個人コンテキストの理解を組み合わせる方向と伝えられています。
加えて、新SiriはDynamic Islandに統合される予定とされています。また、画面上部中央から下にスワイプすると、どの画面からでも「Search or Ask」インターフェースを呼び出せるとも報じられており、メール作成中でもブラウザ閲覧中でも、アプリを切り替えずにAIへ質問を飛ばせるようになる可能性があります。従来通り「Siri」と話しかけて起動する方法や、電源ボタン長押しによる音声呼び出しも引き続き利用可能とのこと。
iPhone 15 Pro以降限定——旧機種ユーザーは新Siri体験の対象外か
新SiriはApple Intelligence上で動作するため、互換性要件からiPhone 15 Pro以降が対象になる見通しです。Apple Intelligence非対応の旧機種では、新Siri体験を受けられない可能性が高いとみられます。
また、AppleとGoogleの間ではApple Intelligenceの基盤AIモデルの一部をGoogleのGeminiが支える契約が結ばれていると報じられており、パーソナライズ版Siriを含むApple Intelligence機能にもこの関係が及ぶとされています。Apple純正のオンデバイスモデルとGeminiの役割分担については、現時点では明らかにされていません。
正式発表は2026年6月8日——WWDC 2026キーノートで全貌が明かされる見込み
iOS 27は、2026年6月8日(月)午前10時(米太平洋時間)に始まるWWDC 2026のキーノートで発表される予定です。その後のベータ期間を経て、2026年9月の正式リリースが見込まれていると伝えられています。
今回の情報源はBloombergのMark Gurman氏です。ただし、今回公開された画像は実機スクリーンショットではなく、Gurman氏が入手した情報をもとに再現されたレンダーであり、実装時にUI構成や細部の表現が変わる可能性があります。現時点では「Bloombergが伝えたリーク情報」として受け止め、WWDC 2026での正式発表を待つのが妥当でしょう。
Gemini契約の中身——1.2兆パラメータのカスタムモデルがPrivate Cloud Computeで稼働
AppleとGoogleが2026年1月12日に発表した複数年契約は、SiriとApple Intelligence専用の1.2兆パラメータカスタムGeminiモデルへのアクセスをAppleに付与する内容です。Appleの既存1500億パラメータクラウドモデルの8倍規模で、要約・計画・自然言語理解に最適化されたMoEアーキテクチャを採用しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間ライセンス料 | 約10億ドル |
| モデル規模 | 1.2兆パラメータ |
| 実行環境 | Apple Private Cloud Compute |
| 既存ChatGPT統合 | 維持(役割は縮小見込み) |
モデルウェイトはApple側のPrivate Cloud Compute内で稼働し、Googleサーバーには保存されません。Tim Cook CEOはQ1 2026決算電話会議で、Apple Foundation Modelsチームによる独自AI開発も継続するとしつつ、パーソナライズ版SiriはGoogleとの「コラボレーション」だと位置づけています。
Siri以外も大幅刷新——カメラ専用Siriモード・5G衛星接続・Photos AI編集が加わる
iOS 27の刷新範囲はSiri本体だけにとどまりません。
- Siriアプリには「Extensions」機能が用意され、iPhone・iPad・Macからテキストと音声両モードで対話でき、過去の会話履歴へのアクセスも可能になります
- カメラアプリにはPhoto、Video、Portrait、Panoramaと並ぶ専用Siriモードが追加され、シャッターボタンにApple Intelligenceロゴが表示されます
- 5G衛星インターネット接続にも対応する見通しですが、これはApple次世代C2モデムを搭載するiPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Max、iPhone Ultraに限定される可能性があります
- PhotosアプリにはオンデバイスのApple Intelligenceによる画質・構図・フォーカスの微調整機能が追加され、これまで唯一のAI編集機能だったClean Upに新たな能力が加わります
加えてAirPods設定メニューの再編成、GenmojiおよびImage Playgroundの品質向上、EU圏向けにGoogle Castなど代替AirPlay規格をデフォルト設定する機能も検討されているとされています。Siri刷新が話題を独占しがちですが、日常使いを底上げする周辺機能の改善も同時並行で進んでいる構図です。
Q&A
Q. 新Siriアプリはどの機種で使えるようになりますか? Apple Intelligenceの互換性要件により、iPhone 15 Pro以降が対象になる見通しです。iPad・Macでも提供される予定とされています。
Q. iOS 27の正式発表はいつですか? 2026年6月8日(月)午前10時(米太平洋時間)から始まるWWDC 2026のキーノートで発表され、ベータ期間を経て2026年9月の正式リリースが見込まれています。
Q. Apple Intelligence非対応機種のユーザーはどうなりますか? 互換性要件の観点から、新Siri体験の対象外になる可能性が高いとみられます。従来のSiri機能は引き続き利用できる見通しですが、ChatGPT風UIやパーソナライズ機能、Dynamic Island統合といった新要素は受けられない可能性があります。
Q. GeminiがApple Intelligenceの基盤を支えるとプライバシーはどうなりますか? AppleとGoogleの間で、よりパーソナライズされたSiriを含むApple Intelligence機能の基盤AIモデルの一部をGeminiが支える契約が結ばれていると報じられていますが、Apple純正のオンデバイスモデルとGeminiの役割分担については現時点では明らかにされていません。詳細はWWDC 2026での正式発表を待つ必要があります。
出典
- MacRumors — iOS 27's New Siri App and 'Search or Ask' Feature Leaked in Screenshots
- Tech Insider — 記事
- MacRumors — Apple Explains How Gemini-Powered Siri Will Work