Appleが今年後半に投入すると見られている初の折りたたみiPhoneについて、内側約7.8インチ・外側約5.5インチ・Touch ID搭載といった象徴的なスペックを示すダミー機画像が浮上しました。リーカーのSonny Dickson氏(@SonnyDickson)がXで公開したもので、9to5Macが報じています。製品名は「iPhone Fold」「iPhone Ultra」など複数の呼称が想定されており、現時点では確定していません。
内側7.8インチ・外側5.5インチ——ダミー機が示す本体デザイン
今回のダミー機は量産品ではなくモックアップであり、最終製品の仕様は変わる可能性があります。そのうえで、ダミー機から読み取れる情報として、以下のような特徴が示されています。
- 内側ディスプレイは展開時に約7.8インチで、有効表示面積はiPad miniに近いとされる
- 外側ディスプレイは約5.5インチ
- 閉じた状態のアスペクト比は現行iPhoneよりも若干「短く・横広」で、パスポートに近い形状
- 内側にインカメラ1基(画面左上に配置)、外側にリアカメラ2基を搭載
折りたたみスマートフォンの肝とされるヒンジ部分については、複数の事前報道で「折り目がほぼ見えないレベルに仕上げられる」との見方が浮上しています。Appleが他社製品との差別化要素として、ヒンジを含むビルドクオリティを前面に押し出すとの観測です。読者にとっては、iPad miniサイズの画面を畳んでポケットに収められるという、これまでのiPhoneにはない体験が現実味を帯びてきたといえます。
生体認証はサイドボタンTouch ID、Face IDは非搭載か
ダミー機を基にした情報として、iPhone FoldはFace IDを搭載せず、サイドボタン内蔵のTouch IDで端末ロック解除やApple Payに対応すると伝えられています。フラッグシップiPhoneでFace IDが標準となって以降、サイドボタンTouch IDは一部のiPadなどで採用されてきました。
Face IDが廃される背景についてはAppleからの公式説明はなく、理由は現時点では明らかにされていません。普段Face IDで運用しているユーザーにとっては、ロック解除やApple Payの操作感が大きく変わる可能性がある点に留意が必要です。
カラー展開は白1色のみか——リーク情報は一致していない
カラーバリエーションについては、リーク情報が一致していない点に注意が必要です。
- Sonny Dickson氏は、Appleが折りたたみiPhoneで複数色を用意しない可能性があると示唆しており、現状では白のみが選択肢として浮上していると述べている
- 一方、BloombergのMark Gurman氏は以前、Appleが折りたたみiPhoneを黒と白の2色で展開するとの見通しを伝えていた
Appleが新カテゴリの製品で初代モデルのカラーを絞り込む傾向は過去にも見られます。初代iPhoneと初代iPadはカラー選択肢がなく、iPhone 3GとiPad 2の世代で初めて黒・白の2色展開となりました。2017年のiPhone Xはシルバーとスペースグレイの2色のみ、iPhone 17 Proも前年の4色から3色に絞られています。こうした傾向を踏まえると、初代折りたたみiPhoneが白1色で始まる可能性は否定しきれません。
公開された画像は、Sonny Dickson氏のX(@SonnyDickson)の投稿で確認できます。
iOS 27でソフトウェア体験のヒントが示されるか
9to5Macは、iOS 27が間もなく正式に披露される見込みで、ここで折りたたみiPhoneのソフトウェア体験に関するヒントが示される可能性があると指摘しています。同メディアは、Appleが既存のiPadアプリエコシステムを活用することで、発売初日から強力なアプリラインナップを揃えられるだろうとの見方も示しています。読者にとっては、発売後すぐに大画面向けアプリが豊富に使える環境が整う可能性が高い、という点が実用面での意味になります。
現時点での読み解き方——押さえるべき要点
今回の情報は、Sonny Dickson氏が共有したダミー機モックアップを基にしたリークであり、量産品と形状や仕様が異なる場合があります。ダミー機はサプライチェーンから流出した検証用モデルとされるため、内部スペック(チップ・RAM・バッテリー)については読み取れません。
現時点では、内側約7.8インチ・外側約5.5インチ・Touch ID搭載・白1色の可能性、という外観・UI上の特徴に絞って捉えるのが妥当です。カラー展開については情報が割れているため、続報を待ちましょう。iOS 27の発表後の動向にも注目です。
ディスプレイ供給はSamsung独占——折り目低減技術と量産スケジュール
折りたたみOLEDパネルの供給体制についても、新たな情報が出てきています。AppleinsiderやTUAWの報道によると、Samsung DisplayはiPhone Fold向け折りたたみOLEDで3年間の独占供給契約を確保したとされ、2026年にはApple向けに約1,100万枚のパネルを準備していると伝えられています。
折り目を抑えるハードウェア技術
鍵となるのは、OLEDパネルの下にレーザー穿孔した金属支持プレートを敷く新しい積層構造です。Samsung DisplayはCES 2026で、この方式によって折り目を大幅に低減したサンプルを披露したと報じられています。Appleが「折り目がほぼ見えない」と評価される仕上げを狙う背景には、こうした材料・構造面の刷新があるとみられます。
一方、量産スケジュールには変動も指摘されています。DigiTimesの報道として、iPhone Foldの量産開始時期が当初の6月から8月へ1〜2カ月後ろ倒しになったと伝えられており、出荷タイミングがiPhone 18 Pro系より遅れる可能性が浮上しています。
価格は2,000ドル超、A20 Pro+5,500mAh級バッテリー搭載か
中身のスペックと価格についても、サプライチェーン筋の見方が固まりつつあります。256GBの基本モデルは1,999〜2,349ドル、1TBは最大2,900ドル前後と予想されており、現行iPhone Pro Maxを大きく上回る価格帯となる見込みです。
| 項目 | 想定スペック |
|---|---|
| SoC | A20 Pro(TSMC 2nm/N2) |
| 性能 | A19比で最大15%高速・30%省電力 |
| RAM | LPDDR5 12GB(Pro系と共通) |
| バッテリー | 5,500〜5,800mAh |
| パッケージ | WMCMでRAMをCPU/GPU/Neural Engineと統合 |
A20 ProはWMCMパッケージングでRAMをCPU/GPU/Neural Engineと同一ウェハに統合する設計とされ、Apple Intelligence処理の効率化と省スペース化に寄与すると伝えられています。大容量バッテリーと省電力チップの組み合わせにより、折りたたみ機特有の電力課題に対処する狙いがうかがえます。
Q&A
Q. 折りたたみiPhoneはいつ発売されますか? Appleが今年後半に投入すると見られていますが、Apple公式からの正式な発表日や発売時期は告知されていません。
Q. iPad mini向けアプリは折りたたみiPhoneでもそのまま動くのですか? 9to5Macは、AppleがiPadアプリエコシステムを活用することで強力なソフトウェアラインナップを揃えられると見ていますが、個別アプリの互換性については現時点では明らかにされていません。
Q. カラーは本当に白1色だけですか? Sonny Dickson氏は白のみの可能性を示唆していますが、BloombergのMark Gurman氏は以前、黒と白の2色展開と伝えており、情報は一致していません。