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iPhone Foldのモックアップ動画が公開——展開時4.6mmの薄型・iPad mini級アスペクト比が示唆される

GadgetDrop 編集部7
iPhone Foldのモックアップ動画が公開——展開時4.6mmの薄型・iPad mini級アスペクト比が示唆される

Appleの折りたたみiPhone(iPhone Fold、あるいはiPhone Ultraとも呼ばれる端末)について、YouTubeチャンネル「Unbox Therapy」が高精細なモックアップ動画を公開しました。展開時の厚さはわずか4.6mm、折りたたみ時で9.18mmという数値が示されており、Tom's Guideは、もし今年9月に発売されるならSamsung Galaxy Z Fold 8の対抗馬となり得る姿が見えてきていると報じています。なお、これはあくまでモックアップ(模型)であり、最終製品の仕様は変わる可能性があります。

Unbox Therapyが公開したモックアップの概要

Unbox TherapyのホストLewis Hilsenteger氏は、iPhone Foldのモックアップを受け取るのはこれで2回目だと動画内で明かしています。Tom's Guideによると、このモックアップは噂されているパスポート型のアスペクト比に忠実に作られており、Galaxy Z Foldと比較すると明らかに「短くて幅広い」形状をしているとのことです。

実機公開動画はこちらです。

折りたたみ時のサイズ感は、iPhone 17 Proの8.82mmと比べてわずかに厚い9.18mmにとどまっています。Tom's Guideは、Appleが5.7mm薄のiPhone Airで培った薄型化技術が、この折りたたみ機にも活かされている可能性があると伝えています。

展開時はiPad miniに似たアスペクト比

展開状態では、5.3インチのディスプレイが2枚並ぶ構成となり、Apple最小のタブレットであるiPad miniと同じアスペクト比になります。Hilsenteger氏は、この展開時の見た目がMicrosoftのSurface Duoを強く想起させるとも指摘しています。

項目iPhone Foldモックアップ参考値
展開時の厚さ4.6mmiPhone Air(折りたたみ機ではない非折りたたみ端末): 5.7mm
折りたたみ時の厚さ9.18mmiPhone 17 Pro: 8.82mm
内側ディスプレイ5.3インチ×2iPad miniと同アスペクト比

なお、iPhone Airは折りたたみ機ではないため、上表の「展開時の厚さ」との直接比較は厳密な意味では対称ではなく、あくまで薄型化技術の参考値として示されている点に留意が必要です。ポケットにiPad miniを入れて持ち運べるような体験を目指している、というのが今回のモックアップから読み取れる方向性です。

違和感のある仕様も——パンチホールカメラの扱い

ただし、モックアップのすべてが実機に反映されるとは限りません。Hilsenteger氏は、前面ディスプレイの角にあるパンチホールカメラと、展開後のスクリーン角にあるもうひとつのパンチホールについて「Appleらしくない(un-Apple-like)」と評価しています。

また、カメラ構成についてもPro Maxのトリプルレンズではなくデュアルカメラになる可能性や、折りたたみ状態でも操作しやすいよう電源ボタン一体型のサイドマウントTouch IDへ回帰する可能性があると、Tom's Guideは指摘しています。これらはあくまで推測であり、確定情報ではありません。

9月発売の可能性——ただしモックアップ段階での慎重な見方を

Tom's Guideによれば、iPhone Foldが「もし今年9月に発売されるなら(if it launches this September)」、Samsung Galaxy Z Fold 8と並ぶ最良の折りたたみ機候補になり得るとされています。ただし、Tom's Guide自身も「このモックアップのどこまでが実機に反映されるかは不明で、推測の部分も多い」と認めています。

現時点では、Unbox Therapyのモックアップは「Appleがパスポート型アスペクト比と極薄設計を追求している」というこれまでのリーク情報の延長線上にある一つの可視化と捉えるのが妥当との見方もあります。モックアップやリーク段階の情報は実機の最終仕様と異なる可能性があるため、購入を検討している方はApple公式の発表を待つ判断が無難でしょう。

量産スケジュールと価格——9月発表後にずれ込む可能性

モックアップの薄型化を実現する一方で、量産面では遅れも伝えられています。Appleは当初2026年6月に量産開始を予定していましたが、現在は8月初頭にずれ込んでいるとされています。価格は2,000ドルから2,500ドルの間になる見込みで、Apple史上最も高価なiPhoneとなりそうです。

発表と発売がずれる可能性

9月発表は有力視されるものの、実際の出荷は10月から12月にずれ込む可能性があり、初期供給も限定的になると見られています。仕様面では以下のような構成が伝えられています。

  • A20チップを搭載
  • 12GBのRAMを採用
  • 背面はデュアルカメラ構成
  • 認証はTouch IDを採用

Face IDではなくTouch IDが選ばれた理由として、4.5mm前後の極薄筐体にTrueDepthセンサーが物理的に収まらない点が挙げられています。薄さを追求した結果として認証方式そのものを見直す必要が生じており、薄型化と機能搭載のトレードオフが価格・スケジュール双方に影響している構図が浮かび上がっています。

ライバル機の動向——Samsungも「ワイド型」で先回り

Appleがパスポート型を準備する間に、Samsungが同じ形状で先手を打とうとしています。Galaxy Z Fold 8 Wideは4:3アスペクト比のワイド型折りたたみで、iPhone Foldに直接対抗するモデルとして位置づけられています。

項目Galaxy Z Fold 8 Wide
内側ディスプレイ7.6インチ
折りたたみ時サイズ123.9×82.2mm(パスポート型)
想定価格約1,800ドル
プロセッサSnapdragon 8 Elite Gen 5(見込み)

Huaweiはすでに同形状のワイド型折りたたみ「Pura X Max」を中国市場で発売しており、ワイド型折りたたみ競争はApple抜きで先行している状況です。

加えて、Samsung DisplayはCES 2026で完全クリースフリーのパネルを公開しています。このパネルがZ Fold 8向けか、それともApple向けに供給されるのかは現時点では明らかになっていません。いずれにせよ、ワイド型・薄型・クリースフリーという要素が業界全体のトレンドとして同時進行していることがうかがえます。

Q&A

Q. iPhone Foldの展開時・折りたたみ時の厚さはどのくらいですか? 今回のモックアップでは展開時4.6mm、折りたたみ時9.18mmとされています。折りたたみ時はiPhone 17 Pro(8.82mm)よりわずかに厚い程度です。

Q. 展開した状態のディスプレイサイズは? 内側ディスプレイは5.3インチが2枚並ぶ構成で、合わせるとiPad miniと同じアスペクト比になります。Microsoft Surface Duoを思わせる見た目だと指摘されています。

Q. このモックアップは実機をそのまま反映していますか? いいえ、あくまでモックアップ(模型)であり、実機の最終仕様とは異なる可能性があります。前面・内側スクリーン角のパンチホールカメラについては「Appleらしくない」との指摘もあり、実機では変更される可能性があります。

出典

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