「Plexの価格が法外になった」という声を背景に、無料の対抗馬Jellyfinを試す動きが広がっています。ただし、Android TVでJellyfinを快適に使うにはデフォルトクライアントでは物足りないという指摘が出ています。レビュアーのSamarveer Singh氏は、サードパーティ製クライアント「Wholphin」こそが現状のベストアンサーだと評価しています。
サーバーは合格、しかしデフォルトTVアプリが弱点
Singh氏はこれまで長年Plexを愛用してきた立場から、Jellyfinサーバー自体の出来栄えを高く評価しています。セットアップは直感的で、ライブラリのインポートやリモートアクセス設定もスムーズに完了。サーバーとしては「軽量で高速」と即座に納得できたといいます。
問題は、ソファに座ってデフォルトのAndroid TVアプリを使い始めた瞬間に表れました。
- ナビゲーションが滑らかでない
- アートワークの読み込みにわずかな遅延がある
- 一部ファイルで再生開始が遅い
- 字幕設定を毎回手動で調整する必要がある
「壊れているわけではないが、エッジが粗い」というのが同氏の総評です。Plexの作り込まれたリビング向けUIに慣れた身には、十分なだけでは満足できなかったと振り返っています。
Wholphinが埋めた「完成度」のギャップ
ネット上で評判を集めていたWholphinをインストールすると、印象は数分で覆ったと報告されています。Wholphinはクリーンなインターフェースを備え、TV画面で見栄えするように設計されている点が大きな違いです。
具体的には、Netflix風に「最近追加(Recently Added)」「Continue Watching(視聴中の作品)」といったカテゴリが整理され、左サイドのナビゲーションペインから主要機能へワンボタンでアクセスできる構造になっています。ライブラリをブラウズする際にサムネイルが滞りなく表示され、カテゴリ間を移動してもインターフェースの追随を待つ必要がなかったとのことです。
派手な機能追加ではなく、こうした摩擦の少なさを積み上げたQoL改善が、Wholphinを「完成品らしく」見せている要因だと評されています。Singh氏自身も、PC上ではテーマ等で自由にカスタマイズできるJellyfinも、TV用途ではWholphinの視覚的な仕上がりがデフォルトアプリを「何マイルも先行している」と表現しています。
TV向けに磨かれた体験
Wholphinが優位な点は見た目だけにとどまりません。左サイドのナビゲーションペインによる主要機能への素早いアクセス、Netflix風のカテゴリ構成といった点で、デフォルトアプリで感じていた摩擦が解消されたとSingh氏は述べています。
単体では見出しを飾るほどの派手な改善ではないとしつつも、それらが積み重なることで、Wholphinは見過ごせないほどのQoL向上をもたらしているとの評価です。
Plex価格高騰を前にJellyfinへ移るなら
JellyfinをPC側でカスタマイズして使い倒すのは従来から可能でしたが、Android TVで「Plex並みのプレミアムな体感」を得るにはクライアント選びが肝心です。Singh氏の結論は、Wholphinこそが現時点でJellyfinをAndroid TVで使う最適解、というものです。
Plexの価格設定が以前と比べて受け入れがたいものになったと感じる人にとって、無料かつオープンソースのJellyfinは現実的な選択肢に育ってきています。デフォルトクライアントでJellyfinを試して「物足りない」と感じた人は、Wholphinを導入したうえで再評価するのが妥当な判断です。
Q&A
Q. WholphinはデフォルトのJellyfinクライアントと何が違いますか? TV向けに最適化されたクリーンなUI、Netflix風の「Continue Watching」カテゴリ、左サイドのナビゲーションペインからの主要機能アクセスなどが挙げられます。ライブラリのブラウジングやカテゴリ移動時の体感もスムーズになっていると報告されています。
Q. Plexから乗り換える価値はありますか? Singh氏は「Plexの価格が法外になった」と感じたことが、友人向けにJellyfinをセットアップし始めたきっかけだったとしています。無料かつオープンソースのJellyfinは有力な代替候補で、Singh氏自身もセットアップは直感的でスムーズだったと述べています。
Q. Jellyfinサーバー自体の出来はどうですか? セットアップは直感的で、ライブラリのインポートやリモートアクセスもスムーズに完了したとされています。Singh氏は「軽量で高速」と評価しており、サーバーとしてはほぼ即座に納得できたと述べています。