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中国Montage Technologyが9200 MT/sのDDR5 RDIMM向けクロックドライバRCD06をサンプル出荷開始

GadgetDrop 編集部4
中国Montage Technologyが9200 MT/sのDDR5 RDIMM向けクロックドライバRCD06をサンプル出荷開始

最大9200 MT/s、前世代比15%の高速化——中国・上海を拠点とするMontage Technologyが、DDR5 RDIMM向けの新型レジスタード・クロックドライバ「RCD06」のサンプル出荷を主要メモリメーカーに向けて開始したと報じられています。Agentic AIの急拡大でデータセンターのメモリ帯域競争が激しさを増すなか、中国勢が高速RCD領域に本格参入してきた格好です。

なぜいま9200 MT/sのRCDが必要なのか

Wccftechによると、Montage Technologyは前年にクライアントプラットフォーム向けへ最大9200 MT/sのCKD(クロックドライバ)を投入していました。今回発表されたRCD06は、同じ最大9200 MT/sのスピードをRDIMM(Registered DIMM、サーバー向けに信号を中継・整える方式のメモリモジュール)向けに展開する位置づけです。

RCD06は、データ転送速度で最大9200 MT/sをサポートし、前世代比で15%の高速化を実現するとされています。アーキテクチャはデュアルチャネル構成(メモリの転送経路を2系統並列で持つ方式)を採用し、2つのサブチャネルがクロックロジックを共有しながらも独立して動作する設計で、相互干渉なしに個別のパリティチェックを行えるとされています。

信号品質の確保には、CTLC(continuous-time linear equalization=連続時間リニアイコライゼーション、信号の歪みをリアルタイムに補正する技術)と低ジッタのPLL(位相同期回路=クロック信号のタイミングを安定させる回路)を統合し、クロック分配の正確性と安定性を担保する構成です。

Agentic AI需要が押し上げるRDIMM市場——MRDIMMとのコスト差が追い風

背景にはAgentic AIの急拡大に伴うデータセンター向けメモリ需要の高まりがあります。MRDIMMはより高密度を実現する一方で価格も高く、コスト効率の面ではRDIMMが現在の主流の選択肢になっていると報じられています。

Montage Technologyのコメントは概ね次の通り報じられています。クラウドコンピューティング、AI、各種メモリ集約型ワークロードによってメモリ帯域への需要が高まり続けており、次世代DDR5 RDIMMはこの需要に応える鍵となるコンポーネントだとしています。RCD06チップはエンジニアリングサンプル開発を完了し、世界中の主要メモリ顧客へサンプル出荷したうえで、主要メモリメーカー・CPUサプライヤ・エンドユーザーと連携してDDR5世代メモリの量産化を加速させているとされます。

現在は中国国内のパートナー各社へのサンプル出荷段階にあり、次世代データセンタープラットフォームとの完全な互換性を提供するとしています。

中国メモリ陣営はどこまで来たか——CXMTとの併走

中国勢は近年DDR5・DRAM分野への投資を加速させています。CXMTはすでに最大8000 MT/sのDDR5モジュールを展開しており、今回Montageが最大9200 MT/s対応のRCD06を国内向けに供給することで、クライアント・サーバー双方のセグメントでさらに高速なキットが検証されていく可能性があるとされています。

CXMTがコンシューマセグメントに比重を置く一方、Samsung・SK hynix・Micronといった海外勢はAI市場に集中していると整理されており、Montageの参入はRDIMMメーカーにとってRCDの選択肢が広がることを意味します。

なお、関連トピックとしてWccftechは、V-ColorがMRDIMMキットでDDR5容量を2TBに引き上げた事例にも触れています。データセンター向けメモリの帯域競争は当面続く見通しで、最大9200 MT/s対応のRCD06が量産・採用フェーズへどう進むかが焦点になりそうです。

Q&A

Q. RCD06は実際の製品にいつ搭載されますか? 現時点では主要メモリメーカーへのサンプル出荷段階で、量産・市場投入の具体的な時期は明らかにされていません。なお、現状のサンプル出荷は中国国内パートナー中心とされており、海外への本格展開時期も公表されていません。

Q. 前世代から15%の高速化は実利用にどう効きますか? RDIMMの転送速度向上は、Agentic AIを含むAI推論、クラウドコンピューティング、各種メモリ集約型ワークロードなど帯域がボトルネックになりやすい用途でスループット改善が見込まれる領域です。ソースでは、最大9200 MT/sのデータ転送速度が前世代比で15%の改善にあたると説明されています。

出典

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