Mophieが、25W MagSafeに対応する新型充電器3機種を発表しました。アクティブ冷却を採用する競合製品とは異なり、ファンレスのパッシブ冷却技術「StealthCharge」を採用している点が特徴です。9to5Macのハンズオン記事で各モデルの仕様が紹介されています。
「StealthCharge」とは——熱源をベースに逃がす設計
多くの25W MagSafe充電器はファン等によるアクティブ冷却で発熱対策をしていますが、Mophieは発熱しやすい部品をスタンドのベース部分に移すことで、iPhoneから熱を遠ざける設計を採用しました。MagSafeパックの近傍に部品を集約する従来構造と比べ、追加の動作音を発生させない点が利点とされています。
トラベル向けのRoam 3-in-1には通気口(ベント)が設けられ、内部に熱がこもらないように工夫されています。3機種いずれも25W MagSafeに対応します。
4-in-1 Charge Stand——格納式USB-Cケーブルで$179.99
最上位モデルとなる4-in-1 Charge Standは、iPhone・Apple Watch・AirPodsのMagSafe 3点に加え、ベースから格納式のUSB-Cケーブルが伸ばせる構造です。
- ケーブル長: 2〜3フィート程度(ナイトスタンドやデスク用途を想定)
- ケーブル出力: 最大60W(iPhoneの有線充電、iPad、MacBook Airに対応可能)
- 同梱電源アダプタ: 100W
- 素材: アルミ製ベースとスタンド、回転可能なヒンジ付きMagSafeパック
- カラー: Black / Champagne / White
価格は$179.99(約2万8千円)です。
3-in-1 Charge Stand——格納ケーブルを省いた$149.99モデル
3-in-1 Charge Standは、4-in-1から格納式USB-Cケーブルを省いたモデルです。ベースがやや薄型になり、$30安価な$149.99(約2万3千円)で提供されます。同梱電源アダプタは40Wに変更されますが、アルミ素材・回転式ヒンジ・StealthChargeのパッシブ冷却といった主要な仕上げは4-in-1と共通です。カラーはBlack / Champagne / Whiteの3色展開です。
Roam 3-in-1——MagSafe Duo後継的なトラベル向けモデル
Roam 3-in-1は、AppleのMagSafe Duoを愛用していたユーザーに向けたトラベル向けの折りたたみ充電器です。9to5Macは、MagSafe Duoよりも小さい収納サイズで、付属のトラベルポーチに収まるとレポートしています。
平置きの状態ではiPhoneとApple Watch(またはAirPods)の2台同時充電に対応し、iPhone側のヒンジを折りたたむと、その下に隠れている専用のAirPods充電部が使えるようになり、合計3台の充電が可能になります。
ヨーロッパ・英国・オーストラリア向けの国際旅行用アダプタも同梱されており、米国プラグの上にスロット式で差し込むかたちで切り替えられます。価格は$149.99(約2万3千円)で、カラーはSail / Blackの2色です。
購入を検討するなら
3機種はMophie.comおよびApple Retailで提供されます。デスク中心の利用で有線充電も含めて1台にまとめたい場合は4-in-1、コストを抑えてMagSafe 3点だけで十分なら3-in-1、出張・旅行が多くMagSafe Duoの後継を探していたユーザーにはRoam 3-in-1が候補となります。25W MagSafe対応でファンレス動作を求めるユーザーにとって、選択肢が一段増えたかたちです。
競合の25W充電器ラインアップ——AnkerとBelkinはアクティブ冷却で対抗
25W MagSafe市場ではすでに主要ブランドが製品を投入しており、冷却手法の違いがそれぞれの個性となっています。
| ブランド | 製品 | 価格 | 冷却方式 |
|---|---|---|---|
| Anker | Prime 3-in-1 Qi2.2 | $120 | アクティブ冷却 |
| Belkin | UltraCharge Pro Convertible | — | アクティブ冷却 |
| Belkin | Qi2 25W 3-in-1 UltraCharge | $70(セール時) | — |
Ankerは2026年2月に25W Qi2.2対応の「Prime 3-in-1」ワイヤレス充電ステーションを$120で発売し、自社テストではiPhone 17の充電速度が24%向上し発熱を30%削減できるとしています。Belkinは同じく2026年2月にアクティブ冷却を搭載する「UltraCharge Pro Convertible MagSafe充電器」を投入し、3月には3-in-1モデルが$70の過去最安値まで下がるなど価格競争も激化しています。ファンを使わないMophieの設計は、こうしたアクティブ冷却勢に対する明確な差別化となります。
Qi2.2標準と発熱問題——25Wが「熱との戦い」になる理由
25W対応の充電器が一斉に登場した背景には、ワイヤレス充電規格そのもののアップデートがあります。
Qi2.2が描く新しい基準
Wireless Power Consortium(WPC)が策定したQi2.2は、磁気アライメントと最大25Wの電力伝送に加え、効率と安全性を引き上げた仕様です。WPCはQi2.2がMagSafe比で実使用時の効率が30%高く、発熱の抑制によりiPhoneのバッテリー寿命を保護できるとしています。一方で、磁気コイルにより大きな電力を流すほど発熱が増えるのも事実で、各メーカーが冷却機構の工夫を競う構図となっています。
Appleも2025年9月にQi2 25W認証を取得した新型MagSafe充電器を$39〜$49で発売しており、iOS 26ではiPhone 16(16eを除く)とiPhone 17の全モデルがQi2 25W充電に対応しています。WPCはQi2.2環境で0%から約50%まで約30分で到達可能と示しており、25W世代の体感速度は確実に底上げされています。
Q&A
Q. StealthChargeとはどんな技術ですか? 発熱しやすい部品を充電器のベース部分に集約することで、iPhoneと接するMagSafeパック側から熱源を遠ざけるパッシブ冷却技術です。ファンを使わないため動作音が発生しません。
Q. 4-in-1のUSB-Cケーブルでは何が充電できますか? 最大60W出力に対応するため、iPhoneの有線充電、iPad、MacBook Airの充電に利用できます。ケーブル長は2〜3フィート程度です。
Q. Roam 3-in-1はMagSafe Duoより小さいですか? 9to5Macは、折りたたみ時のフットプリントがMagSafe Duoよりも小さいと報じています。さらに、MagSafe Duoが2台同時充電だったのに対し、Roam 3-in-1はiPhone・Apple Watch・AirPodsの3台に対応します。