Googleの生成AIアプリ「Pixel Studio」がサービス終了になったと、Android Authorityが報じています。作りかけのプロジェクトを抱えたユーザーにとって、次にどのアプリへ移るかは差し迫った判断となります。Android Authorityによれば、Googleは既存ユーザーを自社の別アプリへ誘導しており、同メディアは代替候補となる5つのAI画像生成アプリを挙げています。
Pixel Studioに何が起きたのか
Pixel Studioは、デバイス上で動作するスタンドアロンの生成AI画像アプリとされています。ステッカー作成やクイック編集を手元で完結できる点が売りでした。具体的な提供開始時期について、Android Authorityの当該記事の本文範囲では明示されていません。
このたびGoogleはこのプロジェクトを打ち切り、ユーザーを自社エコシステムの別アプリへ誘導する方針へ転換したと、Android Authorityは伝えています。同メディアの寄稿者Dhruv Bhutani氏は、自身もカスタム壁紙生成などで愛用してきたアプリだったとしつつ、すでに代替となる選択肢が十分そろっていると整理しています。なお「Pixel Studio is dead」という打ち切りの表現は、Android Authorityの見出しと記事中の解釈に基づくものです。
Googleが案内する移行先:Gemini
最新のPixelデバイスを使っているユーザーに対し、GoogleはPixel StudioからGeminiアプリへの移行を案内していると報じられています。Geminiが搭載する最新画像モデルが事実上の後継とされています。
- クラウドベースで高速な画像生成
- Web閲覧中やチャット中にアシスタントオーバーレイから直接呼び出し可能
- PC・スマホ・タブレットで同じ体験
- 自然言語の解釈が前世代より大きく向上
ただし、Pixel Studioにあった細かなUIコントロールは引き継がれていません。背景除去や被写体の切り抜きといった操作も、すべてテキストまたは音声プロンプトで指示する形式になります。
Geminiでは物足りない4つのケース
Geminiが万能というわけではなく、用途に応じて以下のアプリが推奨されているとAndroid Authorityは整理しています。
① ChatGPT
OpenAIのChatGPTアプリは、画像生成エンジンを統合しています。Geminiと同じく会話型UIですが、Bhutani氏は、Pixel Studioが苦手としていた画像内テキストの描画精度が高い点を特徴として挙げており、ポスターやミーム、カード制作で強みを発揮するとしています。生成後に「空をもう少し暗く」といった追従指示で反復編集できるのも便利だと評価されています。
② Microsoft Designer
ランダムなAI画像ではなく、SNS投稿・壁紙・招待状など「実用的なデジタル素材」を作りたい人向けだと紹介されています。生成画像をInstagramストーリーやYouTubeサムネイル用に1タップでリサイズできるテンプレート群と、Pixel Studioの簡易消しゴムよりも成熟したスマート消去ツールを備えていると説明されています。
③ Adobe Firefly
プロ向けの選択肢として挙げられています。最大の特徴は、ライセンス済みまたはパブリックドメインのコンテンツのみで学習されており、商用利用時の著作権リスクを抑えられる点です。Adobe Express経由で使うと、タイポグラフィやレイアウト編集まで一気通貫で行えます。Adobeは他社モデルの統合も進めているとされ、同じAdobe UIから複数モデルを試せるという利点が紹介されています。
④ Picsart
コミュニティ志向のフォト編集アプリで、AI画像生成・オブジェクト置換・背景除去などをまとめて提供。フィルター・テキストエフェクト・ドローツールの量はPixel Studioよりはるかに豊富だと紹介されています。無料版は広告が多く、最高品質の生成や広告除去はプレミアム課金が必要となります。
Pixel Studioユーザーが今選ぶべきもの
Bhutani氏は、Pixel Studioの突然の終了は「Googleアプリで起きるサイクルの速さを示す出来事」だと位置付けています。一方で、移行先の選択肢は質・量ともに揃っており、創作が止まる心配はないと結論づけています。
Android Authorityによる用途別の棲み分けの整理は以下のとおりです。
- 手間を最小化したい人:Google案内に沿うGemini
- 画像内テキストや会話的な反復編集を重視する人:ChatGPTが向くと評価されています
- SNS素材を量産したい人:Microsoft Designerが向くと紹介されています
- 商用案件を扱う人:Adobe Fireflyが向くと紹介されています
- 多機能なフォト編集を楽しみたい人:Picsartが向くと紹介されています
Q&A
Q. 移行先はいつまでに決めるべきですか? Googleはユーザーを自社の別アプリへ誘導する方針へ転換したと伝えられており、Pixel Studioを使い続けている人は早めに移行先を決めることが推奨されています。具体的な移行期限について現時点で詳細は公表されていません。
Q. Googleが案内している移行先はどれですか? Geminiアプリへ誘導する設計だと報じられています。Pixel Studioにかわる事実上の後継として、Geminiの最新画像モデルが位置付けられているとされています。
Q. 商用利用も視野に入れる場合はどれが向いていますか? Android Authorityの整理ではAdobe Fireflyが挙げられています。学習データがライセンス済みまたはパブリックドメインに限定されているため、著作権リスクを抑えて業務利用しやすい設計になっていると紹介されています。
出典
- Android Authority — Now that Pixel Studio is dead, here are 5 other apps you should use instead