Pixelスマートフォンで「バイブモードを有効にしているのに、着信時に振動せず電話を取り逃した」という報告が広がっていると、Android Authorityが2026年5月18日に報じました。仕事や家族からの電話を静かに逃し続けてしまう、スマートフォンとしてはかなり致命的な挙動です。同メディアによれば、Googleは現時点でこの不具合を公式には確認していないものの、公式アカウントが該当ユーザーに接触する動きを見せていると報じられています。
何が起きているのか——「Silent mode activated」と表示されるケースも
ユーザーは後から表示される不在着信通知で、初めて電話があったことに気づくケースが多いとAndroid Authorityは伝えています。特に印象的な例として、Pixel 8 Proの所有者の事例が紹介されています。バイブレーションは有効、特別なルールも設定していないにもかかわらず、不在着信通知に「Silent mode activated(サイレントモード作動中)」と表示されたという報告です。
同様の挙動は複数のPixelモデルで確認されており、複数のRedditスレッドで断片的に共有されているとAndroid Authorityは伝えています。ユーザー側の設定ミスが原因のケースもあり得ますが、報告件数からするとバグ、もしくは最近のアップデートが影響している可能性があるとされています。
同メディアの記事内では、最近のアップデート後にPixelで問題が起きたかを問う読者投票の結果が紹介されており、Android Authorityによれば、過半数は「問題なし」と回答した一方で、何らかの不調を訴える層も一定数に達しているとされています。詳細な投票数値は出典元を参照してください。
ファクトリーリセット前に試したい設定チェック
Redditでは、ユーザー同士が試して効果があったという対処法が複数共有されているとAndroid Authorityは伝えています。最も具体的に効果が報告されているのは、Ring vibrationを100%ぴったりではなく75%〜80%程度に下げる方法だとされています。代表的な手順は以下のとおりです。
- Ring vibrationを75〜80%に調整する:
設定 > サウンドとバイブレーション > バイブレーションと触覚フィードバックを開き、Ring vibrationのスライダーを一度下げてから、100%ではなく75〜80%程度に設定し直す - 電話アプリ側の通知設定を確認する:
設定 > アプリ > 電話 > 通知 > 着信を開き、バイブレーションが有効になっているかチェックする
このスライダー操作は、別のRedditユーザーが「Googleからメールで送られてきたチェックリスト」と称して投稿した内容とも一致しているとAndroid Authorityは伝えています。その投稿によれば、Googleが推奨したとされる対処はハプティック関連スライダーをリセットし、Ring vibrationを100%ぴったりではなく75%〜80%程度に設定するというものです。
同じチェックリストには、以下の項目も含まれていたとされています。
- Adaptive alert vibration(適応型アラートバイブレーション)をオフにする
- Do Not DisturbとBedtime Modeを一度オン・オフして「ゴースト状態」を解除する
- 着信音が「なし」に設定されていないか確認する
ただしこのメール自体は投稿者の主張に基づくものであり、Android Authorityは公式ガイダンスとして無条件に信頼することには慎重な扱いを促しています。
Googleの対応——公式に不具合は認めず、個別接触は実施
Android Authorityによれば、Googleはこのバイブ不具合について公式には確認していないと報じられています。一方で、Pixel Communityの公式アカウントが複数のRedditスレッドで該当ユーザーとやり取りしており、Android Authorityは問題の存在自体は把握していると見られると伝えています。
実際の対応としては、ユーザーをPixel公式サポートへ誘導したり、調査のためチャットでの情報提供を依頼したりするケースが報告されているとされています。なお、提案された対処法を試しても改善せず、最終的にGoogleからファクトリーリセットを案内されたというコメントも存在するとAndroid Authorityは伝えています。
つまり、現時点では「決め手となる対処法」が見つかっているとは言えない状況です。
着信を逃しているユーザーは設定を一度見直す価値あり
Pixelを使っていて「最近着信に気づかないことが増えた」と感じている場合は、ファクトリーリセットのような重い手段に踏み切る前に、上述の埋もれた設定項目を一度確認してみる価値はあります。特にRing vibrationを100%にしている人は、75%〜80%への調整を試す価値があります。現時点ではGoogleからの公式な修正アップデートを待つのが妥当で、続報を待ちましょう。
スライダー調整で直らないときの追加ワークアラウンドと過去の類似事例
PiunikaWebは、Ring vibrationのスライダーをリセットしても改善しないユーザー向けに、別の設定変更が効いたケースを報告しています。
「Vibrate first then ring gradually」をオフにする
スライダーのリセットが定着しない場合、サウンド設定から「Vibrate first then ring gradually」をオフにすることで成功したユーザーがいるとされています。着信時にまず振動してから徐々に着信音を鳴らす機能を切る形になり、機能を気に入っていた人にとっては妥協ですが、着信を逃すよりはましという位置づけです。
また通話画面のUIには明示的に「silent mode」インジケーターが表示され、着信を逃した瞬間に端末がただちに振動して不在着信通知を出すという、ハプティック自体は生きているのに着信時だけ局所的に失敗する挙動も観察されています。この不具合はGoogleの最新機種だけでなくPixel 7 Proのような旧モデルでも発生しており、2024年にもPixelファミリーで非常によく似た問題が起きていたと同メディアは指摘しています。
2026年5月のPixelアップデートでもバイブ不具合は対象外
今回のバイブ不具合がいつ修正されるかを判断する材料として、直近のアップデート内容も押さえておくと参考になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配信開始 | 2026年5月5日 |
| ビルド番号 | CP1A.260505.005 |
| 対象機種 | Pixel 7a〜Pixel 10a |
| 主な修正 | 充電・カメラ・ディスプレイ・キーボードUI |
Googleは2026年5月のPixelアップデートを配信開始し、Pixel 7aからPixel 10aまでに単一ビルドCP1A.260505.005を提供しました。内容はワイヤレス充電の遅延、カメラのフリーズ、ディスプレイのちらつき、キーボードUIのバグといった主要な不具合への対処が中心で、新機能は含まれていません。
一方でPhoneArenaは、3月のFeature Drop以降に広がったバッテリー消費の問題が4月に続いて5月の更新でも修正されなかったと報じています。バイブ不具合についても今回のリリースノートでは触れられておらず、公式パッチを待つ間は本記事で紹介した設定回避策に頼る期間がしばらく続く可能性があります。
Q&A
Q. この不具合はすべてのPixelで起きていますか? いいえ。Android Authorityによれば、Pixel 8 Proを含む複数のモデルで報告されている一方、同記事で紹介された読者投票では多くのユーザーが「問題なし」と回答したとされています。すべての端末で発生しているわけではありません。
Q. Googleはこの問題を公式に認めていますか? Android Authorityは、Googleがこのバイブの不具合を公式には認めていないと報じています。ただし同メディアによれば、Pixel Community公式アカウントが影響を受けたユーザーに接触しており、問題自体は把握していると見られると伝えられています。
Q. 一番試す価値のある対処法はどれですか? Android Authorityによれば、複数のRedditユーザーが効果を報告しているのは、Ring vibrationのスライダーを一度下げて戻し、100%ではなく75〜80%程度に設定する方法です。100%ぴったりに設定したときに振動が機能しなくなる挙動が観察されていることから、わずかに下げることで回避できると推測されています。あわせて電話アプリの着信通知でバイブレーションが有効になっているかも確認すると良いでしょう。ただし、いずれの対処法も効果が保証されているわけではありません。