Pixel Watchを着けて眠ったのに、朝に手首を見ると睡眠データが出てこない——そんな報告が複数のユーザーから上がっています。計測したはずの睡眠スコアや覚醒時間が時計本体に表示されず、代わりに「最近のデータがない」旨の通知が表示される現象です。重要なのは、Fitbitアプリ側ではデータが見られるケースが多く、時計本体での表示部分にだけ問題が起きているとみられる点です。
「No recent data」と表示される現象
Redditに投稿された報告によれば、Pixel Watchを装着して就寝しているにもかかわらず、時計上には「No recent data. Wear your watch to sleep.(最近のデータがありません。睡眠時に時計を装着してください)」という通知が表示される状態が数日にわたって続いているといいます。
注目すべきは、Fitbitアプリ側では睡眠データが正常に記録・表示されている点です。計測機能そのものが壊れているわけではなく、時計本体側でのデータ表示にだけ問題が起きていることを示唆します。
投稿後、ほかのPixel Watchオーナーからも同様の症状を訴えるコメントが相次いでいると報じられています。なお、ソースの見出しおよび本文では影響を受けているのが「Pixel Watch users」「Some Pixel Watch owners」と表現されており、特定の世代(Pixel Watch 2など)に限定されるかは明確になっていません。
Google Healthへの移行が影響している可能性
Pixel Watchの主要機能のひとつである睡眠トラッキングは、夜間の覚醒時間や睡眠スコアといった指標を提供し、睡眠習慣の改善に役立つものです。それだけに、時計を見ても自分のデータが確認できない状況はユーザー体験として痛手です。
背景として注目されているのが、GoogleがFitbitアプリを「Google Health」へと作り変える準備を進めている点です。すでにアプリのソーシャル機能は一時停止されており、こうした水面下の変更が今回の不具合に関係しているのではないかとの見方が示されています。ただし、両者の因果関係は確認されていません。
No recent data. Wear your watch to sleep.
この通知が出続けている場合でも、計測そのものは行われている可能性があるため、まずはFitbitアプリ側で睡眠ログが残っているかを確認するのが現実的な対処です。
今すぐ初期化はNG — 現段階で取るべき対処
Android AuthorityはGoogleに対してコメントを求めていますが、現時点で公式な見解は示されていません。修正パッチが配信されるのか、それともサーバー側の調整で解消するのかも明らかになっていません。
同様の症状がある場合、現段階では端末の初期化など踏み込んだ対処に進むのは避けたほうが無難です。Fitbitアプリ側にデータが残っている限り、計測の連続性自体は維持されているとみられるためです。アプリ側で睡眠ログが確認できるかをまずチェックし、続報を待つのが落としどころと言えます。
Fitbit→Google Health移行の全体像——5月19日に何が変わるのか
元記事で触れられている「FitbitアプリからGoogle Healthへの作り変え」は、すでに具体的なスケジュールと内容が公式に示されています。Fitbitアプリは2026年5月19日にGoogle Healthへと自動アップデートされ、5月26日までにロールアウトが完了する予定です。多くのユーザーはこの期間内に自動で切り替わります。
主な変更点は以下のとおりです。
- レイアウトは「Today」「Fitness」「Sleep」「Health」の4タブ構成に再編されます
- Fitbit PremiumはGoogle Health Premiumへと改称され、月額9.99ドル/年額99.99ドルでの提供となります
- Sleep Profile(睡眠動物)やバッジ、Stress scoreといった旧機能は廃止されます
睡眠関連の表示・指標もこの移行で再編される領域に含まれています。Sleep Profileのように睡眠領域そのものに紐づく機能が廃止対象に含まれているため、今回Pixel Watch本体で発生している「時計側にデータが出ない」現象が、移行に伴う水面下の調整と無関係とは言い切れない状況です。アプリ刷新が目前に迫るこのタイミングでの不具合だけに、続報に注意したい局面と言えます。
実は3月にも起きていた——Pixel Watch睡眠系不具合の系譜
今回の表示問題は単発の出来事ではなく、Pixel Watchでは2026年に入ってから健康・睡眠関連トラッキングの不具合が連続的に報告されています。
2026年3月のSpO2・皮膚温問題
2026年3月のアップデート以降、Pixel Watch 2/3/4のユーザーからSpO2や皮膚温トラッキングが機能しないとの報告が相次ぎました。Googleは当時、修正に取り組んでいると回答しています。
WearOS 5.1での睡眠記録欠落
Pixel Watch 3に配信されたWearOS 5.1では睡眠記録が消える事例が確認され、Health Connectの権限を再付与することで復旧したケースが報告されています。
Pixel Watch 4は発売時に睡眠ステージ分類精度が18%向上したと訴求されていた製品です。
看板機能として打ち出されてきた睡眠トラッキングの信頼性が問われる局面が続いており、Google Health移行とあわせて今後の対応が注目されています。
Q&A
Q. Pixel Watchの睡眠計測そのものが壊れているのですか? 報告されている事例では、Fitbitアプリ側に睡眠データが正常に残っているケースが確認されています。計測機能ではなく、時計本体での表示部分に問題が起きている可能性が高いとみられます。
Q. 初期化やペアリングの解除を試したほうがいいですか? 公式な対処法は案内されていません。Fitbitアプリにデータが残っているなら、計測自体は機能している可能性があります。原因や修正方法が判明していない現段階では、初期化など影響範囲の大きい操作は急がず、続報を待つのが安全策と言えます。
Q. 全Pixel Watchユーザーに影響していますか? 公開情報の範囲では、影響範囲は「Pixel Watchの一部所有者」と表現されており、シリーズ全体での発生範囲については現時点で明確になっていません。
Q. Googleからの公式アナウンスはありますか? 現時点で公式な見解は示されていません。Android AuthorityがGoogleにコメントを求めている段階です。