わずか1点差——米国の顧客満足度指数ACSIの2026年スマートフォン調査で、Samsungが81点を獲得し、80点のAppleをかわして単独首位に立ちました。業界全体のスコアは前年比1%上昇の79点で、4%下落して10年で最低水準まで落ち込んだ2025年から回復基調に転じています。初測定となったAI統合機能は85点と高評価を集めました。
業界スコアは10年ぶりの底からの反転——Samsungが同点首位を抜け出す
ACSIのスコアでSamsungは81、Appleは80を記録し、前年同点首位だった構図からSamsungが単独首位に立ちました。携帯電話業界全体のスコアは前年比1%上昇して79となり、4%下落して10年で最低水準まで落ち込んでいた2025年から持ち直しています。
ACSIは、新機能が日々の価値につながりつつ新たな不満点を生まないときに満足度がもっとも改善すると指摘し、その例としてバッテリー寿命のトレードオフを挙げています。実際、バッテリー寿命の評価は前年比5%上昇して81点まで伸びました。
| 指標 | 今年のスコア | 前年からの変化 |
|---|---|---|
| Samsung(携帯電話) | 81 | 単独首位(前年はAppleと同点) |
| Apple(携帯電話) | 80 | 単独首位から陥落 |
| 業界全体 | 79 | +1%(2025年は-4%、10年で最低水準から反転) |
| バッテリー寿命 | 81 | +5% |
AI機能が初登場でいきなり85点
今回初めて測定されたAI統合は、業界全体で85点を獲得しました。ACSIはこれを、ユーザーがAI機能を認知しているだけでなく有用だと感じている兆候だと位置付けています。
携帯電話業界で最高評価となったのは、もっとも基本的な機能である通話とテキスト送信で、いずれも86点を記録しました。新登場のAI機能性能はこれにほぼ並ぶ85点に達し、AIが目新しさから実用ツールへ移行しつつある状況がうかがえます。
新たにフラグシップ機を購入したユーザーの満足度を見ると、Samsungの最新Galaxy Sシリーズが84点で先行し、新規iPhone購入者が82点、Googleのフラグシップが80点と続きました。フラグシップ全体のスコア82点は、レガシー端末の76点、フォルダブルの72点を大きく引き離しています。
フォルダブル部門はSamsung独走、Apple参入の噂が変動要因
フォルダブル分野ではSamsungが80点で明確にリードし、Googleの72点に8点差、Motorolaの70点に10点差をつけています。一方で、フォルダブル所有者はそれ以外のスマートフォン所有者と比べて苦情を申し立てる割合が3倍に達しており、満足度の絶対水準としては課題が残ります。
ACSIは、Appleがフォルダブル市場に参入するとの噂が今年後半に現実化すれば、この分野の競争構図が変わる可能性があると述べています。Appleはこの秋にiPhone 18 Proモデルと同時にフォルダブルiPhoneを発表すると広く予想されており、7.8インチの内側ディスプレイと5.5インチのカバースクリーンを備え、約$2,000(約30万円)の価格になると見られています。
スマートウォッチはAppleとSamsungが同点首位
スマートウォッチ部門では、Appleが80点を維持した一方、Samsungが4%下落して両社が首位タイとなりました。スマートウォッチの顧客体験指標は業界レベルでいずれも前年から改善しており、もっとも伸びたのはメニューや設定の操作のしやすさ(7%上昇で80点)と、アプリやアクセサリとの接続性(5%上昇で83点)でした。
今回のACSI調査は、2025年4月〜2026年3月の期間にメール経由で接触した26,963件の回答を基にしています。Apple信者・Samsung信者という旧来の図式から離れ、AIの実装力やフォルダブル体験の磨き込み、そして秋に登場が噂されるフォルダブルiPhoneの出来が、来年以降のスコアを左右する変数になりそうです。
買い換えを検討する読者にとって押さえておきたいのは、フラグシップ層全体の満足度が他カテゴリを大きく上回っている点と、フォルダブルが利便性と引き換えに不満率の高さを抱えている点です。ベンダー選びよりも「どの層の製品を選ぶか」を先に決めるほうが、現実的な判断軸になりそうです。
Galaxy S26シリーズに搭載されたAI機能の中身——ACSI 85点を支える実装
ACSI調査でAI統合が85点と高評価を得た背景には、各社の具体的な機能実装の進化があります。Samsungは2026年2月25日にサンフランシスコでGalaxy S26シリーズを発表し、S26、S26+、S26 Ultraを第3世代AIフォンとして位置付けています。
主要な新AI機能
- Advanced Audio Eraser、Call Screening、Creative Studio、改良版Photo Assistの4つが新AI機能として登場しています
- Now Nudgeは画面内容を理解し、文脈に応じた提案を行う機能として搭載されています
- 端末側の処理基盤としてNPU性能が39%向上し、CPU性能も19%、GPU性能は24%向上しています
新機能の中心はオーディオ編集、通話スクリーニング、クリエイティブ制作、写真補正の4領域に整理されており、画面内容を読み取って次の行動を提示するNow Nudgeが文脈理解型AIの中核を担っています。AIが目新しさから実用段階へ移行しているとするACSIの分析は、こうしたチップレベルの性能向上と、画面文脈を解釈するAI機能の組み合わせに裏付けられた評価といえます。
フォルダブルiPhoneの仕様予想——A20チップ・Touch ID復活・Samsung Display独占供給
元記事で触れられた約2,000ドルという価格以外にも、フォルダブルiPhoneの内部仕様に関するリーク情報が積み上がっています。A20チップ、12GBのRAM、Touch ID、デュアル背面カメラ、大型バッテリーを備える構成が有力視されています。
| 項目 | リーク内容 |
|---|---|
| 認証 | 電源ボタンにTouch IDを統合し、Face IDは非搭載 |
| 背面カメラ | デュアル背面カメラ構成を採用 |
| ディスプレイ供給 | Samsung Displayが折り目のないパネルを年700〜800万台規模で供給予定 |
| 量産時期 | 当初6月予定が8月に後ろ倒し、供給不足の可能性 |
認証方式はFace IDではなく電源ボタン一体型のTouch IDが採用される見通しで、ディスプレイは折り目のないパネルをSamsung Displayが年700〜800万台規模で独占供給する構図が報じられています。量産時期が6月から8月へずれ込んだことで初期出荷量は限定される公算が高く、ACSIが指摘するフォルダブル分野の競争構図の変化は、こうした生産制約と希少性も加味して評価する必要がありそうです。
Q&A
Q. 1点差というわずかな差にはどのような意味があるのですか? 前年は両社が同点で首位を分け合っていたため、1点差は数値上は僅差でもSamsungが単独首位を確保した点に意味があります。業界全体が10年で最低水準まで落ち込んだ2025年から1%回復した中での首位交代であり、満足度競争の地殻変動を示す指標と読めます。
Q. AI機能の評価は本当に高いのですか? 業界全体で85点と、初登場ながら高い数値を記録しました。通話・テキスト送信の86点に肉薄しており、ACSIはAIが目新しさから日常的な実用ツールへ移行しつつあると分析しています。
Q. Appleのフォルダブルはどのようなスペックと価格になりそうですか? 広く予想されている内容として、7.8インチの内側ディスプレイと5.5インチのカバースクリーンを備え、約$2,000(約30万円)の価格でiPhone 18 Proと同時期にこの秋登場する可能性が指摘されています。確定情報ではありません。