6月限定・全章完全無料。
MicrosoftとXboxが、2020年にDONTNOD Entertainmentが手がけたXbox独占ナラティブアドベンチャー『Tell Me Why』を、6月の1ヶ月間にわたり全章無料で提供しています。通常$20で販売されているチャプター2・3を含めて、ライブラリに追加すれば期間終了後も永続的に所有できる仕様です。Windows Centralは、プライド月間を祝う狙いがあるとみられると報じています。
通常$20のチャプター2・3も完全無料、Xbox Play Anywhere対応
『Tell Me Why』はもともとチャプター1のみが常時無料で遊べる仕組みですが、続編にあたるチャプター2とチャプター3は通常$20のバンドル販売となっています。今回の6月限定キャンペーンでは、これらの有料パートも含めて完全無料で入手可能です。
対応プラットフォームは以下のとおりです。
- Xbox本体(コンソール版)
- Xbox on PC(Windows版)
- Xbox Play Anywhere対応(1度入手すれば両プラットフォームで遊べる)
重要なのは「無料体験」ではなく「無料所有」である点です。6月中にライブラリに追加しておけば、7月以降も恒久的にプレイできます。Windows Centralの執筆者であるBrendan Lowry氏は、本作について「非常に過小評価されており、残念ながらレーダー下に置かれてきた」と評価しています(同氏個人の見解)。
プライド月間とGLAAD監修——無料化の背景
無料化の背景には、6月のプライド月間が関わっているとみられます。『Tell Me Why』はLGBTQIA+の表現に正面から取り組んだ作品として知られ、二人いるプレイアブル主人公の一人であるTyler Ronanはトランスジェンダー男性として描かれています。さらに物語にはクィア男性のキャラクターも登場します。
開発にあたっては、メディアにおけるLGBTQIA+表現のオーセンティシティを支援する非営利団体GLAADがコンサルティングとして参加しています。Windows Centralは、今回の無料化はおそらくプライド月間を祝うためのものだろうと推測しています。
Life is Strangeほどの「高みには達していない」かもしれないが、グリーフ・トラウマ・クィアとしての成長というテーマで「語られるべき物語を語っている」。DONTNODは愛すべきキャラクターを作ることに常に成功してきたスタジオで、本作のAlysonとTylerもまさにそれを体現している。
Windows Centralのレビューは上記のように本作を評価しており、重いテーマを扱った点を肯定的に位置付けています。
ストーリーと評価——双子の超能力ミステリー、Metacritic 78点
本作はアラスカの故郷で再会した双子の兄妹TylerとAlyson Ronanが、母親の死の真相を追う物語です。『Life is Strange』シリーズと同様に超常的な能力が物語の鍵を握り、本作では二人がテレパシーで意思疎通できる設定になっています。
子ども時代のトラウマと、それを兄妹がどう違って記憶しているか——その差異と絆を中心に据えた、構造が引き締まったナラティブが特徴です。
| 評価指標 | スコア・実数 |
|---|---|
| Metacriticスコア | 78/100(「Generally Favorable」) |
| Steam好評価率 | 80% |
| Steamユーザーレビュー総数 | 7,849件 |
| Steamバッジ | 「Very Positive」 |
Metacritic 78点・Steam好評価率80%は、ナラティブアドベンチャー作品としては概ね「好評」レンジに位置するスコアです。Windows Centralは、ライティング面が特に高く評価される一方、ゲームプレイは「やや凡庸」との声もあると報じています。とはいえ、こうしたスコアの作品が完全無料で永続所有になる機会は決して多くありません。
入手するならどう判断すべきか
『Tell Me Why』は、DONTNODが2019年に『Life is Strange 2』を完成させた直後に手がけた最初のタイトルです。リリース当時は特に大きな人気を獲得したわけではなく、Brendan Lowry氏も「必ずプレイすべき作品とは言わない」と前置きしつつ「数年前にプレイして良かった、同じようにプレイしてみることをお勧めする」と語っています。
判断軸としては、以下のポイントが挙げられます。
- ジャンル相性:ナラティブアドベンチャーが好きな読者、あるいは『Life is Strange』シリーズに親しみがある読者には特に適しています。
- プレイ時間目安:全3章構成のナラティブアドベンチャーで、腰を据えて物語を追うタイプの作品です。
- 永続所有という性質:6月中に入手しさえすれば、実際にプレイするのは何年先でも構いません。
Xbox本体・Windows PCのどちらかでXboxアカウントを利用できる環境があれば、ひとまずライブラリに追加しておくのが妥当な判断です。6月中に動くかどうかが分かれ目になります。
5年連続の恒例企画へ——寄付呼びかけまで含めたキャンペーン設計
プライド月間中の無料配布は2026年で5年連続となる恒例企画として定着しています。Kotakuの初回報道以降、PC Gamerは2021年から毎年6月にこの施策が継続して実施されていると伝えており、Xbox本体とSteamの双方で同条件の配布が行われています。
開発元のDON'T NODは前年のキャンペーン時、X(旧Twitter)で印象的な呼びかけを行いました。
本作の購入に使うつもりだった金額を、トランスインクルーシブな慈善団体に寄付してほしい
PC Gamerが紹介した同社の投稿によれば、寄付先の候補としてThe Trevor ProjectおよびTransActualという2団体が具体的に挙げられています。前者はLGBTQIA+の若者向け危機介入団体、後者は英国を拠点とするトランス当事者支援団体です。単なる販促ではなくコミュニティ支援という文脈で施策が位置付けられている点が、5年続く長期キャンペーンの特徴となっています。
DON'T NODの最新作『Aphelion』——ESAと共同制作のSFアドベンチャー
DON'T NODは2026年4月28日、新規SFアクションアドベンチャー『Aphelion』を発売しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リリース日 | 2026年4月28日 |
| プラットフォーム | PC(Steam)/Xbox Series X|S/PlayStation 5 |
| Game Pass | Day One対応(コンソール・PC) |
| 協力機関 | 欧州宇宙機関(ESA) |
舞台は2060年、地球が居住不能となる近未来です。太陽系外縁で発見された第9惑星Persephoneが人類最後の希望となり、ESAは科学ミッションHope-01を派遣します。プレイヤーは宇宙飛行士Arianeとして、負傷した相棒Thomasの救出を目指し、探索・移動・ステルスを織り交ぜたゲームプレイを進めます。AllKeyShopは劇中のHope-01ミッションパッチがESAとの共同デザインであると報じており、宇宙機関が直接制作に参画する点はナラティブ系スタジオであるDON'T NODの新たな挑戦となっています。
Q&A
Q. 6月が終わったら遊べなくなりますか? いいえ。6月中にXboxアカウントのライブラリに追加しておけば、7月以降も恒久的に所有・プレイできます。期間限定なのは「無料で入手できる権利」であって、入手後の所有権ではありません。
Q. PCとXbox本体、どちらで入手すべきですか? 本作はXbox Play Anywhere対応のため、片方のプラットフォームで入手すればもう一方でも同じセーブデータでプレイ可能です。普段Xboxアカウントでサインインしているデバイスからどちらで入手しても問題ありません。
Q. チャプター1だけ無料なのと何が違うのですか? チャプター1は通常時から常時無料です。今回のキャンペーンの特別な点は、通常$20で販売されているチャプター2・3のバンドルも無料で入手できることです。物語の完結部分まで含めて全章遊べる、というのが今回の意味になります。
出典
- Windows Central — Microsoft and Xbox are giving away this slept-on exclusive game free for an entire month — make sure you get it while the offer's on the table
- PC Gamer — Honoring its Pride Month tradition, Tell Me Why is free to keep until the end of June for the fifth year in a row
- AllKeyShop — Aphelion launches April 28: The ESA's darkest space mission