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TRIMUI新型ハンドヘルド2機種公開——Android上位機とLinux廉価機の二本立て

GadgetDrop 編集部7
TRIMUI新型ハンドヘルド2機種公開——Android上位機とLinux廉価機の二本立て

N64・Dreamcast・PS2クラスまで視野に入る縦型ハンドヘルドが、ついに中華系メーカーから登場します。TRIMUIは「Brick」シリーズの後継として、Android搭載のハイエンド機「Brick Hammer Pro U」と、Linuxベースの廉価モデル「Brick Pro」の2機種を明らかにしました。価格と発売日は現時点で公表されていません。

ハイエンド機「Brick Hammer Pro U」はSnapdragon G2 Gen 1搭載のAndroid機

注目はAndroid搭載の上位モデル「Brick Hammer Pro U」です。この種の縦型ハンドヘルドで一般的だったローエンドSoCを離れ、Qualcomm Snapdragon G2 Gen 1を採用しました。

SoCの構成は、Cortex-A78(2.4GHz)4コアとCortex-A55(1.95GHz)4コアの8コアKryo構成に、最大940MHzで動作するAdreno A21 GPUを組み合わせたもの。Android Authorityによれば、この性能はおおむねSnapdragon 778Gに匹敵するとされています。

So What? Game Boyスタイルの縦型筐体でありながら、GBAやPS1にとどまらず、N64・Dreamcastに加え、GameCubeやPlayStation 2のエミュレーションもかなりの範囲で扱えるレベルに到達。つまり「縦持ちでPS2が動くかもしれない」という、これまでのこのフォームファクタでは難しかった体験が射程に入ってきます。ただし、エミュレーターやタイトル、設定によって実際の動作は変わると注記されています。

3.95インチIPS+DP-Alt出力でTV接続も可能

筐体はCNC削り出しのアルミニウム、ディスプレイは3.95インチ・60HzのIPS LCDで解像度は1,024×768。USB-CポートはDP-Altモードに対応し、外部ディスプレイへ1920×1080・60Hzで映像出力できます。携帯機としてだけでなく、TVに繋いで大画面でPS2やN64タイトルを遊ぶ使い方も視野に入る仕様です。

入力面では、ホールエフェクト式ジョイスティック2基とALPS製スイッチ、モーションを使うゲーム向けの6軸ジャイロを搭載。ホールエフェクト式はスティックのドリフト故障が起きにくいとされる方式で、長期使用の安心感につながります。ボディカラーはブラック・グレー・シルバーの3色展開です。

RAM・ストレージ・無線についてはTRIMUIの公式情報を確認できなかったとされ、Redditユーザーcostlyclick氏のリーク情報として、6GB RAM・128GBストレージ、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1という構成が報じられています。あくまで非公式リーク扱いです。

廉価Linux機「Brick Pro」は割り切り構成

もう一方の「Brick Pro」は、低価格帯を狙う構成です。プロセッサーは1.8GHzで動作するAllwinner A133Pを維持し、OSはLinuxベースのまま継続します。

TRIMUI自身は詳細スペックを公表していませんが、こちらもcostlyclick氏のリーク情報として以下のような構成が伝えられています。

項目Brick Pro(リーク情報)
GPUPowerVR GE8300
ディスプレイ上位機と同じ仕様
RAM1GB
ストレージ8GB
USB-CUSB 2.0
無線Wi-Fi 4 / Bluetooth 4.2

ボディカラーはブラック・ホワイト・グレーの3色。最低限のスペックでコストを切り詰める構成で、上位機との性格差を明確に出した格好です。

価格・発売時期と現時点での見方

価格と販売開始時期について、TRIMUIは現時点で何も明らかにしていません。ただし公式の発表動画が公開されたことから、予約開始は遠くないタイミングになるのではないかとの見方も出ています。

ハンドヘルド機としてN64やDreamcast、PS2クラスまでを視野に入れる人にはBrick Hammer Pro U、レトロな縦型筐体でGBA・PS1あたりまでを安く楽しみたい人にはBrick Proという棲み分けでしょう。RAM・ストレージ・無線のスペックは非公式リーク段階のため、購入判断は公式発表を待ってから行うのが妥当です。

Snapdragon G2 Gen 2世代との位置関係

Brick Hammer Pro Uが採用するSnapdragon G2 Gen 1の後継となるG2 Gen 2は、Qualcommが2025年3月19日のGDCで、G3 Gen 3・G1 Gen 2と合わせて発表しています。

  • CPU: 1プライム+4パフォーマンス+3エフィシェンシーの8コア構成で、G2 Gen 1比2.3倍のCPU性能を主張
  • GPU: Adreno G22を搭載し、GPU性能はG2 Gen 1比3.8倍とされています
  • 表示・無線: QHD+ 144Hz、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3に対応

次世代Snapdragon GシリーズはAyaneo、OneXPlayer、Retroid Pocketといったメーカーが採用を予定していると報じられており、ハイエンドAndroid系ハンドヘルド市場全体がG2 Gen 2世代へシフトしつつある状況です。TRIMUIが現行世代のG2 Gen 1で攻める判断は、コストと供給の現実解と位置付けられています。

旧Brickから見たBrick Proの進化点

廉価モデルのBrick ProはSoCをAllwinner A133Pのまま据え置きますが、初代Brickのスペックと並べると差分が見えてきます。

項目初代BrickBrick Pro(リーク含む)
ディスプレイ3.2インチ 1024×768 IPS3.95インチ 1024×768 IPS
GPUPowerVR GE8300 660MHzPowerVR GE8300
RAM/ストレージ1GB LPDDR4x/8GB eMMC1GB/8GB
無線Wi-Fi 802.11b/g/nWi-Fi 4/Bluetooth 4.2
バッテリー3000mAh(約5時間駆動)未公表

初代は背面・ショルダーボタンのRGBライト、CNCメタル背面プレート、交換可能なショルダーキーといったカスタマイズ要素も備えており、20以上のレトロフォーマットに対応しています。Brick Proは画面サイズを3.2から3.95インチへ拡大しつつ、SoCとメモリ容量は据え置く割り切り設計と整理できます。

Q&A

Q. Brick Hammer Pro UのSoC「Snapdragon G2 Gen 1」はどの程度の性能ですか? Cortex-A78×4(2.4GHz)+ Cortex-A55×4(1.95GHz)の8コア構成にAdreno A21 GPU(最大940MHz)を組み合わせた構成で、Snapdragon 778Gとおおむね同等の性能帯と説明されています。

Q. 2機種でOSが違うのはなぜですか? 上位のBrick Hammer Pro UはAndroidベース、下位のBrick ProはLinuxベース。エミュレーションの自由度やストアアプリ利用を含めた拡張性を求めるならAndroid機、純粋にレトロゲームを安価に楽しむならLinux機、という性格分けになっています。

Q. TV出力には対応していますか? Brick Hammer Pro UはUSB-CのDP-Altモードに対応し、外部ディスプレイへ1920×1080・60Hzで映像を出力できます。携帯機としてだけでなく据え置き用途でも使えるのが特徴です。

出典

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GadgetDrop 編集部

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