GadgetDrop
CPU・GPU注目

V-ColorがDDR5容量を2TBまで拡張——MRDIMM新キットとEXPO ULL対応OLEDメモリを公開

GadgetDrop 編集部5
V-ColorがDDR5容量を2TBまで拡張——MRDIMM新キットとEXPO ULL対応OLEDメモリを公開

最大2TB、最大8800 MT/s——V-ColorがComputex 2026で公開した新DDR5ラインナップは、大容量サーバー領域のスペックを一段押し上げる内容となりました。同時に、コンシューマ向けには低背化したOLEDメモリ「Manta XOT1」も披露され、幅広い層に響く展示となっています。

2TB時代へ——大容量DDR5キットのラインナップ

V-Colorは大容量市場でラインナップをさらに押し上げ、最大2TBクラスのDDR5キットを公開しました。サーバー・ワークステーション向けに、1枚あたり最大256GBのRDIMMと、複数モジュールを束ねた最大2TBのキットがそろっています。

公開されている主な構成は以下の通りです。

キット構成最大速度タイミング電圧
大容量キット群(最大2TBを含む)最大7600 MT/sCL621.25V
1TBキット(128GB × 8)最大8800 MT/sCL621.4V
768GBキット(96GB × 8)最大6000 MT/sCL321.4V

なお、最大7600 MT/s/CL62/1.25Vという数値は、最大2TBを含む大容量キット群について包括的に示されているもので、2TB固有の値として明示されているわけではない点には留意が必要です。それでも、1TB構成で8800 MT/sという数字は大容量メモリとしては攻めたスペックで、低レイテンシ重視の768GB構成と棲み分けが図られています。

加えて、高容量向けの4R CUDIMM(CQDIMM)シリーズも公開されており、1枚あたり最大128GBで8000 MT/sに対応します。デモ機ではヒートシンクを装着しない状態で動作していたとされ、放熱に対する余裕の大きさをアピールする展示となっています。

Manta XOT1——低背化したOLED搭載DDR5

コンシューマ向けでは、昨年登場した「MANTA OLED XFinity+」の後継として、新型OLEDメモリ「Manta XOT1 UDIMM SCC」が披露されました。AMD EXPO ULL(Ultra Low Latency)プロファイルに対応し、最大6000 MT/s/CL26というタイトなタイミングで動作します。

旧モデルからの主な変更点は次の通りです。

  • ヒートスプレッダと同じ高さまでディフューザーを抑えた低背・スリム設計
  • マザーボードの24ピンコネクタにOLEDディスプレイが隠れない配置に変更
  • ソフトウェアサポートを強化
  • AMD・Intel双方の最新マザーボードでOLED機能を含むフル互換を確保

OLEDディスプレイには、容量・電圧・タイミング・温度などのモジュール情報が引き続き表示されます。見た目の派手さに加えて、メーカー間互換性やコネクタ干渉といった実装上の課題に手を入れた、実用寄りのアップデートと言えます。

今回の発表のポイント

低背化したOLEDメモリは「光るだけで終わらない」実用性が増しており、最新マザーボードを使うユーザーにとってはケース内クリアランスや24ピンコネクタとの干渉といった実装上の制約が緩むメリットがあります。EXPO ULL対応のAMDプラットフォームと組み合わせれば、6000 MT/s/CL26という低レイテンシ構成を素直に引き出せる点も魅力です。

一方、最大2TBクラスのキットや4R CUDIMMはサーバー/ワークステーション領域に向けた大容量ラインで、コンシューマ向けのMantaシリーズとは異なる方向性が打ち出されています。価格や発売時期などの詳細は現時点では明らかにされておらず、続報が待たれます。

Q&A

Q. Manta XOT1の動作速度とタイミングはどうなっていますか? 最大6000 MT/sで動作し、AMD EXPO ULLプロファイル下でCL26のタイミングをサポートします。低レイテンシ寄りに最適化されたDDR5モジュールです。

Q. AMD EXPO ULLとは何ですか? AMDのEXPO(EXtended Profiles for Overclocking)の派生プロファイルで、「Ultra Low Latency」の名の通り低レイテンシ動作に最適化されたメモリプロファイルです。XOT1はこのプロファイルに対応し、CL26という詰めたタイミングを公式にサポートします。

Q. 大容量キットの具体的なスペックは? 大容量キット群(最大2TBを含む)は最大7600 MT/s/CL62/1.25V、1TB(128GB×8)キットは最大8800 MT/s/CL62/1.4V、768GB(96GB×8)キットは最大6000 MT/s/CL32/1.4Vで動作するとされています。なお最大7600 MT/s/CL62/1.25Vは大容量キット群について包括的に示された値で、2TB固有のスペックとして明示されているわけではありません。

Q. RDIMMと大容量キットはどう違いますか? 公開情報では、1枚あたり最大256GBのDDR5 RDIMMと、それを複数束ねて最大2TBに到達するキットの両方が紹介されています。単体モジュールとしてはRDIMM(最大256GB)、システム全体としては最大2TBという整理になります。

出典

ポストLINEで送るはてブ
GD

GadgetDrop 編集部

スマホ・PC・AI・XRなど幅広いテクノロジーを、スペックの行間まで読む視点で解説します。速報から深掘り分析まで、テック選びと業界理解に役立つ情報をお届けしています。