Walmartが新型「Onn 4K Streaming Stick」を投入したばかりですが、続いて低価格帯のフルHD版Google TVストリーマーの後継機を準備している可能性が浮上しました。FCC(米連邦通信委員会)の認証書類に「Onn Full HD Streaming Device」という新型が登場したと報じられています。
既存モデルの後継か——FCC書類から見える「ほぼ同型」の新モデル
Android Authorityによれば、WalmartはFCCに「Onn Full HD Streaming Device」を通過させたと報じられています。書類上の特徴は、既存のOnn Google TV Full HD Streaming Deviceとほぼ同一とされています。
このため新モデルは本格的なハードウェアリフレッシュというよりも、舞台裏での製造体制の変更を反映したものに過ぎない可能性が指摘されています。スペック面でのアップグレードや新機能の追加はFCC書類からは確認されていないと伝えられています。
サプライチェーン側の変更を示唆か
書類から読み取れる最大の変化は、ハードウェア面ではなくサプライチェーン側にあると報じられています。具体的な製造パートナーや生産国の変更内容については、詳細は出典元を参照してください。
今回の変更は新仕様の導入ではなく、Walmartがサプライチェーンのパートナー構成を見直している動きを示しているにとどまる可能性があります。Walmart側の公式な説明は出ておらず、背景についても明らかにされていません。
Walmartが固めるGoogle TV布陣
Walmartは米国で新型「Onn 4K Streaming Stick」を投入したばかりで、これは「Chromecast with Google TV」のフォームファクタを好んでいたユーザー向けのコンパクトなGoogle TV選択肢として位置づけられています。
- フルHDの低価格スティック(既存版)
- 新型の4Kスティック
- より高性能な4K Pro Streaming box
今回のフルHDモデルが既存版を置き換える形で登場すれば、Walmartは1080pのエントリーから4Kのハイエンドまで、幅広いGoogle TVラインナップを揃えることになります。
注目すべきは、WalmartがVizioを買収しているにもかかわらず、これらのスタンドアロン型ストリーミングハードウェアではGoogle TVへのコミットメントを維持しているように見える点です。少なくとも現時点では、VizioのSmartCastプラットフォームを単体のストリーミング機器に持ち込む動きは見られないと報じられています。
リーク・FCC登録段階の情報であるため、現時点では「マイナーチェンジ版が準備されている可能性がある」と捉えるのが妥当でしょう。発売時期や価格、日本市場での展開可否も含めて、続報を待ちたいところです。
同時に動く上位モデル「Onn 4K Pro(2026)」の全貌
フルHD版の動きと並行して、Walmartは上位モデル「Onn 4K Pro(2026)」も静かに展開を始めています。2026年版Proの内部にはAmlogic S905X5Mチップ、クアッドコアCortex-A55プロセッサ、ARM G310 V2 GPU、3GB RAM、32GB ストレージが搭載され、Wi-Fi 6、100Mbps Ethernetポート、USB 2.0ポートを備えています。
主要スペックと価格
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | $59.88(黒)/$49.88(グレー) |
| HDR | Dolby Vision / Atmos / HDR10+対応 |
| AI | Google TV with Gemini プリインストール、ハンズフリー音声操作 |
| スマートホーム | Matter over Thread対応 |
注目すべきは性能面で、ベンチマーク結果ではOnn 4K ProがGoogle TV Streamerを約25%上回り、その3分の2の価格で提供されているとされています。一方で2024年Pro modelのUSB 3.0 Type-AポートからUSB 2.0へとダウングレードされている点は、外部ストレージを多用するユーザーにとって留意点となります。
Googleの低価格帯撤退とWalmart依存という市場文脈
今回のフルHDモデル更新の背景には、Googleが自社で予算帯ストリーマーを供給していないという構造的事情があります。Googleは2024年にサブ$50のChromecastを終了して予算ストリーミング市場から撤退し、現在は$100のGoogle TV Streamerのみを提供しています。
- WalmartのOnnブランドが$15からのAndroid TVストリーマーでこのギャップを埋めてきましたが、現在は在庫不足と$60までの値上げに直面しています
- Onn 4K Plusは年初に$30から$40へ値上げされました
- RAM不足が電子機器ベンダーに影響していることや、Vizio買収後の優先順位の変化が背景にある可能性が指摘されています
つまりGoogleがエントリー帯ハードを手放した一方で、その役目を担うWalmart側も供給と価格の両面で揺らいでいるのが現状です。この戦略はGoogleがRokuやAmazon Fire TVスティックと予算帯で競うための手頃な選択肢を欠く結果を招いており、戦略的な誤算とも評されています。今回のフルHD新モデルのFCC登場は、こうした供給課題に対するWalmart側の調整の一環として位置づけて読むと、より背景が見えてきます。
Q&A
Q. 新モデルは既存版と何が違うのですか? FCC書類から読み取れる範囲では、サプライチェーン側の変更を反映した内容にとどまるとみられ、ハードウェアのスペック向上や新機能の追加は確認されていないと報じられています。詳細は出典元を参照してください。
Q. 価格はどうなりますか? 新モデルの価格は現時点で公表されていません。新型の4Kスティックも既に投入済みであり、フルHDの新モデルはそれよりさらに安価なエントリー帯に位置づけられると見られます。
Q. 日本で購入できますか? WalmartのOnnブランド製品は基本的に米国市場向けであり、日本での正規販売は行われていません。Amazon.co.jp等の国内大手ECでも常設では扱われておらず、入手するには米国Walmartでの購入と転送サービスの利用、あるいは並行輸入業者経由が現実的な選択肢となります。電源仕様や保証面のリスクもあるため、低価格な本体価格に対し送料・手数料の比率が高くなりやすい点には注意が必要です。本記事の情報も米国向けFCC認証に基づくものです。