謎のスクロールホイールが2つ、バッテリーは容量減ながら着脱式へ——ブラジルの規制当局Anatelが誤って公開したとされる画像から、Microsoftの次期ハイエンドコントローラー「Xbox Elite 3」とみられる製品の姿が浮上したと報じられています。小型版のXbox Cloud Gaming向けコントローラーのリーク直後に続く流出で、複数の新要素が確認されているとされています。
なお、本記事は規制当局経由のリーク情報をもとにした内容であり、Microsoftからの公式発表ではない点を最初に明示しておきます。
Anatelの公開画像から浮上したElite 3の姿
The Vergeによると、ブラジルのテックメディアTecnoblogが、Anatelに提出されたとみられる書類から取得した画像を公開しました。画像には、Xbox Elite 2の後継機にあたる「Elite 3」と思われるコントローラーが写っており、交換式のD-Pad、パドル、そして2つの新しい謎のボタンが確認できる構成となっています。D-Pad部分もわずかに改良されており、デザイン全体がElite 2より洗練された印象になっているとThe Vergeは報じています。
2つの謎のスクロールホイールは何のため?Tom Warren氏の推測
Elite 3で最も目を引く新要素は、コントローラー下部に追加された2つのスクロールホイール状のボタンです。The VergeのTom Warren氏は、これらのホイールがコントローラーの設定調整、もしくはMicrosoft Flight Simulatorのようなゲーム向けの新しい入力方式に関連する可能性があると指摘しています。
フライトシム派にとってはスロットルやトリム調整の代替として期待が膨らむ要素ですが、用途については現時点で確定情報がありません。
クラウドモードボタン搭載——ストリーミング派には朗報か
もう一つの注目点は、ローカルモードとクラウドモードを切り替える新しいペアリングボタンの存在です。
- クラウドモード: Xbox Cloud Gamingサーバーに直接接続することで、クラウドストリーミング時のレイテンシ改善が期待されると報じられています
- 対応機種: 同日にリークした小型のXbox Cloud Gamingコントローラーにも搭載される見込みです
クラウドゲーミングを主軸に遊ぶユーザーにとっては、専用ボタン一つでクラウドサーバーに直結できる利便性とレイテンシ改善の両方が見込める設計と読めます。
バッテリーは容量減ながら着脱式へ
バッテリーが着脱式の充電池に変更されている点も書類から読み取れます。Anatelへの提出内容によれば、Elite 3のバッテリー容量は1,528mAhで、Elite 2の2,050mAhより小型化されているとのことです。
長時間プレイ派にとっては、予備バッテリーで運用できるメリットと容量減のデメリットが両立する設計と読めます。1回あたりのプレイ時間は短くなる可能性がある一方、予備バッテリーへの交換によって充電待ち時間を大幅に削減できる可能性があります。
| 項目 | Elite 2 | Elite 3(リーク情報) |
|---|---|---|
| バッテリー容量 | 2,050mAh | 1,528mAh |
| バッテリー形式 | 内蔵型 | 着脱式 |
| 新スクロールホイール | なし | 2つ搭載の可能性 |
| クラウドモードボタン | なし | 搭載の可能性 |
発表時期は2026年6月のXboxショーケースか
Microsoftがこれら新型Xboxコントローラーをいつ発売するかについては、現時点で明らかになっていません。ただThe VergeのTom Warren氏は、規制当局への提出という段階でリークしている状況を踏まえ、2026年6月に予定されているXboxショーケースで発表されても驚かない、との見方を示しています。
スクロールホイールの具体的な役割、クラウドモードの実効的なレイテンシ改善幅、着脱式バッテリーの価格・入手性など、購入判断に必要な情報はまだ揃っていません。続報を待ちましょう。
同日リークの小型クラウドコントローラーが示す「直接Wi-Fi接続」戦略
Elite 3と同日にリークしたクラウドゲーミング向け小型コントローラーは、技術仕様面でMicrosoftの方向性を裏付ける内容となっています。
- モデル番号: 「Microsoft controller model 2147」というコードネームが付けられているとされます
- 無線仕様: BluetoothとWi-Fi 6に対応し、Wi-Fi接続は20MHz帯域に制限され、無線チップはRealtek RTL8730Eで1.2GHzで動作する2基のARM Cortex-A7コアを搭載しているとされています
- バッテリー: 500mAhの内蔵バッテリーが採用されているとのことです
無線機能を搭載した製品はすべて認証を通過する必要があり、これがリークの背景にあると指摘されています。Windows Centralの以前の報道では、次世代Xboxコントローラーで直接Wi-Fi接続を採用し、Bluetooth由来のクラウドゲーミング時のレイテンシを解消する方針が示されていました。今回の同時リークは、Elite 3単体の刷新ではなく、クラウドゲーミング全体を見据えた周辺機器ラインの再編成が進んでいる可能性を示唆しています。
現行Elite Series 2との市場文脈——価格・バッテリー思想の転換点
Elite 3を語る上で、現行Elite Series 2が築いてきた市場ポジションを押さえておくと変化の意味が読み取りやすくなります。
| 項目 | Elite Series 2(現行) |
|---|---|
| 発売時期 | 2019年末 |
| 標準価格 | 179.99ドル(前モデルの150ドルから値上げ) |
| Core版価格 | 129.99ドル |
| バッテリー駆動時間 | 最大40時間(USB-Cまたは磁気充電ドックで充電) |
注目すべきは、Elite Series 2が交換不可の内蔵バッテリーを採用したため、交換式バッテリーを好むファンから不満を持たれていた経緯です。Elite 3のリーク仕様にある着脱式バッテリーへの回帰は、この長年の批判への回答とも読めます。また2025年ホリデー期にはSeries 2が135ドル、Core版が110ドルまで値下げされていたことから、Elite 3登場後は現行モデルがさらに値下がりする可能性もあり、購入タイミングの判断材料になります。
Q&A
Q. Xbox Elite 3はいつ発売されますか? 発売時期は現時点で公表されていません。The VergeのTom Warren氏は、2026年6月のXboxショーケースで発表されても驚かないとの控えめな見方を示していますが、確定情報ではありません。
Q. バッテリー容量が減ったのは改悪ですか? Elite 2の2,050mAhからElite 3では1,528mAhに減少しているとされていますが、着脱式に変更されているため、予備バッテリーでの運用が可能になります。容量減と引き換えに運用の柔軟性が得られる設計と読めます。
Q. 新しいスクロールホイールは何に使うのですか? 公式の説明はありません。コントローラー設定の調整用、もしくはMicrosoft Flight Simulatorのようなゲーム向けの新しい入力方式である可能性が指摘されていますが、いずれも推測です。