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YouTube Musicが「アーティストをおすすめしない」ボタンをテスト中——ただし現状は機能していないとの報告

GadgetDrop 編集部6
YouTube Musicが「アーティストをおすすめしない」ボタンをテスト中——ただし現状は機能していないとの報告

「嫌いなアーティストがホーム画面から消える日が、ようやく来るかもしれない」——YouTube Musicユーザーが何年も前から要望し続けてきたブロック機能について、ついにGoogleが動き出した兆候が現れました。Android版アプリのホーム画面に「Don't recommend artist(このアーティストをおすすめしない)」ボタンが現れたとの報告が出ています。ただし、初期テスターによれば「押しても何も起きない」状態とのことで、実用レベルに達するかは続報待ちです。

Redditユーザーが新ボタンを発見

新ボタンを最初に発見したのは、RedditユーザーのRouFGO氏です。同氏はAndroid版YouTube Musicアプリのホーム画面に「Don't recommend artist」というオプションが表示されているのを見つけ、これを共有しました。

これまでYouTube Musicでは、聴きたくない楽曲やアーティストを恒久的にスキップする「ブロック」機能の追加要望が長年にわたって寄せられ続けてきました。Googleはこの声にほとんど応えてこなかったため、ユーザーが独自のブロック用拡張機能を作って凌ぐ状況が続いていたと報じられています。今回のテストは、ようやくその要望にGoogleが向き合い始めた兆しと受け取ることもできます。

再生キューでは使えない——中途半端な実装

このボタンが表示される場所は、現時点でかなり限られています。表示場所と非表示場所を整理すると以下のとおりです。

区分場所
表示されるアプリのホーム画面
表示されない再生キュー(playing queue)
表示されない自動生成されたプレイリスト

自動生成プレイリストは、文脈と関係のない楽曲が混ざりがちな場面でもあるため、ここでボタンが使えない点はユーザー体験として物足りない部分です。「気に入らない曲が流れている、まさにその瞬間」に押せないというのは、ブロック機能としては中途半端な実装と言わざるを得ません。

押しても無反応——現状はボタンだけ

さらに気になるのが、初期テスターからの肝心の動作報告です。RouFGO氏によると、「Don't recommend artist」ボタンをタップしても実質的には何も起きず、いわゆる"ソフトブロック"の対象になったはずのアーティストがホーム画面に引き続き表示されるとのことです。Android Authorityもこの点を取り上げ、現状では「ボタンとしては事実上機能していない」と評価しています。

こうしたテストは通常、ごく一部のユーザーに先行配信したうえで、フィードバックを踏まえて段階的に対象を広げていく形をとります。そのため、現時点でボタンが見当たらないユーザーは焦って探す必要はありません。一方で、仮にロールアウトが届いたとしても、現時点の挙動を見る限り期待しすぎるとがっかりする結果になる可能性があります。

リーク・テスト段階の機能ですので、現時点では「Googleが要望に応える方向に動き始めた兆候はあるものの、実用レベルに達するかは続報待ち」と判断するのが妥当です。より広く、安定して機能する「ブロック」機能として整備されるかどうかが今後の焦点となります。

2026年のYouTube Musicは大規模UI刷新の真っ最中

「Don't recommend artist」ボタンのテストは、2026年に進行中の大規模なクライアント刷新の一部に位置付けられます。Android・iOS版では4月にNow Playing画面が分割ビューへとリデザインされ、画面下部にはUp Nextキューが常時表示される構造になりました。従来テキストで切り替えていた「Song」と「Video」はアイコン化され、歌詞や関連楽曲といった要素は別タブへ再配置されています。

  • Now Playing下部に再生キューを常時表示
  • Song/Videoスイッチャーをアイコン化
  • 歌詞・Relatedを別領域へ移動
  • キューがサインイン済みデバイス間で同期し、別端末でも継続再生が可能

さらに、歌詞表示はPremium会員限定の機能へと切り替えられており、無料層と有料層の機能差は2026年に入って広がっています。ホーム画面でのアーティスト制御もこの一連の体験刷新の延長線上にあると見るのが自然です。

競合との機能差と、ユーザーが採る代替手段

ブロック機能の不在は、競合サービスとの差別化軸として長らく指摘されてきました。SpotifyやApple Musicはアーティストのミュートや非表示に相当する機能を以前から提供しており、YouTube Musicはこの領域で後発の立場にあります。

YTM Block is a new, unofficial, open-source browser extension that delivers blocking capability by auto-skipping over blocked tracks and removing blocked artists from the homepage.

このYTM Blockはブラウザ版を対象とし、ブロックしたトラックの自動スキップとホーム画面からのアーティスト除外を実現します。ただしAndroid/iOSの公式アプリ側のフィルタリングには介入できないため、モバイル中心の利用者にとっては根本的な解決策にはなりません。一方で、推薦体験そのものを刷新する動きとして、テキストプロンプトからプレイリストを生成するAI Playlist機能がPremium向けに追加されており、嗜好を反映させる手段の多様化はGoogle側でも進められています。

Q&A

Q. このボタンはいつから誰でも使えるようになりますか? 現時点では一部ユーザー向けのテスト段階で、一般提供の時期は公表されていません。フィードバックに応じて段階的に対象が広がる形が想定されています。

Q. 現状でタップするとどうなりますか? 初期テスターの報告では、タップしてもブロック対象のアーティストがホーム画面に表示され続けており、実質的にブロックは機能していないとされています。

Q. なぜGoogleはこれまでブロック機能を実装してこなかったのですか? 明確な理由は公表されていません。ただし、長らくユーザーから強い要望が寄せられていたにもかかわらず、Googleはほとんど応えてこなかったと報じられており、ユーザー側が独自のブロック用拡張機能を作って凌ぐ状況が続いていたとされています。

Q. 今回のボタンは本当の意味での「ブロック」ですか? いいえ。報告されている挙動は、推薦から外す方向の"ソフトブロック"に近いものとされており、楽曲そのものの再生を恒久的に遮断する強い意味でのブロックとは異なる可能性があります。現状ではその"ソフトブロック"すら効いていないとの報告です。

出典

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GadgetDrop 編集部

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