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YouTubeのおすすめが2026年に劣化したと感じる人へ——Android Authority記者が実践する5つの改善策

GadgetDrop 編集部7
YouTubeのおすすめが2026年に劣化したと感じる人へ——Android Authority記者が実践する5つの改善策

YouTubeのおすすめ動画が2026年に入って「質が落ちた」と感じる声が増えています。Android Authorityの記者Andy Walker氏は、自身が長年実践してきたおすすめを「整える」ための5つのコツを公開しました。アルゴリズムだけに原因を求めず、視聴行動側で工夫できる余地を整理した内容です。

読者投票では96票中、最多が「当たり外れ」の44%

Walker氏の記事に添えられた読者投票では、96票が集まった時点で次の分布が示されています。

評価割合
Excellent(常に興味と一致)4%
Good(おおむね妥当)17%
Fair(当たり外れ)44%
Poor(あまり一致しない)21%
Terrible(完全に外している)15%

最多はFair(当たり外れ)の44%で、Poor(21%)とTerrible(15%)を合わせた否定的な回答は約36%でした。一方でExcellentとGoodの合算は約21%にとどまっており、肯定的な評価が少数派になっています。Walker氏は、ネット上で「以前見た動画が繰り返し再提案される」「登録チャンネルや検索履歴と関係のないおすすめが出る」といった不満が増えていると指摘しています。

Walker氏が実践する5つの改善策

Walker氏は記事内で、自分のメインアカウントでは現在も大きな違和感を覚えていないとして、その理由を5つのコツに整理しています。

  1. メインアカウントを「好きな内容」だけに保つ — 視聴履歴・登録・検索からしか推薦の手がかりは得られないため、興味が未確定なチャンネルはシークレットモードか、影響の出ない別アカウントで試聴してから登録の可否を判断する。
  2. 検索バーを「興味のシグナル」として使う — 興味の中心にあるテーマは積極的に検索する。Walker氏は例として、自身がバルコニーガーデニングに関心があるため「gardening tips」「building balcony garden」「balcony gardening strategies」などを検索していると挙げています。ただし、軽く知りたいだけの話題には使わない方がよいとも補足しています。
  3. シークレットモード・サブアカウント・サードパーティアプリで「隔離視聴」 — 興味の外にある動画、他人から共有された動画、ミュージックビデオなど、メインアカウントの推薦に影響させたくない動画はサブ空間で見るルールを徹底する。
  4. 登録チャンネルを定期的に見直す — 数か月ごとに視聴していないチャンネルを整理し、しばらく推薦されていない登録チャンネルの動画をあえて1〜2本見て「呼び戻す」操作も挟む。
  5. 「興味なし」より「高評価」を多めに使う — 否定操作よりも好きな動画への能動的なリアクションのほうがおすすめへの影響が強そうだ、というのがWalker氏の見立てです。例外として、AI生成コンテンツが目立つチャンネルには報告(Report)機能を使うとしています。

なお、Walker氏は5番目の方針について「自分の経験に基づく印象であり、検証された事実ではない」とも書いています。

最終手段は視聴履歴の全消去

5つのコツでは追いつかないほどアカウントが「歪んでしまった」と感じる場合の選択肢として、Walker氏は視聴履歴の全消去を挙げています。さらに踏み込むなら、登録チャンネルを順番に外していくのも有効ですが、まずは視聴履歴をリセットするのが手をつけやすい起点だと述べています。

各種フォーラムには、好みに合わないおすすめや、過去の視聴と関係のない動画、いわゆる「スロップ(粗製コンテンツ)」が大量に表示されるという不満が寄せられているとされています。完全に解決する魔法はないものの、視聴行動を少しずつ調整することでおすすめへの影響を取り戻せる、というのが記事の主張です。

アルゴリズムだけのせいにしない——記事のスタンス

Walker氏は記事を通じて、「YouTubeのアルゴリズムは視聴履歴・登録・検索からしか手がかりを得られない以上、推薦結果は最終的にユーザー側の視聴行動を映す」と繰り返しています。今回の5つのコツも、検証された手法ではなく長年の運用から得た経験則であると明示されています。

おすすめが荒れてきたと感じている人にとっては、まず①〜⑤のうち自分の状況に近いものから1つだけ試してみる、というのが現実的な進め方です。特に「興味のないチャンネルを試し見する」癖がある人ほど、シークレットモードやサブアカウントへの隔離は変化を体感しやすい工夫だといえます。

2026年1月のアルゴリズム大規模刷新——Gemini統合と「満足度」重視へ

おすすめの体感が変わった背景には、プラットフォーム側の大きな再設計があります。2026年1月14日、Googleは2012年以来となる規模で、YouTubeのレコメンドシステムの基盤そのものを置き換えました。この更新はGeminiをレコメンドアーキテクチャの中核に直接統合するもので、コンテンツの評価・配信の仕組みがゼロから作り直されています。

ランキング指標の重心も変化しています。YouTubeは2026年2月、レコメンドエンジンが「満足度シグナル」を生の視聴時間より上位に重み付けすると確認しました。満足度の測り方は次のように説明されています。

  • 視聴後の高評価・共有・保存、同一チャンネル内の次動画への遷移、定期的な満足度アンケートへの回答、視聴後のセッション挙動

加えて、ユーザー側がフィードに介入できる新機能の試験も始まっています。2025年11月、Googleは選ばれたユーザーがプロンプトでホームフィードのおすすめをカスタマイズできる「Your Custom Feed」実験を発表しました。

AIスロップ大量削除と「21%問題」——市場側の文脈

「おすすめが粗くなった」という体感は、AI生成コンテンツの氾濫とも結びついています。YouTubeは16の主要AIスロップチャンネルを削除し、47億再生、3,500万登録、年間約980万ドルの広告収益を一掃しました。CEOは「AIスロップ」を2026年の最優先課題と位置付けています。

スケール感を示す調査結果も出ています。

指標
新規アカウントに表示されるShortsのうちAIスロップ比率21%
削除16チャンネルの合計登録者3,500万
同チャンネル群の年間広告収益(推定)約980万ドル

ポリシー面でも整理が進んでいます。YouTubeは「repetitious(反復的)」から「inauthentic(非本物)」コンテンツへと禁止対象の表現を切り替え、AI関連の取り締まりを発動しました。ただしAI自体が禁止されたわけではなく、対象は人間の創造的関与がない、大量生産された定型コンテンツに絞られています。視聴側から見ると、こうした下位表示の進行がおすすめの体感に反映されているといえます。

Q&A

Q. YouTubeのおすすめが2026年になって悪化したと感じる人が多いのは何が原因ですか? 明確な原因は本記事内では特定されていません。読者投票では96票中、最多はFair(当たり外れ)の44%で、Poor 21%・Terrible 15%を合わせた否定的回答が約36%という結果が示されているのみです。

Q. 「興味なし」ボタンは使ってはいけないのですか? Walker氏は、能動的な「高評価」のほうが推薦への影響が強いと感じているため、まずは好きな動画への高評価を優先する方針を採っています。一方で、AI生成コンテンツが多いチャンネルには報告機能を使うなど、用途を絞って併用していると説明しています。

Q. 視聴履歴の全消去は本当に必要ですか? アカウントが「手のつけられない状態」になった場合の最終手段として紹介されています。登録チャンネルの整理と組み合わせることで、よりはっきりとした再スタートになるとされています。

出典

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GadgetDrop 編集部

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