RTX 5090D V2が一気に約4万5千円値上げ。 ZOTACが2026年6月から、GeForce RTX 50シリーズの卸価格を引き上げたとWccftechが伝えています。フラッグシップのRTX 5090D V2は+2,000元(約$295/約4万5千円)と突出した上げ幅で、VRAM価格の高騰が他のAIBにも波及する可能性があると報じられています。
RTX 5090D V2は+2,000元、5070系はわずか+100元に
ChannelGateが入手した工場内部資料をWccftechが引用するかたちで、ZOTACの2026年6月の卸価格調整内容が明らかになりました。前月(5月)比での変更点は次のとおりです。
| モデル | 上昇幅 | 米ドル換算(ソース表記) |
|---|---|---|
| RTX 5090D V2 | +2,000元(約4万5千円) | 約$295 |
| RTX 5080(エントリー機のみ) | +100元(約2,200円) | — |
| RTX 5070シリーズ(RTX 5070 Ti/RTX 5070) | +100元(約2,200円) | 約$15 |
| RTX 5060 Ti 8GB/RTX 5060シリーズ | +50元(約1,100円) | 約$7 |
| RTX 5080のその他モデル・RTX 5050ほか | 据え置き | — |
※ Wccftechでドル換算が明示されているのはRTX 5070系($15)・RTX 5060系($7)・RTX 5090D V2($295)です。RTX 5080エントリー機(+100元)のドル換算は明示がないため空欄としています。
RTX 5090D V2の上げ幅が突出している一方、ボリュームゾーンのRTX 5070/5060系は小幅にとどまります。RTX 5050は今回は対象外ですが、VRAM価格の高騰が続けば近い将来に値上げされる可能性があるとWccftechは指摘しています。
中国市場の調整だが世界波及の懸念も
今回の調整は中国市場向けの卸価格に関するものですが、サプライチェーン筋の情報として、RTX 50シリーズの世界的な価格にも波及する可能性が高いと伝えられています。RTX 5090D V2は中国でおよそ$2,300(約36万円)で発売されたと伝えられており、Wccftechによれば一部の出品では$4,300(約67万円)に達するケースも確認されているとのことです。もともと高水準にある価格にさらに約$295の上乗せが現実化する形となります。
VRAM高騰が背景、Lenovoも追随
値上げの背景にはDRAM市場の高騰によるVRAMコスト上昇があるとされています。直近ではLenovoも全PCラインアップで今年2度目の値上げを実施したとWccftechは伝えており、コンポーネント価格の上昇がGPU単体だけでなく完成品PCにも波及している状況です。Wccftechはこうした値上げが、すでに低調なGPU販売をさらに圧迫する可能性に言及しています。
購入を検討するユーザーへ
ハイエンドGPUを検討しているゲーマー・クリエイターにとっては、特にRTX 5090D V2クラスで$295規模の上振れが現実化しており、店頭価格への波及が懸念されます。一方でRTX 5070/5060系の上げ幅は$7〜$15と限定的で、ミドルレンジ帯の影響は比較的小さいといえそうです。VRAM価格の動向次第ではRTX 5050も追随する可能性が指摘されているため、購入予定がある場合は早めに在庫と価格を確認しておくのが妥当でしょう。
Q&A
Q. 日本国内のRTX 50シリーズ価格にも影響しますか? 今回の調整は中国市場の卸価格が対象ですが、サプライチェーン筋の情報として世界的な価格にも波及する可能性が高いと報じられています。現時点で日本向けの具体的な改定額は明らかにされていません。
Q. なぜRTX 5090D V2だけ突出した値上げ幅なのですか? 理由の詳細は明らかにされていません。Wccftechは、もともとRTX 5090を中国向けに性能調整したモデルで価格水準が高いことに言及していますが、それ以上の要因については明らかにされていません。
Q. 今買うべきか、待つべきか? VRAM価格の高騰は続いており、Wccftechは他社AIBや関連製品でも追加の値上げが起こり得ると示唆しています。短期的に大きな値下げを期待しにくい状況のため、購入時期が決まっているなら現行価格のうちに確保するのが現実的な判断と言えそうです。
Q. RTX 5050も値上げされますか? 今回の調整ではRTX 5050は対象外とされています。ただしWccftechは、VRAM価格の高騰が続けば近い将来に値上げされる可能性があると指摘しています。