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ANBERNIC RG Rotateレビュー——$87.99の回転式Androidハンドヘルドは「20分で手が痛む」極小2,000mAh設計

GadgetDrop 編集部8
ANBERNIC RG Rotateレビュー——$87.99の回転式Androidハンドヘルドは「20分で手が痛む」極小2,000mAh設計

ANBERNICが新たに投入した正方形のAndroidゲーム機「RG Rotate」の実機レビューが、Android Authorityで公開されました。$87.99(約1万3千円)という低価格と、画面を回して開く独特な「スイベル(回転)」フォルムが目を引く一方、Hadlee Simons氏が指摘する「20分で手が痛む」コンパクトさ2026年として極小の2,000mAhバッテリーという、見過ごせない妥協点もレビューで指摘されています。

2010年のMotorola Flipoutを思わせる「スイベル(回転)」デザイン

RG Rotateの最大の特徴は、ディスプレイ右下の角に親指を当てて回すと画面が旋回し、下から物理コントロール部が現れる「スイベル」構造です。Hadlee Simons氏は、この仕組みについて「ジャックナイフをやや思わせる」と表現しており、開閉時の手応えのある「カチッ」とした感触に何度も繰り返し開け閉めしたくなる魅力があると評価しています。ANBERNIC自身も、この仕組みをフィジェット玩具のような感覚として売り込んでいるとされています。

このアプローチを採用した過去の例として、Simons氏は2010年のMotorola Flipoutを引き合いに出しています。当時のFlipoutは正方形ディスプレイが回転してキーパッドが現れる仕様で、実用性こそ評価されなかったものの、横長スレート全盛の時代に際立った存在感を放った端末でした。

ごくゆっくり開くと画面がわずかに斜めに止まることが稀にあるとされていますが、意図的にゆっくり操作した場合に限られ、通常使用ではほぼ問題ないと評価されています。

167gの軽量ボディと「20分で手が痛む」コンパクトさのトレードオフ

本体はブラックモデルがプラスチック、シルバーモデルがメタル背面という構成で、重量はブラックが167g、シルバーが204gです。手のひらにすっぽり収まる極小サイズで、ブラックモデルでも上半分にはアルミが使われており、完全な樹脂ボディではないとされています。

開いて現れるコントロール部は十字キー、4つのフェイスボタン、スタート/セレクトキーという最小限の構成で、アナログスティックは搭載されていません。このため、Nintendo 64の一部タイトルや後期PS1作品、第6世代機の多くが快適に動作しない可能性が指摘されています。L2・R2を含む4つのショルダーキーは小さく密集しており、隣のボタンを誤って押してしまうことがあるとされ、付属する大型のL2/R2に交換できる仕組みが用意されています。

最も深刻な課題として挙げられているのが、長時間ゲームに使うには痛みを伴うほどコンパクトすぎる点です。Simons氏は手が大きいわけではないと前置きしたうえで、20分程度のゲームプレイで手が痛むようになったと述べており、手の大きい人には推奨できない一方、子ども向けには適している可能性があるとしています。

Unisoc Tiger T618と3.5インチ正方形ディスプレイ——PS1・N64・PSPが「スイートスポット」

中身のチップセットはUnisoc Tiger T618で、3GB RAM・拡張可能な32GBストレージを搭載。3.5インチ720×720のIPSディスプレイを駆動します。3.5インチは現行の主流ハンドヘルド(4〜5インチ級)と比べて明確に小さく、1:1の正方形パネルは独特なデザインを成立させている一方、多くのゲームでレターボックスが目立ち、ただでさえ小さい画面がさらに窮屈に見えてしまうとされています。Unisoc Tiger T618はミドル〜エントリー帯のSoCで、ハイエンドAndroidハンドヘルドのような余裕は望めないことが体感面の前提となります。

GPUベンチマーク(Wild Lifeストレステスト)の結果は、競合機種ごとに次のように整理されています。

機種Wild Lifeでの位置付け備考
AYANEO Pocket Air Mini同価格帯トップ(大差でリード)この比較群の最上位
ANBERNIC RG Rotate僅差の2位Pocket Air Miniに次ぐ
Retroid Pocket ClassicRG Rotateの下位動作温度は最も低い
MANGMI AIR XRG Rotateの下位

実機での挙動としては、PS2・GameCubeエミュレーションには過度な期待ができず、Gran Turismo 4やAggressive Inlineなど一部タイトルはプレイ可能ながら、多くはスローモーションかスライドショー状態になる可能性が報じられています。AetherSX2のアンダークロックや0.5倍解像度スケーリングを駆使しても限界があるとされ、第6世代エミュレーション目的での購入は避けるべきと指摘されています。一方、PS1・Nintendo 64・PSPがパフォーマンス的なスイートスポットで、Neo Geo Pocket Colorタイトルはほぼ正方形のオリジナル比率と相性が良く美しく表示されると評価されています。

2,000mAhバッテリーと充電速度——「2026年としては極めて小さい」

レビューで大きく取り上げられているのが2,000mAhというバッテリー容量で、Simons氏は「2026年としては絶対的に小さい」と評しています。GBAやNeo Geoを中心に、GameCubeやPS2エミュレーションを織り交ぜた中程度の負荷で、輝度40%未満であれば3.5〜4時間程度の画面オン時間が得られたとされており、想定よりは健闘しているものの依然として短いとの評価です。

充電は10W有線で、67W Xiaomi充電器を使用してもフル充電に1時間強を要したとされ、これほど小さなバッテリーに対して極端に遅いと指摘されています。長時間のフライトや旅行用途には別のハンドヘルドを検討すべきとされています。

ソフトウェア面ではAndroid 12がプリインストールされており、新しいエミュレータが新しいAndroidバージョンを対象にしていく傾向を踏まえると、もう少し新しいOSを期待したかったとSimons氏は述べています。RG Launcherやプリインストール済みエミュレータは利点として挙げられている一方、4種類しかない「lock clock」スタイル、立てた際にわずかな風で倒れてしまう点、3.5mmジャック非搭載でオーディオプレーヤーとしての訴求と整合しない点などが課題として整理されています。

$87.99の代償——買うべき人・避けるべき人

本体価格は$87.99(約1万3千円)で、サブ$100帯のAndroidハンドヘルドとして見ると、コンパクトさ・独特なフォルム・価格に見合ったパフォーマンスを備えた魅力的な一台だと評されています。一方で、短いバッテリー寿命・遅い充電・物足りないコントロール・長時間使用での痛みなど、安価・小型・記憶に残る設計を追求した代償として複数の妥協が積み重なっているとの厳しい評価が示されています。

代替候補としては、より高価な$199.99(約3万1千円)のANBERNIC RG Slide(Xperia Play風のスライド設計、より良いパフォーマンス、洗練された画面)と、$69.99(約1万1千円)のAYANEO Pocket Air Mini(より優れたパフォーマンス、レトロゲーム向け4:3画面、デュアルアナログスティック)の2機種が紹介されています。

買うべき人は、ユニークな回転フォルムを試したい層、子ども用のサブ機を探している層、そしてPS1・N64・PSP・携帯ゲーム機エミュレーションが中心の用途に絞れる層です。避けるべき人は、長時間プレイを想定する人、手の大きい人、PS2・GameCube世代を快適に動かしたい人、そして長距離移動でバッテリーに余裕が欲しい人です。購入を急がず、用途と手のサイズを踏まえて判断するのが妥当でしょう。

Q&A

Q. ANBERNIC RG Rotateの価格はいくらですか? MSRPは$87.99(約1万3千円)です。サブ$100帯のローエンドAndroidハンドヘルドとして位置付けられています。

Q. アナログスティックは搭載されていますか? 搭載されていません。十字キー、4つのフェイスボタン、スタート/セレクトキーのみのため、Nintendo 64の一部タイトルや後期PS1作品、第6世代機の多くは快適に動作しない可能性が指摘されています。

Q. バッテリー駆動時間はどのくらいですか? 2,000mAhを搭載し、GBA・Neo Geo中心にGameCube・PS2エミュレーションを混ぜた中程度の使用、輝度40%未満の条件で約3.5〜4時間の画面オン時間が得られたとされています。10W有線充電で、67W充電器を使ってもフル充電に1時間強かかります。

Q. PS2エミュレーションはどこまで動きますか? 過度な期待はできないとされています。Gran Turismo 4やAggressive Inlineなど一部タイトルはプレイ可能ですが、多くはスローモーションかスライドショー状態になる可能性が報じられており、AetherSX2のアンダークロックや0.5倍解像度スケーリングを駆使しても限界があるとされています。第6世代エミュレーション目的での購入は避けるべきと指摘されています。

Q. 上位機種の$199.99 ANBERNIC RG Slideとの主な違いは何ですか? RG SlideはXperia Play風のスライド設計を採用し、より良いパフォーマンスと洗練された画面を備えるとされています。価格はRG Rotateの約2倍超で、長時間プレイや上位世代エミュレーションを重視する場合はRG Slideが代替候補として紹介されています。

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GadgetDrop 編集部

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