GadgetDrop
その他注目

ロンドン発AshnymphのデビューEP「Childhood」をThe Vergeが激賞——ダンスゴスロックの新鋭

GadgetDrop 編集部6
ロンドン発AshnymphのデビューEP「Childhood」をThe Vergeが激賞——ダンスゴスロックの新鋭

ダンスゴスロックの新鋭、ロンドン発バンド「Ashnymph」がデビューEP「Childhood」をBlitzcat Recordsからリリースしました。The VergeのTerrence O'Brien氏は本作を、メジャーブレイクスルー直前のバンドによるスリリングな第一弾と評しており、ポストパンクのメロディ、クラウトロックの反復ビート、インダストリアルのノイズが交差する音像は、デジタル制作・シンセサイザー文化に関心を持つテック系リスナーにも刺さる作品です。新しい音楽との出会いを探している読者に向け、本EPの聴きどころをまとめます。

ジャンル横断のサウンドデザイン

Ashnymphはロンドンを拠点とするバンドで、デビューEP「Childhood」では複数のジャンルが交差する独特のサウンドを聴かせています。リバーブに沈み込んだドリーミーなボーカルと、4つ打ちのダンスフロア向けビートを行き来する構成が特徴とされています。

The Vergeのレビューによると、EPの構成要素は以下のように整理できます。

  • ポストパンクのメロディ: 80年代ゴス的な深いコーラスのかかったボーカル
  • クラウトロックのリズム: 反復的なモトリックビートとベースの鼓動
  • インダストリアルの質感: 金属的なグラインドノイズや打撃音の散りばめ
  • ダンスフロア志向: 4つ打ちのキックによる踊れるグルーヴ

収録曲の聴きどころ

EPは廊下を歩くようなアンビエント録音と渦巻くシンセノイズで幕を開け、そのまま1曲目に流れ込む構成になっています。

Island in the Sky — モトリックビートが牽引する冒頭曲

モトリックビートとベースの鼓動(bass throb)で本格的に始まる冒頭曲です。デジタル処理された薄いボーカルとロボティックなグルーヴにノイズが散りばめられる一方、サビの大きなコードはBlack Rebel Motorcycle Clubの「Whatever Happened to My Rock and Roll」を想起させると評されています。

Saltspreader — 80年代ゴスとディスコが交差する先行シングル

バンドが最初のシングルとして選んだ楽曲です。深く金属的なグラインドとガチャつく打撃音で立ち上がり、柔らかいシンセのアルペジオがメロディを持ち込みます。後半では80年代ゴスの香りが濃いコーラスがかかったボーカル、ドライブするギター、ディスコ的なストンプが展開されます。O'Brien氏はこの楽曲を、ダークでダンサブル、そして強烈に耳に残る一曲("It's dark, dancey, and an absolute earworm")だと表現しています。

楽曲はThe Vergeの記事内にも埋め込まれています。

https://www.theverge.com/entertainment/927620/ashnymph-childhood-ep-music-reviewtheverge.com

After Glow — 80年代フェティシズムを押し進める一曲

80年代フェティシズムをさらに押し進め、Depeche Modeや初期の——といったバンドを想起させるとされています(レビュー本文は途中で購読者向けに切り替わるため、後半の詳細はThe Vergeの完全版に委ねられる構成です)。

「フルアルバムが待ちきれない」——レビュアーの評価

O'Brien氏は記事内のキャプションで「I can't wait for a proper full length.(ちゃんとしたフルレングスが待ちきれない)」とコメントしており、EPはバンドのメジャーブレイクスルー直前を感じさせる第一弾と位置付けられています。

ポストパンクリバイバルやダークウェイブ、インダストリアルダンスが好きなリスナーにとっては、要チェックの新人と言えそうです。詳しい試聴・購入手段については、The Vergeの元記事および公式の配信先を参照してください。

バンドの成り立ちと制作環境

Ashnymphの音楽的アイデンティティを理解するうえで、メンバー構成と制作環境は重要な背景です。ロンドンの実験的エレクトロロックトリオAshnymphはWill Wiffenの発案によるプロジェクトとして始まりました。

メンバーと出身地

編成はWill Wiffen(ボーカル/ギター/キーボード)、Jonny Pyke(ドラム)、Lucy(Ciera Lucia)(ベース/ボーカル/キーボード)の3人組です。JonnyはCambridge、WillはEast YorkshireのBridlington出身で、現在はともにサウスロンドンに在住しています。LucyはBrighton在住で、Willとは大学時代から10年来の友人という関係性です。

制作面でも特徴的で、WiffenはEPをサウスイーストロンドンの自宅寝室スタジオで録音しています。Saltspreaderリリース時点でバンドは結成からわずか半年程度と、極めて短期間でデビューに至った点も注目されています。

ライブ展開と今後のフェス出演計画

EPリリース後、Ashnymphはライブ面でも一気に動きを加速させています。バンドは欧州・英国でのライブツアー代理契約をグローバル独立系ブッキングエージェンシーROAMと締結し、Roan Evansがエージェントとしてブッキングを担当することになりました。マネジメントは引き続きBlitzcat Recordsが受け持ち、レーベルとの密接な体制を維持しています。

項目内容
確定フェスLiverpool Sound City、Wilderness、Wanderlust、Left of The Dial
サポート実績Working Men's Club、808 State、Les Savy Fav
新シングル「47」(Blitzcat Records)

新曲についても動きがあり、プレスリリースではMoin、Battles、Soulwax、MGMTが比較対象として挙げられています。EP本編の音像を超えて、より実験的な方向性も垣間見えます。

Q&A

Q. どんな音楽性ですか? ポストパンクのメロディ、クラウトロックのモトリックビート、インダストリアルのノイズ、80年代ゴス的なボーカルを融合したサウンドで、ダンスフロア向けの4つ打ちも取り入れています。

Q. 似ているアーティストは? The Vergeのレビューでは、Black Rebel Motorcycle ClubやDepeche Modeを想起させる瞬間があると評されています。

出典

ポストLINEで送るはてブ
GD

GadgetDrop 編集部

スマホ・PC・AI・XRなど幅広いテクノロジーを、スペックの行間まで読む視点で解説します。速報から深掘り分析まで、テック選びと業界理解に役立つ情報をお届けしています。