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Biostar、HDMI 6ポート搭載のRX 580など旧世代GPU群と「総ゴールド」Z890 Valkyrie-Sを公開

GadgetDrop 編集部7
Biostar、HDMI 6ポート搭載のRX 580など旧世代GPU群と「総ゴールド」Z890 Valkyrie-Sを公開

Biostarが、Computex 2026で1枚で最大6画面のHDMI出力に対応する旧世代ベースGPU 3モデルと、Intel 200S Plus向けに刷新したフラッグシップマザーボード「Z890 Valkyrie-S」を公開しました。HDMIは最大6ポート、対応メモリはDDR5最大256GBという、ニッチ需要に正面から振り切った構成です。なお、Wccftechのソースタイトルでは「GT710/RX500 Cards」と表記されていますが、本文では実際に紹介されているNVIDIAベースのカードは「GT 730」と記載されています。本記事は本文記載に沿ってGT 730として扱います。

HDMI最大6ポート——旧世代チップを担いだ「マルチHDMI」3枚

Biostarが投入したのは、多画面構成を追加カードなしで賄うことを狙った旧世代GPU 3モデルです。Wccftechは「decade-old(10年前世代)」と表現しており、最新アーキテクチャではなく成熟・低消費電力世代を選んだうえでHDMI密度だけを最大化した割り切り構成だと報じられています。Wccftechは、近年AI・プロ・ワークステーション用途で多画面サポートが重要になっている一方、1枚のGPUでは要件を満たせないケースが多いという文脈で本製品を紹介しています。

GPU 3モデル比較

モデルベースGPUHDMIメモリバス幅構造補助電源
GT 730ベースNVIDIA GeForce GT 7304ポート4GB GDDR364-bitシングルスロット/フルパッシブ不要
RX 550-4HDMIRadeon RX 550(Polaris)4ポート4GB GDDR5128-bitシングルスロット/シングルファン不要
RX 580-6HDMIRadeon RX 580(Polaris)6ポート8GB DDR5※256-bitMini-ITX/デュアルスロット/シングルファン6-pin ×1

※ RX 580-6HDMIのメモリについて、Wccftechの原文表記は「8 GB of DDR5 memory」となっています。本記事はソース表記をそのまま掲載しています。

注目はやはりRX 580-6HDMIです。1枚のGPUで6画面のHDMI出力に対応するため、これまで2〜3枚のGPUを挿していたマルチモニター環境を1スロットに集約できる可能性があります。

どのモデルを選ぶか

4画面構成までならRX 550-4HDMIまたはGT 730ベースモデルが現実的で、いずれも補助電源コネクターを必要としません。5画面以上を1枚で組みたい場合はRX 580-6HDMI一択となり、6-pin電源1系統と2スロット分の取り付けスペースが必要です。

デュアル8-pin・M.2 6基・Wi-Fi 7——Z890 Valkyrie-Sの全装備

マザーボード側の主役は、既存の「Z890 Valkyrie」をベースに刷新されたZ890 Valkyrie-Sです。ATXフォームファクターを採用し、外観はオールゴールドの配色で統一されています。Intelの「200S Plus」プラットフォーム向けに位置付けられる特別仕様です。

電源回りはデュアル8-pinコネクターを備える大型VRMで、メモリスロットはDDR5 ×4、最大256GBに対応します。基板上にはPowerボタンとResetボタン、そして基板下部にDEBUG LEDも実装されています。

項目仕様
メモリDDR5 ×4スロット、最大256GB
PCIe x163スロット(少なくとも1基はGen5 x16)
M.26スロット(すべてヒートシンク冷却)
SATASATA III ×4
ネットワーク5GbE + 2.5GbE LAN、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
映像出力HDMI ×2、DisplayPort ×1
USBUSB4ほか複数のType-Aポート、BIOS更新用専用USBポート

Gen5 PCIeスロットには工具なしでGPUを取り外せる「EZ Release」機構が組み込まれており、DIY志向のユーザーを意識した設計といえます。

価格・発売時期は未公表

Z890 Valkyrie-Sおよびマルチ HDMIカード3モデルについて、価格や発売時期は今回の発表で明示されていません。詳細は出典元を参照してください。

Z890 Valkyrie-Sが狙う「Core Ultra 200S Plus」とは何か

Intelが2026年3月に発表した「Core Ultra 200S Plus」シリーズは、Arrow Lake世代をリフレッシュした新CPU群です。Z890 Valkyrie-Sは、このプラットフォームの強化点を引き出すことを意識した特別仕様に位置付けられています。

強化点内容
メモリ公式対応DDR5-6400 → DDR5-7200へ引き上げ
200S Boost BIOSDDR5-8000 OCを保証付きでサポート
CUDIMM4-Rank・1モジュール最大128GBに対応
コア構成Core Ultra 7 270K Plus=24コア(8P+16E)/Core Ultra 5 250K Plus=18コア(6P+12E)
Die-to-Die周波数従来比で最大900MHz向上

DDR5 ×4スロット・最大256GBというメモリ仕様は、4-Rank CUDIMMの128GBモジュールを2枚挿す構成にも余裕を残す設計です。デュアル8-pinの大型VRMも、DDR5-8000域の動作や上位Plusモデルの増えたコア数を狙う想定と整合しています。

Computex 2026で並ぶ「6HDMI RX 580」——MaxSunとの違い

同じComputex 2026の会場では、MaxSunもRadeon RX 580をベースにした6HDMI仕様のGPU「MS-RX580 2048SP 6H 8G」を披露しています。コンセプトは共通ですが、ハードウェア構成にはいくつかの違いがあります。

  • 基板長は174mmとコンパクトで、ITX級ケースにも収めやすい設計
  • 補助電源はMaxSun版が8-pin ×1(Biostar版は6-pin ×1)
  • 出力性能は最大6画面の4K UHDをサポート、リフレッシュレートは30Hzまで
  • 想定用途はデジタルサイネージや管制室などのマルチスクリーン環境

加えて、ベースのPolaris世代はAMDが2023年に通常のゲーミングドライバ系統から外し、Vegaとともにメンテナンス系の更新ラインへ移行しています。最新ゲーム最適化は受けにくく、重要なセキュリティと機能修正が中心となっており、業務用マルチディスプレイ用途に振り切るかたちで生き残っている世代といえます。

Q&A

Q. 何画面構成までならどのモデルを選ぶべきですか? 4画面までならGT 730ベースモデルかRX 550-4HDMI、いずれも補助電源不要です。GT 730ベースモデルはフルパッシブ仕様のためファンレス動作が見込めます。5〜6画面を1枚で構築したい場合は、HDMI 6ポート・8GBメモリを備えるRX 580-6HDMI一択です。RX 580-6HDMIは6-pin電源1系統と2スロット分の設置スペースが必要になります。

Q. Z890 Valkyrie-Sは既存のZ890 Valkyrieと何が違いますか? Z890 Valkyrie-SはZ890 Valkyrieのアップデート版にあたり、外装がオールゴールドの特別仕様です。Intelの「200S Plus」プラットフォーム向けとして公開され、デュアル8-pinの大型VRM、6基のM.2スロット、Gen5 x16 PCIe、Wi-Fi 7、USB4など、上位プラットフォームに求められる装備をひと通り備えています。

出典

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