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世界最古の通信企業BT——1846年創業の電信会社から23.4M回線の光ファイバー網へ

GadgetDrop 編集部5
世界最古の通信企業BT——1846年創業の電信会社から23.4M回線の光ファイバー網へ

英国の通信大手BT Groupの起源は、1846年に設立された電信会社Electric Telegraph Companyまで遡ります。この「世界最古クラス」の通信企業の系譜と現在の姿が報じられました。単一の会社がそのまま生き残ってきたわけではなく、国有化・再編・民営化を経て今のBTに至っている点が特徴です。

なお、本記事は公表情報に基づく整理であり、歴史的な会社統合や現在の事業体制については、今後の公表資料により表現や数値が更新される可能性があります。

1846年創業——電信の商用化から始まった系譜

BTの祖にあたるElectric Telegraph Companyは、1846年にWilliam Fothergill CookeとJohn Lewis Ricardoによって設立されました。CookeがCharles Wheatstoneとともに開発した電信技術を商用化する目的で発足した会社です。

その後の主な変遷は次のとおりです。

  • 1855年: International Telegraph Companyと合併し、Electric and International Telegraph Companyへ
  • 1870年: General Post Office(英国郵政省)に吸収され国有化
  • 1912年: National Telephone CompanyもPost Officeシステムに統合
  • 1980年: Post Office TelecommunicationsがBritish Telecomに改称
  • 1981年: British Telecommunicationsが郵政省の通信・データ処理事業を正式に引き継ぐ
  • 1984年: 民営化が始まり、政府がBT plcの過半数株式を売却

BTが掲げる「1846年」というルーツはあくまで系譜上のものであり、一つの企業がそのまま180年近く存続してきたわけではないと伝えられています。

「世界最古」は一社に絞りにくい

同様の長い歴史を持つ通信事業者は他にもあります。スウェーデンのTeliaは1853年設立の国営電信局、Telecom Egyptは1854年の最初の電信線、ノルウェーのTelenorは1855年のNorwegian Telegraph Administrationにそれぞれ起源を求めています。フランスに至っては、1794年の国営光学電信網まで遡ることが可能とされています。

ただし、いずれも政府機関・再編・後継の商用企業を経ており、単純な創業年比較は成立しません。「世界最古の通信企業」を一社に確定するのは困難だと報じられています。

国有化までの論争——「最も馬鹿げている」と言われた郵政省買収案

1860年代後半、英国議会では民間電信会社を政府が買い上げPost Officeに統合すべきかが議論されました。全員が賛成していたわけではなく、1868年の議会討論で議員のGeorge Goschenは、より安価に手紙を送れる地方の顧客の間でPost Officeが「電報への飢えと渇き(hunger and thirst ... for telegrams)」を生み出せると考えること自体を「最も馬鹿げている(most absurd)」と評したとされています。

それでも議会は買収・統合を進め、1870年にElectric and International Telegraph CompanyがPost Officeネットワークに加わりました。当時の民間ネットワークが乱立し、鉄道会社と契約を結びながら競合していた状況を、国家が一気に集約したかたちです。

2026年のBT——Openreachと光ファイバー23.4M回線

現在のBT Groupは、BT本体・EE・Plusnetといった消費者向けブランドと法人向けサービスを展開しています。加えて、英国主要固定通信網の維持・拡張を担うOpenreachも保有しています。

Openreachは、Ofcomの改革提案を受けてBTから法的に分離され、独自の取締役会・従業員・経営陣・戦略を持つ体制になりました。ただしOfcomは完全な資本分離までは求めなかったため、依然としてBT Groupが所有しています。銅線・光ファイバーを管理し、多数の通信事業者へ回線アクセスを卸売する立場で、家庭に直接サービスを売るのは主に他社です。

モバイル分野では、2016年にEEの買収を完了し、当時英国最大の携帯ネットワークを傘下に収めました。EEの5G+ネットワークは英国人口の77%をカバーするに至っています。2026年には、ブロードバンド顧客向けにBT Mobileを再投入しています。

インフラ面での到達点は、6月30日時点でOpenreachの全ファイバー(full-fiber)カバレッジが23.4M(2,340万)拠点、うち9.4M(940万)が接続済みという数字です。電信機は消えても、英国内で情報を運ぶという事業の核は続いていると位置づけられています。なお、これらは特定時点の集計値であり、最新の数値は今後の公表資料で更新される可能性があります。

Q&A

Q. BT Groupは本当に「世界最古」の通信企業ですか? 1846年設立のElectric Telegraph Companyを起点とする系譜上の主張であり、単一の企業がそのまま存続してきたわけではありません。TeliaやTelecom Egypt、Telenorなど同時代に起源を持つ事業者も複数あり、「世界最古」を一社に確定するのは難しいと報じられています。

Q. OpenreachはBTから完全に独立した会社ですか? 法的には分離され、独自の取締役会・経営陣・戦略を持ちますが、Ofcomは完全な資本分離までは求めなかったため、依然としてBT Groupが所有しています。

出典

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