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5,400億円買収のBungieが3年で1,150億円減損——Destiny 3棚上げ・大規模レイオフ報道

GadgetDrop 編集部8
5,400億円買収のBungieが3年で1,150億円減損——Destiny 3棚上げ・大規模レイオフ報道

2022年に約$3.6 billion(約5,400billion円)でSonyが買収したゲームスタジオBungieが、わずか3年後の現在、$765 million(約1,150億円)の減損損失を計上され、大規模レイオフに直面している可能性があるとBloombergのJason Schreier氏が報じています。約10年にわたって運営されてきた『Destiny 2』は来月6月9日に最終アップデートを迎え、後継となる『Destiny 3』を含む新規プロジェクトはSonyから投資の承認が下りていないとされています。PlayStationのライブサービス戦略の旗艦と位置付けられてきたスタジオの転換点を、Schreier氏の報道とBungie公式コメントを基に整理します。

Schreier報道の信頼度と「Destiny 3は当面なし」の見通し

今回の情報は、Bloombergの記者Jason Schreier氏が社内事情に詳しい関係者の話として伝えたものです。Schreier氏はゲーム業界のレイオフ・買収・スタジオ内部事情のスクープを継続的に出してきた記者として知られており、業界内では一定の信頼を持って受け止められています。同氏の報道によれば、Bungieは現時点で『Destiny 3』の開発が「俎上に載っていない(not in the cards)」状況にあり、新規プロジェクトの計画も立っていないとされています。これに伴い、スタジオの相当数の人員が近く整理対象になる可能性が指摘されていますが、削減規模の具体的な人数は明らかにされていません。

Bungie側は新作『Destiny』を含む複数のプロジェクトを提案してきたと報じられていますが、Sonyは現時点でこれらの提案やスタジオ自体への追加投資に消極的だと伝えられています。Bungieが拠点を構えるワシントン州Bellevueは運営コストの高い地域とされており、これも判断に影響している可能性があると報じられています。

36億ドル買収と7.65億ドルの減損損失

Sonyは2022年に約$3.6 billion(約5,400億円)を投じてBungieを買収し、PlayStationのライブサービス戦略の旗艦に据える方針を示してきました。しかし買収後の歩みは厳しく、Sonyは『Destiny 2』の伸び悩みと『Marathon』の不振な立ち上がりを背景に、Bungieに対して$765 million(約1,150億円)の減損損失を計上しています。

項目内容
買収時期2022年
買収額$3.6 billion(約5,400億円)
減損損失$765 million(約1,150億円)
拠点ワシントン州Bellevue

買収から約3年で巨額の減損が計上された構図は、Sonyにとって追加投資判断のハードルが高くなっていることを示唆していると読めます。

Destiny 2の幕引きとMarathonへの人員移管が示す優先順位

Bungieは『Destiny 2』を約10年にわたって運営してきており、Destinyフランチャイズ全体としては約12年にわたってプレイヤーと共に歩んできたとされています。その『Destiny 2』の最終アップデートは6月9日に配信される予定で、ファンへの「love letters(ラブレター)」と表現される内容が盛り込まれるとされています。Bungieは公式コメントで次のように述べています。

「約12年にわたり、皆さんと共にDestinyの世界(Destiny universe)を探求できたことは喜びであり光栄でした。さまざまな浮き沈み、驚き、勝利を経て、プレイヤーと共にDestinyを築き上げてきたことは比類なき特権です」

「私たちの『Destiny 2』への愛情は変わりませんが、The Final Shape以降、私たちが共有してきた世界、そしてDestinyが『Destiny 2』を超えて生き続ける時期に来たことが明確になりました」

報道によれば、売上の期待に届かなかった状況にもかかわらず、一部のスタッフとリソースが『Marathon』の開発へと移管されつつあるとされています。『Marathon』は複数プラットフォームに対応するエクストラクション・シューターと位置付けられており、Bungieはこのタイトルが時間をかけてプレイヤーベースを拡大することに期待をかけているとされます。一方でSteamの統計を見ると、現在のプレイヤー数は『Destiny 2』とほぼ同水準にとどまっていると伝えられており、再浮上の見通しは不透明です。新規プロジェクトが棚上げされ既存タイトル『Marathon』に人員が集約される構図は、Sonyとして当面の優先順位を絞り込もうとしている動きと読めます。

Bloomberg報道の確度はどこまでか

今回の報道はBloombergのJason Schreier氏による匿名情報源ベースのレポートです。一方で、削減人数の具体的な数字、Destiny 3が完全に消滅するのか単に保留されているのか、新規企画の最終的な扱いといった点はいずれも明らかにされていません。

情報源は社内関係者という非公式のものであり、Sony・Bungie双方からの公式コメントは現時点で確認されていないと報じられています。仮にこの報道が正確だった場合、PlayStationのライブサービス戦略は、買収を主導した時期の構想から大きな軌道修正を迫られることになり、Bungieという象徴的なスタジオの位置付け自体が見直される可能性があるとされます。一方で、最終発表まで内容が変わり得るリーク・報道情報である点には注意が必要です。現時点では「Bloomberg報道に基づく未確定の見通し」と判断するのが妥当で、続報を待つのが現実的です。

Marathonが辿った延期・リリース・デザイン盗用問題

Bungieの新作『Marathon』は当初の計画から大きく揺れ動いた経緯があります。同作はもともと2025年9月23日のローンチを予定していましたが、主要な課題に対応するため無期限延期となりました。最終的にPlayStation 5、Windows、Xbox Series X/S向けに2026年3月5日にリリースされています。

制作規模と商業的評価のギャップ

制作予算は2.5億ドル超と報じられ、Metacriticスコア82、Steamのユーザーレビューも概ね良好だったにもかかわらず、売上は期待を下回る結果となっています。さらに発売前の2025年5月には独立系アーティストのFern "Antireal" Hook氏が、ゲーム内デザインが自身の2017年公開デザインと酷似していると指摘し、Bungieから許諾を得ていないと主張する事態も発生しました。Bungieは元従業員が会社の知らないところでデザインを取り込んでいたとSNS上で認めています。

Sonyライブサービス戦略の縮小とPlayStation全体のレイオフ連鎖

Bungieを巡る動きは、Sony全体のライブサービス戦略後退と地続きで進行しています。Sonyは2022年に2025年までに12本のライブサービスゲームをリリースする目標を掲げましたが、2025年が到来する頃には8本のプロジェクトを中止し、戦略そのものから事実上撤退した状況にあります。

時期出来事
2026年2月19日Bluepoint Games閉鎖、70名レイオフ
2026年3月Dark Outlaw Games閉鎖(2026年で2件目の大型スタジオ閉鎖)
2026年3月末Studio Business Groupで約50名削減

あるスタッフのLinkedIn投稿ではPlayStation Studios Mobileが完全閉鎖されたと主張されましたが、Sonyはコメントを控え、主要な上級スタッフは在籍を続けています。一連の人員削減はBloombergのJason Schreier氏によるBluesky投稿で最初に表面化したもので、PlayStation全体での構造的なリストラが進んでいる構図がうかがえます。

Q&A

Q. Destiny 2プレイヤーは6月9日以降どうすればよいですか? 6月9日には『Destiny 2』の最終アップデートが配信される予定とされており、ファンへの「ラブレター」と位置付けられる内容が含まれるとされています。サービス終了は今回の報道では明言されておらず、最終アップデート以降の運用方針については現時点で公表されていません。プレイヤー視点では、6月9日のアップデート内容と、その後のBungie・Sonyの公式アナウンスを待つのが現実的です。

Q. Bungieのレイオフ規模はどれくらいですか? 具体的な人数は明らかにされていません。Bloombergは「相当数のスタッフが対象になる可能性がある」と報じていますが、正確な数字は公表されていない段階です。

Q. Destiny 3は本当に作られないのですか? 「現時点では計画にない(not in the cards)」と報じられていますが、完全に中止が決まったわけではありません。SonyとBungieからの公式発表は出ておらず、今後の方針転換の可能性は残されています。

Q. Sony株主目線ではどう読むべきですか? 公開情報の範囲では、$3.6 billion(約5,400億円)の買収から約3年で$765 million(約1,150億円)の減損が計上されており、PlayStationのライブサービス戦略の見直しが進む可能性があると報じられています。今回のレイオフ報道は、追加投資の抑制と既存タイトル(Marathon)への集中という方向性を示唆していると読めます。

出典

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GadgetDrop 編集部

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