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Chrome検索が直接AI Modeへ——Canaryに隠しフラグ、Googleは「公開予定なし」

GadgetDrop 編集部7
Chrome検索が直接AI Modeへ——Canaryに隠しフラグ、Googleは「公開予定なし」

検索を実行した瞬間、見慣れた青いリンクの一覧が消え、代わりにチャットボット風のAI応答が立ち上がる——そんな未来のChromeを示唆する隠しフラグが、開発者向けビルドであるChrome Canaryに見つかったとWindows Reportが報じ、Engadgetが引用しています。動作確認も済み、典型的なプロトタイプより完成度が高いと評されていますが、Google自身は「現時点で公開する予定はない」との立場を示しています。

検索実行時にAIチャットへ——「Fulfill Searchbox Queries in AI Mode」

問題のフラグは、Chrome Canaryのフラグ管理画面(chrome://flags)に登場しました。名称は「Fulfill Searchbox Queries in AI Mode」で、Windows Reportが発見し、Engadgetがこれを引用するかたちで伝えています。説明文によると、動作対象は次の 4プラットフォーム とされています。

  • Mac
  • Windows
  • Linux
  • ChromeOS

現在の通常のChromeでは、検索クエリを実行するとまず「All」タブが開き、AI Overview(AIによる要約)と、その下に従来どおりの青いリンク(個別Webサイトへの導線)が並びます。AI Modeを使いたい場合はタブを切り替える必要があります。

しかしこのフラグを有効化すると、挙動は一変します。

  • 検索クエリを実行した際に、AI Modeへ直接遷移する
  • AI Modeはチャットボットとの会話に近いUIで応答を返す
  • 従来の青いリンクが並ぶ「All」タブを経由しない

Windows Reportはこのフラグについて、典型的なプロトタイプよりも完成度が高く、出荷準備が整っているように見えると評価しています。

読者にとっての「So What?」——情報の比較と外部サイト到達への影響

検索の入口がAIチャットに直結すると、読者の体験はどう変わるのか。最大のポイントは、複数の情報源を見比べる手段が初期画面から消えることです。青いリンクの一覧を介さずAI Modeに直行すれば、ユーザーはAIが選び・要約した結論を最初に受け取ることになり、リンク先サイトへ自分の判断で踏み込む機会は大幅に減ると考えられます。

利用者の立場で言えば、情報源の比較がしづらくなること、外部サイトへの到達経路が細ること——この2点が「直接的な影響」になります。

I/O 2026のAI傾倒と、DuckDuckGoの急増

今回の動きは突発的なものではありません。Googleは直近の I/O 2026 で、動画・画像・ファイル・さらにはChromeのタブ自体までも検索クエリの入力として受け付ける「Intelligent Search Box」を発表するなど、検索体験を一気にAIに寄せています。

一方で、こうした方針に対するユーザーの反応は一枚岩ではありません。I/O 2026の発表後、AIを介在させない検索を掲げるDuckDuckGoのインストール数と利用が急増したと伝えられています。AIを強制されたくない層が、明確に別の選択肢を探しに動いた格好です。今回の「AI直行フラグ」が万一そのまま出荷されれば、こうした流れをさらに加速させる可能性もあります。

開発者は「検証用」とコメント

Googleはこのテストを公式に発表していません。Windows Reportによると、フラグのコード作成者によるノートが見つかったとされ、以下のように引用されています。

「This is just for exploration. There are no current plans to push this live.」(これは単なる検証用であり、現時点で本番投入する計画はない)

技術的には動くが、製品として送り出す段階にはない、という温度感が読み取れます。コード作成者自身が「検証用」と明記している点を踏まえると、現段階はあくまで内部的な実験フェーズと見るのが妥当で、今後の動向は注視に値します。

リーク・検証段階の機能ですので、現時点では「あくまで実験的なフラグであり、通常のChromeに即座に降りてくる話ではない」と判断するのが妥当でしょう。

Chrome Canaryで並行する別系統のAI実験——「Everywhere Omnibox」

検索クエリをAI Modeへ直送するフラグとは別に、Chrome Canaryでは「Everywhere Omnibox」と呼ばれる浮動型の検索バーも試験されています。内部コードネームは「Project Loom」で、検索ボックスをChromeのウィンドウから切り離し、デスクトップ中央にスタンドアロンUIとして表示する仕組みとされています。

  • Windows・Linux: Ctrl+Shift+Space
  • macOS: Cmd+Shift+Space

呼び出しは上記のグローバルショートカットで行い、外側をクリックすると即座に消える「dismiss on click-away」挙動も備え、デスクトップを散らかさない設計と説明されています。バー内ではファイルや画像のアップロード、テキストからの画像生成、複数のGeminiモデルへのアクセスが可能で、従来のオムニボックス候補や通常の検索結果も並列で扱われます。検証には「omnibox-loom」フラグを有効化したCanaryが必要とされています。

数値で見るDuckDuckGoの急増——iOSピーク+69.9%、Duck.aiも提供

TechCrunchの報道によると、DuckDuckGoの米国アプリインストール数は2026年5月20〜25日の週次比較で平均+18.1%、5月25日にはピーク+30.5%まで伸びたとされています。iOS単独ではさらに顕著で、週次平均+33%、ピーク+69.9%に達したと伝えられています。

指標数値
米国アプリ・週次平均+18.1%
米国アプリ・ピーク(5/25)+30.5%
iOS週次平均+33%
iOSピーク+69.9%
no-AI検索ページ(5/28)通常比約+84%

加えて、no-AI検索を既定化できるブラウザ拡張も新たに提供されています。同社はAIを完全排除しているわけではなく、無料・アカウント不要の「Duck.ai」経由でAnthropicのClaude 4.5 Haiku、MetaのLlama 4 Scout、Mistral Small 3 24B、OpenAIのGPT-5 miniにアクセスできる構成も併存しています。

Q&A

Q. このフラグはいつから一般ユーザーのChromeで使えるようになりますか? 時期は明らかにされていません。フラグ作成者は「検証用であり、現時点で本番投入する計画はない」とコメントしており、安定版Chromeへの展開予定は示されていません。

Q. 自分のChrome Canaryで試すことはできますか? Chrome Canaryを起動してchrome://flagsを開くと、「Fulfill Searchbox Queries in AI Mode」という新しい項目が確認できると伝えられています。動作対象はMac・Windows・Linux・ChromeOSです。実験的機能のため、挙動が変わったり予告なく削除されたりする可能性があります。

Q. 通常版Chromeを使う際、いつ頃から注意すべきですか? 今回はあくまでCanary側の検証フラグであり、安定版に降りてくるタイミングは未定です。現時点では具体的なロールアウト時期は明らかにされていないため、I/O 2026で発表された「Intelligent Search Box」のような新機能の動向や、Chrome安定版の今後のアップデートでAI Mode関連の挙動変更が起きていないかを確認するのが現実的な目安と言えるでしょう。

出典

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GadgetDrop 編集部

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