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Diablo 4「Lord of Hatred」レビュー——三部作の決着、エンドゲームと物語が過去最高水準に

GadgetDrop 編集部8
Diablo 4「Lord of Hatred」レビュー——三部作の決着、エンドゲームと物語が過去最高水準に

Blizzardの『Diablo 4』に最新拡張「Lord of Hatred」が登場し、Windows Centralが極めて高い評価を与えました。Mephistoとその反抗的な娘Lilithを巡る三部作の事実上の完結編として、物語・エンドゲーム・新クラスのすべてで完成度を高めた一作とされ、レビュアーは「映画を凌ぐシネマティック」「Blizzardの最高傑作の一角」と表現しています。ここではレビューの要点を整理します。

三部作の決着——Mephistoサーガの完結編

「Lord of Hatred」は、悪魔Mephistoとその反抗的な娘(his defiant daughter)Lilithを軸にした三部作の事実上の完結編にあたるとWindows Centralは位置づけています。Blizzardは複数のコミュニティと「Diabloとはどうあるべきか」という複数の理想に応えようとして、これまで開発が荒れがちだったものの、Lord of Hatredではより自信のある方向性を示し、より一貫したエンドゲームと過去最大級のビルドクラフト要素を届けたと評されています。

Windows Centralのレビュアーは『Diablo 4』に数百時間を費やしてきたベテランプレイヤーであり、その立場から「Lord of Hatredによって、Diablo 4は自分にとってBlizzardの最高傑作の一角に位置するようになった」と評価しています。レビュアーの主観ではありますが、シリーズ追跡者の総括として重みのある言葉です。

ストーリーとシネマティック——「映画を凌ぐ」プリレンダー

レビューが最も強く推しているのが、物語表現とプリレンダーシネマティックの完成度です。舞台はSkovosの島々で、これまでのHawezarの暗い湿地から一転、地中海風の白い町並みやギリシャ沿岸を思わせる海辺の村、Philiosのマグマ地帯など、視覚的に大きく趣を変えた風景が描かれます。Skovosはアマゾン族の故郷であり、その土地柄が見事に表現されているとされます。

プリレンダーシネマティックは「Hollywood-busting(ハリウッドを凌ぐ)」と評され、Mephistoの圧倒的なスケールと魂をえぐるような脅威感が、不穏なまでの自信をもって描き出されているとレビュアーは述べています。音楽と効果音もこれらのシーンを一段上に押し上げており、「シネマティックだけのためにLord of Hatredを体験する価値がある」とまで書かれています。

また、レビューでは美術史的なオマージュにも触れられており、システィーナ礼拝堂のフレスコ画への参照や、Éliphas Zahedといった神秘思想への目配せなどが随所に散りばめられていると指摘されています。さらに、Mephistoに憑依されたAkaratの偽預言者的性質は、歴史を通じて繰り返されてきた物語として、現代にも通じる不気味な意味合いを帯びているとも述べられています。

新クラスPaladinとWarlock、刷新されたエンドゲーム

ゲームプレイ面では、新たに追加されたWarlockとPaladinの2クラスが「非常に楽しく、ビルドの多様性も豊富」と評価されています。レビューの「Pros」では、両クラスについて「incredibly fun to play and offer a ton of build variety」と明記されています。

エンドゲームについては、Blizzardがようやく「ゲームを新たな高みへ導く公式の土台」を築いたとされ、報酬と満足感の面で過去最高水準に達したと評価されています。コアとなるゲームプレイループは元から楽しかったものの、Blizzardはエンドゲームを多彩で報われるものにする方法を模索してきたとされ、Lord of Hatredでようやくその答えに近づいたという位置づけです。

評価の裏にある主な課題

高評価ながら、レビューは課題も率直に挙げています。

課題内容
ボスの調整一部のハイエンドUberを除き、ボスが奇妙なほど弱く、アンチクライマックスでクールなデザインを損なっている
恒久プレイ向け体験シーズン制を望まず恒久的な体験を求めるプレイヤーへの解が依然乏しい
恒久報酬最高クラスの装飾報酬の多くが高額なマイクロトランザクションに寄っており、実際のプレイから得られるものが少ない

ボス設計とリワードカーブの再調整が望まれると指摘されています。

購入判断のポイント

Windows Centralの評価をふまえると、以下に当てはまる人ほど価値を感じやすい拡張だと読み取れます。

  • 『Diablo 4』を追ってきて、Mephisto/Lilithの物語の決着を見届けたい人
  • PaladinまたはWarlockという新たなビルド軸を試したい人
  • 刷新されたエンドゲームの作り込みに、改めて時間を投じる気がある人

逆に、シーズン制に乗らず恒久的な遊び方を求めている人、ボス戦に明確な緊張感と達成感を求める人にとっては、現時点で完全な答えにはなっていない点を踏まえる必要があります。レビュアーが「完璧ではないが」と前置きしつつもBlizzardの最高傑作の一角に挙げている点を踏まえると、シネマティックと物語の体験価値だけでも投じる意味があると言える内容です。

リリース日・対応機種・エディション構成

Lord of Hatredはレビュー本体では触れていないリリース体制と購入導線についても整理しておく価値があります。本拡張は2026年4月28日に、PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X/S、Windowsで発売されています。発表時期は早く、The Game Awards 2025(2025年12月11日)で正式アナウンスされました。

ローンチタイミングは地域で異なり、北米・南米・中米のプレイヤーは4月27日午後4時PTから先行して開始でき、それ以外の地域は4月28日からとなっています。

新規プレイヤー向けの導線

Diablo IVベースゲーム未所持のユーザーには、ベースゲームとVessel of Hatred、そしてLord of Hatred Standard Editionを束ねた「Age of Hatred Collection」が用意されています。Lord of HatredによりプレイアブルクラスはPaladinとWarlockを加えて6から8へ拡大しました。

エンドゲームを再設計するシステム群

新クラスや物語に加え、ゲームプレイ基盤側にも踏み込んだ刷新が入っています。

  • War Plans:5つのエンドゲームアクティビティで構成される構造化された進行ルートを自分で組み、各アクティビティに敵・報酬・メカニクスを変えるモディファイアを適用できます。モディファイアは次のアクティビティに引き継がれることもあり、エンドゲームを反復作業ではなく進行計画として再設計しています
  • Echoing Hatred:特殊ドロップで発動するレアなエスカレーション挑戦で、敵構成が変化し難易度と報酬がスケールしていく、長期育成ビルドのためのサバイバル試練として設計されています
  • Horadric Cube:Diablo IIから復活し、装備のAffixを追加・削除・リロールできる強力なHoradric遺物として実装されています
  • スキルツリー大改修:受動スキルが撤廃され、12段階のTorment難易度が導入されています
  • Warlockの2リソース設計:直接ダメージ系のWrathと、デモンの召喚・維持に使うDominanceを併用し、即時火力とペット管理・ポジショニングのバランスを取る設計です

Q&A

Q. 「Lord of Hatred」はDiablo 4本編がなくても遊べますか? レビューは本編およびVessel of Hatredからの流れを汲む「三部作の完結編」として位置づけており、物語面では本編からの継続プレイが推奨される内容です。本編未プレイのプレイヤー単独での購入可否について、本レビュー内では明確な記載はありません。

Q. 新クラスのPaladinとWarlockの評価は? レビューでは両クラスとも「非常に楽しく、ビルドの多様性が豊富」と高く評価されています。詳細な性能差については出典元のレビューを参照してください。

Q. 現時点での主な不満点は何ですか? 一部のハイエンドUberを除き、ボスが奇妙なほど弱くアンチクライマックスである点、シーズン制を望まないプレイヤー向けの体験が乏しい点、最高ランクの装飾報酬が高額なマイクロトランザクションに偏っている点が指摘されています。

出典

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GadgetDrop 編集部

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