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Geminiの「Extended思考」が無料ユーザーにも開放——熟考モードがWeb・Android・iOSで全面展開

GadgetDrop 編集部8
Geminiの「Extended思考」が無料ユーザーにも開放——熟考モードがWeb・Android・iOSで全面展開

GoogleがGeminiの「Extended(拡張)」思考モードを、Web・Android・iOSの全プラットフォームで無料ユーザーを含むすべての利用者に開放しました。軽い質問では「Standard」、調査や複雑な推論では「Extended」と使い分けないとクレジットを浪費する可能性があり、運用面での意識転換が求められるアップデートです。

「些細な質問には使わないように」という注意も添えられており、消費クレジットの観点で使い分けが必要になります。

Extended思考が無料層にも開放——「StandardとExtended」の2モード構成

Geminiのモデル設定画面に、回答前にどれだけ深く考えるかを切り替える「Thinking(思考)」レベルが追加されました。選択肢は2つで、回答までの時間が短い「Standard」と、より長く考えて段階的な推論(step-by-step reasoning)を行う「Extended」です。

GoogleのGemini担当VPであるJosh Woodward氏がX(旧Twitter)への投稿で、この機能がWebインターフェース、AndroidおよびiOSのモバイルアプリに広く展開されたことを発表したと報じられています。Extended思考は、回答をユーザーに返す前にGeminiにより多くの時間をかけて応答を吟味させる仕組みだと説明されています。

Android Authorityによれば、これ以前にも段階的なロールアウトが確認されていたものの、当時は一部のアカウントに限られていたとされ、今回の発表で無料ユーザーを含む全ユーザーが対象になった形です。

対応モデルは Gemini 3.5 Flash と Flash-Light——Pro には「Deep think」も

「Standard」と「Extended」の選択は、Gemini 3.5 FlashGemini 3.5 Flash-Light の両モデルで利用できます。これらは無料プランと有料プランの双方からアクセス可能とされています。

一方、Gemini 3.1 Pro には、StandardとExtendedに加えて、さらに深い思考を行う「Deep think」が用意されているとされます。Woodward氏が共有した動画から読み取れる範囲では、このDeep thinkは AI Ultra プラン加入者向けの上位ティア専用オプションだと示唆されています。

整理すると以下の通りです。

モデルStandardExtendedDeep think
Gemini 3.5 Flash〇(無料・有料とも)—(※現時点では非提供)
Gemini 3.5 Flash-Light〇(無料・有料とも)—(※現時点では非提供)
Gemini 3.1 ProAI Ultraのみ(とされる)

※「—」は、Woodward氏が共有した動画および報道で確認できる範囲では現時点で提供が示されていないことを意味します。将来の追加可否は明らかにされていません。

切替方法は、Geminiのモデル設定画面(model settings)から該当のThinkingレベルを選ぶだけです。

利用クレジットを早く消費する可能性——「トークンマックス」化への注意

Extended思考は、より踏み込んだ分析と精度の高い回答を期待できる一方で、必ず良い回答になることが保証されているわけではないとされています。さらに、使用上限(usage limits)をより早く消費する可能性が高いと注意が促されています。

背景には、Googleが導入した新しいクレジット制度があります。「トークンマックス(tokenmaxxing)」とは、プロンプトの複雑さに応じてトークンを消費する仕組みのもとで、ユーザーが意図しないうちに大量のトークンを使ってしまう現象を指すと報じられている用語です。 Googleはこの問題に対応を進めていると伝えられていますが、深い思考を要しない軽い質問や検索にはStandard設定の方が無難だと整理されています。

UI刷新・Sparkエージェント——Thinking拡張が並ぶ強化ラインの位置付け

Geminiは近頃、複数の機能強化や見た目の変更が続いていると伝えられています。今回のThinkingレベル拡張は、こうした一連の機能強化の延長線上にある変更と読めます。詳細は出典元を参照してください。

使い分けのポイント——軽い質問にExtendedは使わない方が無難

公式機能の段階的展開ですが、トークン消費が読みにくい点には注意が必要です。要点を絞った質問や定型的な検索ではStandardのまま、調査・複雑な推論・長文の構成案などにのみExtendedを切り替える運用が、消費クレジットの観点で現実的な落としどころでしょう。AI Ultra加入者は、Gemini 3.1 ProのDeep thinkも選択肢に入りますが、こちらはさらに重い処理になるため、用途を絞って試すのが妥当です。

Gemini Sparkが描く「バックグラウンド型エージェント」の全貌

Google I/O 2026の基調講演(2026年5月19日)で発表されたGemini Sparkは、24時間365日稼働するパーソナルAIエージェントとして位置付けられています。スマートフォンやPCの電源が落ちている時間帯でも、Google Cloud上の専用VMがタスクを継続処理する設計です。

  • Gmail、Calendar、Drive、Docs、Sheets、Slides、YouTube、Mapsとネイティブ連携可能(既定はオフで、利用するサービスごとにユーザーが明示的に許可する方式)
  • 各タスクは終了後に破棄されるephemeral VM内で隔離実行される
  • メール送信のような影響度の高いアクションは、実行前にユーザー承認を要求する
  • 基盤はGemini 3.5モデルと「Antigravity」と呼ばれるハーネスの組み合わせ

ユーザー資格情報は暗号化された状態に保たれエージェントへ直接渡されない設計とされ、トラフィックはGoogleのAgent Gateway経由でDLPポリシーが適用されるとされています。

AI Ultraの料金改定——「Deep Think」「Spark」「Veo 3.1」を束ねる上位ティア

Google AI UltraはI/O 2026で大規模な料金改定が行われ、入門価格が従来の$249.99/月から$99.99/月へと引き下げられたと報じられています。さらに高い使用上限を求める層向けに$200/月の上位レンジも併設される構成です。

項目内容
新入門価格$99.99/月(I/O 2026で改定)
上位レンジ$200/月(高使用量向け)
含まれるモデルGemini 3.1 Pro、Gemini Deep Think、Veo 3.1
月次AIクレジット25,000
含まれるエージェントGemini Spark

Deep Thinkは「最も難しい推論タスク向け」と位置付けられており、Gemini 3.1 Pro自体は2026年2月19日に公開され、低・中・高の3段階の調整可能な思考レベルを持つ点が特徴です。HIGH設定では「Deep Think Mini」として動作し、ARC-AGI-2で77.1%を達成したと報告されています。

Q&A

Q. 無料プランでもExtended思考は使えますか? はい、使えます。Gemini 3.5 FlashおよびFlash-Lightで、無料・有料を問わず全ユーザーに開放されたと報じられています。Webと、Android/iOSのモバイルアプリで設定可能です。

Q. Gemini 3.1 Proの「Deep think」も誰でも使えますか? いいえ、Woodward氏が共有した動画から読み取れる範囲では、こちらはAI Ultraプラン加入者向けの上位ティア限定だと示唆されています。3.1 Proの「Standard」と「Extended」のうち、最も深く考えるDeep thinkがこれに該当します。

Q. 普段使いでExtendedをオンにしっぱなしにしてもよいですか? 推奨されていません。Extended思考はクレジット消費が早まる可能性が高いとされています。実用面では、要約・定型検索・短い雑談はStandard、長文の調査・段階的な推論・コード読み解きなど多段の論理が必要な用途のみExtendedに切り替える、という基準が現実的でしょう。深い思考を要しない検索にはStandard設定の方が無難だと案内されています。

出典

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