「まだ発表されていない最上位Ryzen AI Max+と128GBメモリ」——ミニPCとしては異例のこの組み合わせを載せたGMKtecの新型機「EVO-X5」が、Geekbenchデータベースに姿を現したとNotebookCheckが報じています。ローカルLLMやクリエイティブ用途で大容量メモリを欲するユーザーにとって、追う価値のあるリークです。ベンチマーク由来の情報のため、最終製品の仕様は変わる可能性があります。
Geekbenchに現れた未発表ミニPCの中身
NotebookCheckによると、Geekbenchのエントリにはシステム名として「EVO-X5」が記録されており、これはGMKtecが公式にはまだ発表していない型番だとされています。搭載プロセッサはAMDのRyzen AI Max PROシリーズ最上位に位置付けられるチップで、コードネームは「Gorgon Halo」と報じられています。
- システム名: GMKtec EVO-X5(未発表)
- プロセッサ: Ryzen AI Max+ PRO 495(Ryzen AI Max PRO 400シリーズ最上位とされる)
- コードネーム: Gorgon Halo(NotebookCheck報)
なお、Geekbench側のデータベース上でのタグ付けや、AMD公式との識別名の対応関係など、より細かい技術的位置付けの詳細は出典元を参照してください。
大容量メモリはローカルAIに直結
NotebookCheckの報道では、リークされたEVO-X5のサンプルには128GBのメモリが実装されているとみられています。ミニPCでの128GBという実装量は、量子化済み大規模言語モデルをローカルで動かしたい層や、動画・3D制作でメモリを積みたいクリエイターにとって直接的な魅力になります。
ただし、これはエンジニアリングサンプル(試作機)のデータであり、メモリ構成を含め最終的な小売版のハードウェアとは異なる可能性があるとNotebookCheckは注記しています。数字そのものは有力な手がかりですが、量産版で調整が入る前提で見ておくのが妥当です。
EVO-X5はEVO-X3の派生か別ラインか——現時点の整理
GMKtecはこれまでも既存の「EVO-X3」にRyzen AI Max PROシリーズ最上位を採用する方向で製品展開を進めてきたとされており、今回のEVO-X5のGeekbench出現は、同じGorgon Haloプロセッサを軸に、EVO-X3とは別のシステムを準備している可能性を示す内容だと報じられています。
EVO-X5がEVO-X3の上位版・派生版・後継のいずれに当たるかは、GMKtecが正式発表するまで確定しません。投入時期・価格・冷却設計・I/O構成といった具体的な仕様は、いずれも現時点では明らかにされていません。
信頼度は高い、ただし留保あり
情報源はGeekbenchのベンチマークデータベースであり、システム名・チップ名といった実測ベースの情報という意味では比較的信頼度の高いタイプのリークです。発表前の未公開SKUがベンチマーク登録から先行して露出するケースは、AMD/Intel関連の新チップでたびたび起きているパターンでもあります。
留保すべきは次の点です。
- サンプル機のメモリ量が製品版に必ずしも直結しない
- GMKtec自身は「EVO-X5」の存在を公式に発表しておらず、製品化・発売時期はいずれも未確認だと報じられている
- ベンチマークデータベース上のメタ情報は、量産直前まで揺れる可能性がある
「Gorgon Halo搭載の128GBミニPCがGMKtecから追加される可能性がある」という水準の情報として受け止め、正式発表を待つのが妥当です。なお、GMKtec製品は日本国内での正規販売経路が限られる場合があり、リーク段階の情報は主に英語圏メディアで先行して伝えられている点にも留意が必要です。今回のGeekbenchエントリも、NotebookCheck(英語メディア)による報道が主な情報源となっています。
Ryzen AI Max+ PRO 495のスペック詳細——iGPUとNPUの位置付け
Gorgon Haloの最上位に位置するRyzen AI Max+ PRO 495は、CPU・iGPU・NPUの3要素すべてで現行世代の上限を押し上げる構成が明らかになっています。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| CPUコア | 16コア32スレッド(Zen 5) |
| 最大ブースト | 5.2GHz |
| iGPU | Radeon 8065S(RDNA 3+、40CU、最大3.0GHz) |
| NPU | XDNA 2、55 TOPS |
| L3キャッシュ | 64MB |
| メモリ | LPDDR5X-8533、最大192GB |
特に注目されているのが統合メモリ周りで、Strix Halo世代の128GB上限から192GBまで拡張されており、うち最大160GBをグラフィックスメモリとして割り当てられる設計だと報じられています。ローカルLLMのVRAM相当領域を大きく確保できる点は、Gorgon Halo世代を選ぶ動機になりやすい要素です。
GMKtecのGorgon Halo投入計画とAMDのロードマップ
GMKtecは既存のEVO-X3についても、Ryzen AI Max+ PRO 495と192GBメモリを組み合わせた構成を2026年後半に投入する方針を公にしています。EVO-X5のGeekbench出現は、この192GB版EVO-X3とは別ラインでGorgon Halo搭載機を並行して準備している可能性を裏付ける動きとして受け止められています。
- AMD側の動向: Gorgon Haloは2026年5月に発表、下位のGorgon Point(Ryzen AI Max 400として販売)は2026年Q3に投入予定とされています。
- 性能ジャンプの規模感: PassMarkのリーク値ではMax+ 495はMax+ 395比でマルチスレッド+4.1%、シングルスレッド+3.1%と、控えめなリフレッシュに位置付けられています。
- 差別化要素: 素の演算性能よりも、メモリ上限の拡張とiGPU割り当ての柔軟性が世代交代の主眼になっています。
ミニPC市場全体でもGorgon Halo搭載モデルが順次立ち上がる局面に入っており、EVO-X5はその第一波の一角として観測されている状況です。
Q&A
Q. EVO-X5はEVO-X3と何が違うのですか? 現時点で判明しているのはシステム名がEVO-X5として登録されていることのみで、EVO-X3との差別化ポイント(冷却・I/O・筐体・上位/派生の位置付け)は公表されていません。同じRyzen AI Max+ PRO 495を軸にした別モデルが並行して準備されている可能性が示唆されている段階です。
Q. EVO-X5の発売時期や価格は分かっていますか? 現時点では明らかにされていません。GMKtecはEVO-X5自体をまだ公式には発表しておらず、Geekbenchのエントリから存在が示唆されている段階だと報じられています。