GadgetDrop
その他リーク注目

Lenovo G02にNintendoタイトル含む数千本のROM内蔵か——中国限定ホワイトラベル機、$72.92で出品と報道

GadgetDrop 編集部5
Lenovo G02にNintendoタイトル含む数千本のROM内蔵か——中国限定ホワイトラベル機、$72.92で出品と報道

Lenovoブランドの携帯機にNintendoタイトルを含む数千本のROMが内蔵されているとRetro Dodoが報じています。中国版AliExpressで$72.92(約1万1千円)と報じられているレトロ携帯機「G02」をめぐる一件で、XDA DevelopersのPatrick O'Rourke氏が経緯をまとめています。大手PCメーカーのロゴを冠した製品が、著作権物とみられるROMを大量に同梱した状態で流通しているとされる構図が注目を集めています。

最大の焦点:Nintendoタイトル含むROMが数千本内蔵との指摘

問題視されているのは、G02に数千本のコピーライト保有タイトルがあらかじめ内蔵されていると報じられている点です。その中には、Nintendoが権利を持つ著名なレトロタイトルが含まれているとされています。

Patrick O'Rourke氏は、これらのNintendoタイトルが正式にライセンスされている可能性は「極めて低い」と指摘しています。Nintendoが自社の知的財産権を強く保護してきた歴史を踏まえると、中国市場限定であってもサードパーティ製ハンドヘルドへの収録を許可するシナリオは想像しにくい、というのが同氏の見立てです。

なお、AliExpressやAmazon、各メーカーの掲載ページでこの種の中国製レトロ携帯機を見ると、収録タイトルが明示されないケースが多く、microSDカードの容量や「収録ゲーム数」のみが訴求されている例も少なくない、と同氏は触れています。場合によっては、入手して電源を入れて初めて「Grand Theft Auto III」のような著作権物が入っていることが分かる、という事例にも言及されています。

Lenovo公式コメント:中国限定のホワイトラベル製品

G02は2026年5月初旬に中国版AliExpressに登場した携帯ゲーム機で、価格は$72.92(約1万1千円)とされています。Retro Dodoによれば、ますます高価になっているLenovo Legion Go 2と比べて非常にリーズナブルな価格設定です。Anbernic・Retroid・Aynといった既存のレトロ携帯機メーカーがすでに支配的な領域に、大手の名が混ざる形となっています。

当初は「ブランドの誤用ではないか」「非公式の偽物では」との見方も出ていましたが、Retro Dodoが同社のProduct and Licensing部門の担当者に取材したところ、G02は正規の製品であることが確認されたと報じられています。ただし、グローバル展開される製品ラインナップには含まれないとされています。

Lenovoは同社に対して以下のコメントを出したと伝えられています。

The G02 device is produced through a regional brand licensing agreement meant for the China market only and is not part of Lenovo's official global product portfolio.

要旨としては、G02は中国市場向けの地域ブランドライセンス契約に基づいて製造されたデバイスであり、Lenovoの公式グローバル製品ポートフォリオの一部ではない、という説明です。これらの契約を通じて開発された製品は、正規の認可チャネルで販売されているLenovo製品とは仕様が異なる場合がある、とも付け加えられています。

Nintendo許諾の前例:iQue Player

ただし、Nintendoが中国市場向けに自社IPの利用を許諾した事例が過去にゼロというわけではありません。2003年には中国企業のiQueがNintendo 64の中国向けTV接続版である「iQue Player」を製造・販売した実績があります。iQueはその後、中国のゲーム機販売規制が緩和されるまでの間、Game Boy Advance・DS・3DS XLの中国版も展開していました。

G02についてPatrick O'Rourke氏は、ホワイトラベル契約を結んだ製造元がLenovoのブランド名を使って販売している可能性が高いとの見方を示しています。一方で、こうした契約であってもLenovo側のどこかのプロセスで承認が必要になるはずだ、とも同氏は指摘しています。

Lenovoが背負うブランドリスク

ホワイトラベル製品であってもLenovoのロゴが目立つ位置に配置されていることは事実で、Patrick O'Rourke氏は、たとえ第三者メーカー製のホワイトラベル機であっても、Lenovoにとって良い見え方ではないと評しています。広報・法務両面での懸念材料となりうるという指摘です。

Q&A

Q. G02は日本やグローバル市場でも販売されるのですか? Lenovoの公式説明によると、G02は中国市場向けに限定した地域ブランドライセンス契約に基づく製品で、Lenovoの公式グローバル製品ポートフォリオには含まれません。日本での正規展開についての言及はありません。

Q. 収録されているNintendoタイトルはライセンス取得済みなのですか? Patrick O'Rourke氏は、ライセンスを取得している可能性はゼロではないものの、Nintendoの知的財産権保護の姿勢を踏まえると「極めて考えにくい」と評価しています。なお、Nintendo側の反応についてはソース記事では言及されていません。

Q. 日本のユーザーがAliExpress経由で入手するとどうなりますか? G02はLenovo公式説明で中国市場限定とされており、正規の認可チャネルを通じたLenovo製品とは仕様が異なる場合があるとされています。仮に著作権物のROMが含まれた状態で流通しているのであれば、その権利関係についての懸念は購入者側にも及び得るため、Lenovo公式声明とRetro Dodoの取材内容の範囲を超える詳細は、続報を待つのが妥当でしょう。

出典

ポストLINEで送るはてブ
GD

GadgetDrop 編集部

スマホ・PC・AI・XRなど幅広いテクノロジーを、スペックの行間まで読む視点で解説します。速報から深掘り分析まで、テック選びと業界理解に役立つ情報をお届けしています。