€4,049(約66万円)——Nvidia初のARM APU「N1X」を搭載するLenovo Yoga Pro 7(15.3インチ)の最上位構成価格が、Computex 2026開幕直前に東欧の小売店リークから飛び出しました。独WinFutureが入手しNotebookCheckが取り上げた情報によると、Nvidiaが宣言する「PCの新時代」は、このLenovoの新型から始まる可能性があります。最上位の€4,049という水準は、Snapdragon X2 Eliteとの価格競争を必ずしも意図しないとNotebookCheckは伝えています。
小売リークの出所と概要
今回の情報は、東欧の小売店リスティングから流出したものをWinFutureが発掘し、NotebookCheckが報じる形で広まりました。掲載タイミングは、Jensen Huang氏が2026年6月1日早朝のComputexで基調講演を行う直前です。Nvidia・Microsoft・MediaTek・ARMの4社による「PCの新時代」を予告するティーザーが各所で展開されている流れと整合する内容と報じられています。
ただし、これは小売店データベースからの早期流出であり、Lenovoや Nvidiaの公式発表ではありません。最終的な仕様・地域別の取り扱い・価格は変動する可能性があります。
Lenovo Yoga Pro 7(N1X版)の共通スペック
リークによると、新しい15.3インチのYoga Pro 7は、これまでのIntel版・AMD版に加えて、NvidiaとMediaTekが共同開発したARM APUを搭載するバリエーションとして登場するとされています。共通仕様として挙げられているのは以下の通りです。
- 15.3インチ、165Hz WQXGA OLEDタッチスクリーン
- 最大64GBのRAM
- 1TB PCIe SSD
- Windows 11 Home
NotebookCheckはこの15.3インチモデルを「workstation」と表現しており、165Hzの高リフレッシュレートOLEDタッチを備える構成です。
3つのSKUと価格——€3,199(約52万円)から€4,049(約66万円)
注目されているのは、Nvidia N1(X)系チップの構成違いが2〜3種類用意される可能性が示されたことです。リークで価格まで判明している2モデルと、価格未掲載のもう1モデルは以下のように整理されています。
| SKU | チップ | RAM | 価格 |
|---|---|---|---|
| 上位 | Nvidia N1X 675 | 64GB | €4,049(約66万円) |
| 中位 | Nvidia N1X 650 | 32GB | €3,199(約52万円) |
| 下位 | Nvidia N1(無印) | 未掲載 | 未掲載 |
下位構成についてはスクリーンショットも価格も確認できていません。N1XとN1の差がクロック周波数のみなのか、機能面でも削られているのかは現時点では明らかにされていません。少なくとも3つのNvidia N1(X) SKUが用意されることになるとNotebookCheckは伝えています。
20コアARM+Blackwell GPU——N1Xの中身
これまでに出てきたリーク情報を総合すると、Nvidia N1XはMediaTekと共同開発しTSMCの3nmプロセスで製造されるARMチップで、以下のような構成が伝えられています。
- 20基のARM v9.2コア
- Blackwell世代のGPU(6,144 CUDAコア、48 SMユニット)
20コアのARM CPUとBlackwell世代GPUを1チップに統合する構成です。実機で公称通りの性能を発揮できるかどうかは、6月1日以降の公式発表とサードパーティのベンチマークを待つ必要があります。
Snapdragon X2 Eliteとの関係と他社の動向
€4,049(約66万円)という価格について、NotebookCheckはSnapdragon X2 Eliteに対する直接的な価格競争を仕掛ける水準とは必ずしも言えないと報じています。
Lenovo以外でも、Asusが新製品を準備していると噂されているほか、MicrosoftのSurface部門もローンチに合わせて何らかの発表を行う可能性があるとNotebookCheckは伝えています。Computex直前のタイミングで複数のリークが連続しており、ARMベースのWindowsノートの選択肢が広がるフェーズに入りつつあります。
このリークが正しかった場合に意味するもの
今回の情報が事実であれば、注目すべき点は2つです。1つ目は、Nvidiaの新ARM APU「N1X」を搭載する最初のノートPCの一角が、Lenovoから登場することです。NotebookCheckは「Nvidiaが宣言する新PC時代がLenovoから始まる可能性」と表現しており、Asusなど他社も来週新製品を披露する見込みとされている点と合わせて読む必要があります。2つ目は、価格レンジが€3,199〜€4,049(約52万〜約66万円)というハイエンドに振られており、Snapdragon X2 Eliteとの低価格競争には必ずしも向かわないとされる点です。
続報は、2026年6月1日早朝(現地時間)のJensen Huang氏による基調講演が起点になる見込みです。
Q&A
Q. Lenovo Yoga Pro 7のNvidia N1X搭載版はいつ発表されますか? Computex 2026の開幕に合わせ、2026年6月1日早朝のJensen Huang氏による基調講演前後で公式情報が出てくる可能性が高いと見られています。今回のリークはその直前に発掘されたものです。
Q. 価格はSnapdragon X2 Eliteノートと比べてどうですか? リーク段階での価格はN1X 650/32GB構成で€3,199(約52万円)、N1X 675/64GB構成で€4,049(約66万円)です。NotebookCheckはこれらをSnapdragon X2 Eliteと直接の価格競争を意図した水準とは必ずしも言えないと伝えています。
Q. Nvidia N1Xチップの性能はどの程度ですか? 過去のリークによれば、20基のARM v9.2コアと、Blackwell世代のGPU(6,144 CUDAコア・48 SMユニット)を搭載し、TSMCの3nmプロセスで製造されるとされています。実機性能は公式発表後のベンチマークを待つ必要があります。