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マスクvsオープンAI裁判、第2週——ブロックマン証言で浮かぶ「支配欲」と最大1,500億ドルの賠償請求

GadgetDrop 編集部3
マスクvsオープンAI裁判、第2週——ブロックマン証言で浮かぶ「支配欲」と最大1,500億ドルの賠償請求

OpenAIの将来を左右する可能性がある、イーロン・マスクとサム・アルトマンの法廷対決が第2週に突入しました。グレッグ・ブロックマン共同創業者の証言が続くなか、OpenAIの設立をめぐる経緯や支配権に関する交渉の実態が次々と明らかになっています。

裁判の構図——マスクが求めるのはアルトマン解任と最大1,500億ドル

マスク氏は2024年にOpenAIを提訴し、同社が「人類の利益のためにAIを開発する」という設立当初の使命を捨て、利益追求に舵を切ったと主張しています。マスク氏側の求めは大きく3点です。アルトマンCEOとブロックマン社長の解任、OpenAIが公益法人として運営することの停止、そして勝訴した場合にOpenAIの非営利部門が受け取るべき損害賠償として最大1,500億ドルの支払いです。

これに対しOpenAI側は、「この訴訟は、競合他社を妨害するための根拠のない嫉妬による試みに過ぎない」と反論しています。同社は、マスク氏が自身のxAI・SpaceX・Xを通じてChatGPTの競合サービス「Grok」を展開しており、訴訟はその競争上の動機によるものだと主張しています。

ブロックマン証言の核心——マスク氏との交渉と資金停止

第2週の焦点は、OpenAI共同創業者でありながら現在は被告側に立つグレッグ・ブロックマン社長の証言です。ブロックマン氏の証言は火曜日も続きました。

法廷では、マスク氏が四半期ごとの支払いを再開するために確固たる約束を求めたとされていますが、ブロックマン氏はその確約をしなかったと証言しており、マスク氏が寄付を再開することはなかったとされています。また、資金調達をめぐる継続的な交渉が行われていたことも議論されました。

また、法廷ではOpenAI設立における各人物の関与の大きさについても議論が行われました。マスク氏側の弁護士はマスク氏の資金提供が重要だったと主張しましたが、ブロックマン氏はその要約に異議を唱え、アルトマン氏やサトスキバー氏も中心的な役割を果たしていたと述べました。さらに、マスク氏をOpenAIの取締役から外すことを検討した事実についても証言が行われており、「fire Elon(イーロンを解雇する)」「Elon解雇の方向で収束しつつある」という文面がOpenAI側の弁護士によって提示されました。

法廷の内幕——シヴォン・ジリス、マイクロソフトCEOの出廷へ

証言台に立つ人物も注目を集めています。元OpenAI取締役でマスク氏との間に4人の子供を持つシヴォン・ジリス氏の証言が予定されています。弁護士側は彼女と子供たちへの脅迫を理由に、音声ストリーミングが利用できない可能性があると述べています。

月曜日にはマイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏が出廷予定で、その後にOpenAI共同創業者で元チーフサイエンティストのイリヤ・サトスキバー氏の証言が控えています。

裁判の行方はOpenAIの組織形態とChatGPTの将来に直結する可能性があります。続報を待ちながら、今後の証言内容に注目するのが妥当な状況です。

Q&A

Q. マスク氏はOpenAIに何を求めているのですか? アルトマンCEOとブロックマン社長の解任、公益法人としての運営停止、そして勝訴した場合の最大1,500億ドルの損害賠償をOpenAIの非営利部門に支払うよう求めています。

Q. この裁判はChatGPTのユーザーに影響しますか? 現時点でChatGPTのサービスへの直接的な影響は確認されていません。ただし、裁判の結果によってはOpenAIの組織構造や運営方針が変わる可能性があり、長期的なサービスの方向性に影響が及ぶ可能性があります。

Q. 裁判の音声はどこで聞けますか? YouTubeでライブ音声ストリームが提供されています。ただし、シヴォン・ジリス氏の証言については音声が配信されない可能性があると報じられています。

出典

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