公称5,000ルーメン・IP68対応・約$129(約2万円)——Nitecoreが、EDC(Every Day Carry)向けのコンパクトなフラッシュライト「P17iX」を正式に発売しました。先行投入された上位機「P27iX」の小型版にあたるモデルで、一部の市場ではすでに在庫が出回っています。価格は約$129(約2万円)で、P27iXより約$30安価とされています。
P27iXとの違いは「ヘッドサイズ」と「飛距離」
P17iXとP27iXは、デザイン面ではほぼ違いがありません。交換式の21700バッテリー(Nitecore NL2155HPi等)を採用し、本体側のUSB-Cポート(保護機構付き)から充電できる点も共通です。代替としてCR123セルも使用可能で、ボタン配置や誤点灯防止用のスライドスイッチを含む操作系もP27iXと同一です。P27iXに慣れているユーザーであれば、P17iXもそのまま違和感なく扱えると伝えられています。
両モデルとも公称5,000ルーメンと同等の明るさを持ちますが、ビームの到達距離には差があります。
| 項目 | P17iX | P27iX |
|---|---|---|
| 価格 | 約$129(約2万円) | P17iXより約$30高い |
| ビーム到達距離 | 1,083フィート(約330m) | P17iXより328フィート(約100m)遠い |
| 重量(バッテリー込み) | 3.6オンス(約102g) | P17iXより0.8オンス重い |
メーカー公表値によれば、ヘッドが小型化された分、P17iXはバッテリー込みで3.6オンス(約102g)と、P27iXより0.8オンス軽量です。一方でP27iXのビームはP17iXより328フィート遠くまで届きます。
携行性のP17iX、飛距離のP27iX — どちらを選ぶ?
P17iXには、本体が高温になりすぎない範囲で短時間点灯するフラッドライト/スポットライトモードと、常時点灯モードが用意されています。動作時間は次のとおりです。
- 最低出力モード(15ルーメン): 約100時間
- ターボモード(公称5,000ルーメンのターボ持続出力1,500ルーメン): 少なくとも3時間(P27iXより30分長い)
耐久性も高く、IP68等級に対応します。最大6.6フィート(約2m)の短時間水没、および最大6.6フィート(約2m)からの落下にも耐えるとされています。
EDC用途で携行性を重視するなら、軽量(3.6オンス/約102g)で価格も約$30抑えられたP17iXがバランスの良い選択肢になります。一方で、より遠くを照らす必要がある用途では、328フィート長いビーム到達距離を持つP27iXのほうが向きます。同じ公称5,000ルーメンでも飛距離が異なる点は、購入前に用途と照らし合わせて判断すべきポイントです。
P17iXの発光部・充電・グリップ設計の詳細
P17iXのビームエンジンには、4基の5コア「M515S」LEDマトリクスが採用されています。これによりスポットライト、フラッドライト、両者を混合したミックスモードという3種類のビームパターンを切り替えられる仕様になっています。
充電・素材・操作系の特徴
- USB-Cポートは18W入力に対応し、21700i(5,500mAh)バッテリーを約2時間でフル充電可能とされています
- ボディ素材は7075-T6航空グレードアルミ合金にアノダイズ仕上げを施しています
- サイドスイッチ周辺には4段階のバッテリー残量インジケーターが組み込まれています
握り方についても、業務用途を想定した「Duty Grip」と、強い負荷下での運用を想定した「Tactical Grip」の二通りを支援する設計が採られています。さらに、グリップ強化版のストライクベゼルも備わっており、暗所での運用や打撃用途まで含めた使い勝手が意識されています。
Nitecoreの2026年EDCラインナップと並ぶ新モデル
Nitecoreは2026年に複数のEDC新モデルを投入しており、P17iXはその一角に位置づけられます。2月には「EDC07」が発表され、高強度ポリマーボディの採用によって本体重量を約2.5オンスに抑え、従来のアルミボディ製品比で1.4〜1.8オンスの軽量化を実現したと報じられています。ターボモードでは1,000〜1,500ルーメンを2時間15分維持できる仕様です。
| モデル | 位置づけ | 特徴 |
|---|---|---|
| P17iX | タクティカル系コンパクト | 5,000ルーメン・21700バッテリー |
| EDC07 | 超軽量ポケッタブル | 約2.5オンス・ポリマーボディ |
| EDC35/EDC17/EDC37 | 現行EDCシリーズ | 用途別バリエーション |
加えてNitecoreは、セキュリティ・防衛分野の展示会であるMilipol TechX 2026にも出展し、タクティカル系製品の最新ラインを披露しています。P17iXのような可変ビーム機構は、こうしたタクティカル路線の延長線上に位置づけられる製品です。
Q&A
Q. CR123セルで運用した場合の動作時間は? 公開情報の範囲では、CR123運用時の具体的な動作時間は明らかにされていません。21700バッテリー(NL2155HPi等)使用時は、15ルーメンで約100時間、1,500ルーメンのターボモードで少なくとも3時間とされています。
Q. P17iXとP27iXの主な違いは? 公称5,000ルーメンという明るさやボタン配置・操作系は共通です。一方で、P17iXはヘッドが小型でP27iXより0.8オンス軽く、価格も約$30安価です。ビーム到達距離はP17iXが1,083フィート、P27iXはそれより328フィート遠くまで届くとされています。