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未発売のGeForce RTX 3050 Ti Desktopが流出か——GA106・3328コア・6GB GDDR6を示唆

GadgetDrop 編集部7
未発売のGeForce RTX 3050 Ti Desktopが流出か——GA106・3328コア・6GB GDDR6を示唆

公式には存在しないはずのGPUが、中国経由で姿を現しました——NVIDIAが市場投入を見送ったとされる「GeForce RTX 3050 Ti Desktop」のエンジニアリングサンプルが、突如としてオンライン上に流出したと報じられています。リーカー @GOKForFree が公開したとされる画像から、GA106-200-A1ダイ・3,328 CUDAコア・6GB GDDR6という、RTX 3060の「弟分」と呼ぶべき構成が浮かび上がっています。流出した数値は非公式であり、参考情報として扱うべきものですが、Ampere世代の「幻のSKU」が実在していたことを裏付ける、極めて珍しい一枚です。

「存在しないはずの」RTX 3050 Ti Desktopが流出

NVIDIAはAmpere世代でRTX 30シリーズのSKUを多数展開しましたが、RTX 3050の上位版にあたる「RTX 3050 Ti」のデスクトップ版は公式リリースしませんでした。RTX 3050 Tiの名を冠する製品はノートPC向けにのみ存在し、デスクトップでは無印のRTX 3050が今も販売されています。Wccftechは、デスクトップ版は公式リリースされなかったものの、エンジニアリングサンプル自体は存在していたと報じています。

今回流出したのは、その未発売モデルのエンジニアリングサンプルとされています。@GOKForFree によると、デュアルファン・デュアルスロット構成のカードが映っており、補助電源は8-pinが1基。基板は「Robiny」という聞き慣れない企業のもので、ASUSのマザーボードに装着された状態で公開されています。公式ブランディングは見当たらず、スペックは貼られたステッカーとGPU-Zのスクリーンショットから読み取れる、という体裁です。

RTX 3060からコア7%減・VRAM半減——絶妙すぎる立ち位置

@GOKForFree が公開したGPU-Zの情報をもとに、Wccftechはこのカードのスペックを以下のように整理しています。

項目RTX 3050 Ti Desktop(流出)RTX 3060(参考)
GPUダイGA106-200-A1GA106
CUDAコア3,328基RTX 3060比+約7%(流出版はRTX 3060より7%少ない)
VRAM6 GB GDDR612 GB GDDR6
メモリバス192-bit192-bit
帯域336 GB/sRTX 3060より若干高速

ダイはRTX 3060と同じGA106を使い回しつつ、有効コア数を約7%絞った構成になっているとされています。メモリは6GBに半減し、メモリスピードもRTX 3060より若干遅い、というのがWccftechの読み解きです。

なぜNVIDIAはこのカードを世に出さなかったのか

RTX 3050 Ti DesktopがNVIDIAから正式に発売されなかった理由について、今回のリークでは明示されていません。ただし、Wccftechが伝えた構成からは、SKUとしての位置付けを整理できます。

  • ダイはRTX 3060と同じGA106で、コア数は約7%減にとどまる
  • VRAMは12GBから6GBへ半減
  • メモリバスは192-bitと同じだが、メモリ速度は若干劣る

Wccftech側は、サンプル基板を製造したとされる「Robiny」という企業名について把握していないとしており、流通経路や入手元の信頼性は限定的です。サンプル個体の現物が確認できたという事実以上に踏み込んだ評価は難しい段階と言えます。

So What?——「幻のSKU」が示すラインナップ整理

現時点で、流出した仕様はあくまで非公式値であり、Robiny製のエンジニアリングサンプルという素性も含めて慎重に扱うのが妥当です。今後、別ルートからのサンプル個体報告やベンチマーク結果が出てこない限り、ストーリーが大きく動く可能性は低いでしょう。

それでも、Ampere世代の中で「RTX 3060と同じダイ・192-bitバス・6GB GDDR6」というカードが社内で検討されていたという事実は、NVIDIAのSKU整理を読み解くうえで興味深い資料です。Wccftechの整理にあるとおり、RTX 3050 Tiという名前のデスクトップカードは公式ラインナップに加わることなく、ノート版だけが市場に残ったというのが結果としての姿です。

GA106ダイの現在地——RTX 3060 12GBが2026年に量産再開へ

VideoCardzやTrendForceの報道によれば、NVIDIAはGA106ダイを搭載するGeForce RTX 3060 12GBの生産を、Samsung Foundryの8nmプロセスで再開する見通しです。Notebookcheckによると新規在庫は2026年6月に投入され、AIBパートナーによる量産は7月開始が見込まれています。仕様は当初の3,584 CUDAコア・12GB GDDR6・192-bitバスを維持する形です。

復活の背景

  • TSMCの5nm/4N生産能力とGDDR7メモリ供給を、Blackwell世代やデータセンター向け製品に振り向けたい事情
  • 米国の対中輸出規制でHopperやBlackwellの一部SKUが中国市場から外れている影響
  • 噂されてきたRTX 5050 9GBの遅延・代替としての位置付け

3,328コアに絞り込まれたGA106-200-A1とは異なり、フル構成寄りのRTX 3060 12GBがミドルレンジ市場に戻ってくる構図となっています。

増え続けるRTX 3050派生モデル——「Ampere」の名がAda世代へ拡張

無印RTX 3050のほうは、Tom's Hardwareが「同じ名前で5度目のリビジョン」と評するほど派生モデルが増えています。

派生モデルダイCUDAコアVRAM
RTX 3050 8GBGA106-150-KA-A12,5608GB
RTX 3050 4GBGA106-140 / GA1072,3044GB
RTX 3050 115W版GA1072,5608GB
RTX 3050 6GBGA1072,3046GB
RTX 3050 A(準備中)AD106(Ada Lovelace)未公表未公表

Tom's HardwareはNVIDIAがGA106・GA107の枯渇を受け、Ada Lovelace世代のAD106を流用した「RTX 3050 A」を準備していると伝えています。Ampere世代の名を冠したまま中身が世代交代する、SKU命名の苦肉の策が続いている格好です。

Q&A

Q. RTX 3050 Ti Desktopは今後発売される可能性はありますか? 今回確認されたとされるのはNVIDIAが公式リリースを見送ったとされるSKUのエンジニアリングサンプルであり、Wccftechによれば現時点で正式販売の計画は伝えられていません。

Q. RTX 3050やRTX 3060と比べて、性能はどの程度になりそうですか? @GOKForFree が公開し、Wccftechが報じた流出スペックは3,328 CUDAコア・192-bitバス・336GB/sという構成で、RTX 3060から約7%コアを削った内容に近いとされています。ただし数値は非公式で、実機ベンチマークは公表されていません。

Q. なぜRTX 3050 Tiはノート版だけがリリースされたのですか? 今回のリークでは明確な理由は語られていません。詳細は出典元を参照してください。

公式には世に出ることのなかった一枚——RTX 3050 Ti Desktopは、Ampere世代のラインナップ整理の中で静かに消えた「幻のSKU」として、記憶しておきたい1枚になりました。

出典

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