GoogleのPixelシリーズで、Material Youのカラーカスタマイズがついに本格化するかもしれません。Android Authorityが報じたリーク情報によると、Android 17のものとされる映像には、アクセントカラーを自分で細かく選べるスライダー型ピッカーと、テーマの強度を切り替える4種類のプリセットが映っているとされます。
ついに色を自分で選べる──カスタムアクセント色スライダー
Android Authorityによれば、今回の情報源はTelegramで活動するリーカー「Mystic Leaks」が公開した動画で、同リーカーはAndroid 17の将来リリース向けとされる初期ビルドを入手したと主張しています。映像にはPixelの「Wallpaper & style」設定に大きな変更が加わる様子が映っているとされていますが、非公式ビルドに基づくリーク情報であり、最終製品の仕様は変わる可能性があります。
現状のPixelでは、壁紙を設定すると、その色合いから自動的にいくつかのプリセットパレットが生成されます。「other colors」を選んでも、提示されるのはあらかじめ定義された色のセットに限られ、システムのアイコン・ボタン・メニュー・テキストハイライト・クイック設定タイルなどに適用される色を、ユーザーが自由に決めることはできません。
Android Authorityによれば、リーク映像で確認できる新しいUIではスライダーを動かして自分の好きなアクセントカラーを直接指定でき、Android側がリアルタイムでUIへの反映をプレビューする挙動が示されているといいます。Android 12でカラーピッカー機能が登場して以来、Pixelユーザーから繰り返し要望されてきた「もっと深いカスタマイズ」に応える内容です。
4段階で色味を調整──Neutral / Soft / Bright / Boldの強度プリセット
もう一つの注目点が、テーマの強さを切り替える新しいプリセットです。Android Authorityの報道では、映像内で以下の4種類が確認できるとされています。
| プリセット | 想定される挙動 |
|---|---|
| Neutral | グレー寄りで全体を落ち着いたトーンに |
| Soft | 色味を控えめに保つ |
| Bright | UI全体をより鮮やかに |
| Bold | より強いマルチカラーのアクセントを加える |
Material Youは「壁紙から自動で色を取る」のが売りでしたが、その結果として「思ったほど派手にならない」「逆に色が浮く」といった声もありました。強度プリセットは、自動生成のままでもユーザーが好みのテイストに寄せられるようにする仕組みと読めます。さらにカスタムカラーピッカーと組み合わせれば、Pixelのテーマ表現の幅は一気に広がりそうです。
なお、Android Authorityはリーク映像内でAndroid UI全体にわたるブラー(ぼかし)エフェクトの追加も確認されていると伝えていますが、今回の主眼はあくまでWallpaper & styleの新カラーピッカーです。
いつ来る?──安定版Android 17の初期リリースには間に合わない可能性
気になる提供時期については、現時点で明確になっていません。Android Authorityによれば、現行のAndroid 17ビルドにはこれらの新カスタマイズツールは含まれておらず、間もなく予定されている安定版Android 17の初期リリースにも間に合わない可能性があると伝えられています。
実装はその後の四半期アップデート、具体的にはAndroid 17 QPR1のタイミングまで持ち越される可能性が指摘されています。Pixelのカスタマイズ強化を心待ちにしている人にとっては、安定版Android 17が配信されてもすぐには手に入らないかもしれない、という点は心の準備が必要です。
今回はTelegram経由の非公式ビルドに基づくリーク情報であり、最終的な仕様・名称・UI・搭載時期は変更される可能性が十分にあります。Googleからの公式アナウンスを待つのが妥当な判断と言えるでしょう。
Android 17 QPR1ベータの現状──配信時期と対応Pixel
新カスタマイズ機能が回されると噂されるAndroid 17 QPR1は、すでにベータ段階に入っています。2026年5月6日にはAndroid 17 QPR1 Beta 2が配信され、Pixel 6からPixel 10 Pro Foldまでの対応Pixel向けに展開されました。安定版の到来時期については、2026年9月のFeature DropでQPR1がstableリリースに到達すると見込まれており、ベータサイクルで搭載された機能や修正がすべての対応Pixelユーザーへ届く流れとなっています。
想定されるロードマップ
- 安定版Android 17は2026年中頃に到着予定、QPR1はPixel 11発売時期となる8月または9月頃のロールアウトが見込まれています
- Google I/O 2026は5月19日・20日に開催予定で、ここでリリース詳細が示される可能性があります
ベータ段階ではバグ修正が中心で、リーク映像にあるアクセント色スライダーのような派手な新機能は現時点のビルドには含まれていません。リーク情報の機能が実装されるとすれば、ベータの後半か正式なFeature Dropのタイミングが現実的な目安となりそうです。
Material Youの設計思想と既存の代替手段
そもそもMaterial Youの色生成は、Monetテーミングエンジンが壁紙から色を抽出し、ボタンやGoogleアプリ、アプリアイコン全体に展開する仕組みです。内部処理はさらに緻密で、AOSPロジックが単一のソース色を5つのトーナルパレット×各13階調、合計65色の属性に拡張し、Androidアプリエコシステム全体で一貫した形でUIに使用されています。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 色抽出エンジン | Monetテーミングエンジン |
| 生成される属性数 | 5パレット×13階調=65色 |
| Android 13で導入 | Tonal Spot / Vibrant / Expressive / Spritzの4スタイル |
| 次世代版 | 2025年公開のMaterial 3 Expressive |
一方で、純正の枠を超えたカスタマイズ手段はすでに存在しました。Repainterというサードパーティアプリは、Material Youの表示を改変し、アクセント色を手動で選んだり、アプリ内の色の強度や鮮やかさを変えることを可能にしてきました。今回のリークは、サードパーティが担っていた領域をGoogleが正面から取り込む流れと位置づけられます。
Q&A
Q. 今のPixelでもアクセントカラーは自由に選べないのですか? 現状のWallpaper & styleでは、壁紙から自動生成されるパレットや「other colors」で提示される定義済みの色から選ぶ形になっており、スライダーで任意のアクセントカラーを指定することはできません。
Q. この機能はいつから使えるようになりますか? 現時点では未定です。Android Authorityによれば、現行のAndroid 17ビルドにはこの機能が含まれておらず、安定版Android 17の初期リリースには間に合わず、Android 17 QPR1などの後続アップデートに回される可能性が指摘されています。
Q. Pixel以外のAndroid端末でも使えますか? 今回のリークはPixelの「Wallpaper & style」上での挙動を示したもので、他メーカー端末への展開有無については報じられていません。Material YouはAndroidの仕組みとしては各メーカーが利用できる枠組みですが、今回のカスタムピッカーや強度プリセットがGoogle以外のUIに反映されるかは、現時点では各メーカーの実装方針次第と考えるのが妥当です。
出典
- Android Authority — Google could finally give Pixel phones proper Material You color controls
- 9to5Google — Google releases Android 17 QPR1 Beta 2 for Pixel
- Explosion.com — Android 17 QPR1 Beta 2: Everything New in the Update